前日を振り返って
2026年3月13日の東京市場は、大幅続落という結果となった。中東情勢の緊迫化による原油価格上昇と米国株安が重なり、投資家心理は大きく冷え込んだ。
日経225の値動きは以下の通りである。
始値 53,587円
高値 54,065円
安値 53,286円
終値 53,819円(-633円)
寄り付き直後には1000円を超える下げとなり、一時53,200円台まで急落した。しかしその後は売りが一巡し、前場中盤には54,000円台を回復する場面もあった。ただし戻り売り圧力は強く、後場は53,600円〜53,900円のレンジでのもみ合いとなった。
一方、NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)は以下の値動きであった。
始値 47,450円
高値 48,700円
安値 47,260円
終値 48,140円(-1,320円)
寄り付き直後に47,260円まで急落したものの、その後は短期資金の買い戻しが入り48,700円まで反発。結果として
「急落 → リバウンド → レンジ」
という典型的な短期トレード相場となった。
この日の重要指標は次の通りである。
乖離値
5,300円〜6,000円
値幅
1,500円
依然として乖離値は大きく、市場のボラティリティは高い状態が続いている。しかし値幅は徐々に縮小しており、短期的にはレンジ形成の兆しも見え始めている。
寄り前情報

週明け16日の東京市場は、売り先行でスタートする可能性が高い。
ロイターによる日経平均の予想レンジは
52,800円〜53,500円
である。
前週末の米国市場では主要3指数がそろって下落した。
NYダウ
46,558(-119)
NASDAQ
22,105(-206)
S&P500
6,632(-40)
特にハイテク株の下落が目立ち、NASDAQの下げが相対的に大きかった。米国市場では引き続き中東情勢と原油価格の乱高下が最大のテーマとなっている。
原油価格はホルムズ海峡の実質封鎖状態を背景に上昇を続けており、インフレ再燃への警戒感が強い。
また恐怖指数であるVIX指数は
27.19
と高水準を維持しており、市場心理は依然として不安定な状態である。
為替は
ドル円
159円台後半
と円安基調が続いている。しかし現在の相場環境では、円安が株価の支援材料として機能していない。
ロイターでは市場関係者の見方として
日経平均は53,000円割れを想定する必要がある
とのコメントも出ている。
つまり短期的には
下値模索の展開
が続く可能性がある。
本日の戦略
前日の終値は
53,819円
ロイター予測レンジは
52,800円〜53,500円
である。
これは前日終値を下回るレンジ設定となっており、市場は
続落シナリオ
を織り込み始めていると言える。
今回の判断材料となる指標は以下である。
前日の乖離値
5,300円〜6,000円
想定値幅
約1,000円
このデータを基準に、NF日経レバ(1570)の想定レンジを設定すると
46,800円〜48,200円
が本日の中心レンジとなる。
注目ラインは次の通りである。
48,000円
47,500円
46,800円
48,000円は心理的節目であり、ここを維持できるかどうかが短期トレンドの分岐点となる。
一方で47,500円を割り込むと、投げ売りが出て
46,800円付近
まで急落する可能性もある。
想定されるシナリオは次の3つである。
■メインシナリオ
寄り付き下落後、47,500円付近で下げ止まり短期反発。
■弱気シナリオ
日経平均53,000円割れから売り加速、1570は46,800円付近まで下落。
■反発シナリオ
原油価格落ち着きやショートカバーで48,000円台回復。
現在の相場はニュース主導型の相場である。
そのため
押し目買いよりも急落後のリバウンド狙い
という戦略が引き続き有効と考える。
閉めの言葉
相場が荒れているとき、多くの投資家は方向感を見失う。
しかし、その混乱の中には必ず規則性が存在する。
恐怖で売られ、落ち着きで買い戻される。
その単純な心理の波が、日々のチャートに刻まれている。
重要なのは未来を完全に当てることではない。
起こり得るシナリオを準備し、相場の動きに柔軟に対応することだ。
ボラティリティの高い市場は確かに難しい。
だが同時に、それはトレーダーにとって最高のチャンスでもある。
今週もまた、マーケットという舞台で新たな経験を積み重ねていきたい。

