前日を振り返って
2026年3月12日の東京市場は、前日までの上昇の反動と中東情勢の緊迫化を背景に大きく反落する展開となった。
日経平均株価は
始値 54,387円
高値 54,733円
安値 53,796円
終値 54,452円(-572円)
寄り付き直後からリスク回避の売りが優勢となり、一時は1200円を超える急落となった。しかし後場にかけてはショートカバーが入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。
一方、NF日経レバ(1570)の値動きはさらに激しかった。
始値 49,260円
高値 49,910円
安値 48,170円
終値 49,460円
想定していた49,200円の下限を大きく下抜け、48,000円台前半まで急落した点は見逃せない。これはクラッシュ後の市場特有のボラティリティの高さを示す象徴的な動きであった。
前日の乖離値は
4,800円〜5,600円
値幅は
1,700円
と依然として大きい。
この数値は、現在の相場がまだ安定局面ではなく「ニュース主導型の変動相場」であることを示している。
特に原油価格と地政学リスクは、今後もしばらく市場の方向性を左右する重要な材料となるだろう。
寄り前情報

本日の東京市場は、海外市場の流れを引き継ぎ軟調なスタートが予想されている。
前日の米国株式市場では主要3指数がそろって下落した。
NYダウ
46,677ドル(-739)
NASDAQ
22,311(-404)
S&P500
6,672(-103)
いずれも約1.5%以上の下落となり、市場全体にリスク回避の流れが広がった。
背景にあるのは中東情勢の急速な緊張である。
イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師がホルムズ海峡封鎖の可能性に言及したことで、原油価格が急騰。1バレル100ドルに迫る水準まで上昇し、インフレ懸念が再燃した。
その結果、株式市場では資金逃避が起き、エネルギー株以外はほぼ全面安となった。
また恐怖指数であるVIX指数は
27.29(+12.62%)
と急上昇しており、市場心理が急速に悪化していることがわかる。
為替は
ドル円
159円台
と円安水準で推移しているが、現在の市場環境では株価の支援材料にはなりにくいと見られている。
さらに本日は
メジャーSQ(特別清算指数)
算出日である。
そのため朝方は先物主導で値が大きく振れる可能性があり、短期トレードでは特に注意が必要な一日となる。
ロイターによる本日の日経平均予想レンジは
53,500円〜54,000円
である。
本日の戦略
前日の終値は
54,452円
であり、本日の予想レンジはそれを下回る水準である。
つまり市場は
続落シナリオ
を織り込み始めていると考えられる。
重要ポイントは次の3つである。
① 54,000円ライン
② 53,500円ライン
③ SQによる需給変動
54,000円は心理的節目であり、ここを明確に割り込むと下落トレンドが加速する可能性が高い。
一方で53,500円付近はロイター予測レンジの下限であり、短期的な反発ポイントとなる可能性もある。
前日の乖離値
4,800〜5,600円
値幅
1,700円
を考慮すると、本日も大きなボラティリティが続く可能性が高い。
これを基準にNF日経レバ(1570)の想定レンジを設定すると
47,800円〜49,200円
となる。
特に注目すべきラインは以下の通りである。
48,000円
47,800円
49,000円
戦略としては次の3シナリオを想定する。
■メインシナリオ
寄り付き後に下落し48,000円付近で下げ止まり、短期リバウンド。
■弱気シナリオ
53,500円割れから売りが加速し、1570は47,800円付近まで急落。
■SQ反発シナリオ
需給要因で一時的な急騰が起き、49,000円台回復。
現在の相場はニュースに反応して急変するため、
押し目買いよりも
「急落後のリバウンド狙い」
が最も安全な戦略と考えられる。
閉めの言葉
相場が荒れるとき、多くの投資家は恐怖に支配される。
しかし、その恐怖の中にこそチャンスが潜んでいる。
重要なのは未来を完璧に当てることではない。
リスクを理解し、準備を整え、来るべき値動きに対応することである。
ボラティリティの高い相場は確かに難しい。
だが同時に、それはトレーダーにとって最高の舞台でもある。
今日もまた、相場という名の戦場で経験値を一つ積み上げる一日になるだろう。

