前日を振り返って
3月4日の東京市場は歴史的急落の延長戦であった。日経平均は始値55,470円から高値55,701円をつけたものの、その後崩れ、安値53,618円、終値54,245円(前日比-2,053円)。3日間で約4,600円の急落である。
NF日経レバ(1570)は始値50,555円、高値52,110円、安値48,190円、終値49,290円(-3,900円)。想定レンジを大きく逸脱し、下方向へのモメンタムが止まらなかった。
前日の乖離値は3,600円〜5,500円、値幅は4,000円。需給崩壊型の典型である。テクニカル面では移動平均線は完全な下向き、ボリンジャーバンドは拡張、MACDはマイナス圏で拡大。RSIは売られ過ぎ水準に張り付いているが、反転シグナルは未確認である。
最大の反省は、「値幅縮小」を前提に置いたことである。加速トレンド中は縮小ではなく拡大継続を基本シナリオに置くべきであった。
寄り前情報

3月5日の東京市場は反発予想である。ロイターによれば、日経平均の予想レンジは54,300円〜55,700円。前日までの急落に対する自律反発が想定されている。
米国市場は反発。
NYダウは48,739ドル(+0.49%)、NASDAQは22,807(+1.29%)、S&P500は6,869(+0.77%)。半導体株高が指数を押し上げた。
VIX指数は21.15へ低下(-10.26%)。恐怖指数は急低下している。
シカゴ日経平均先物は56,380円と、前日終値比で約2,000円高い水準にある。
為替はドル円157円付近で推移。急激な円高ではない。
総合すると、
・米株反発
・VIX低下
・先物大幅高
短期的なショートカバー主導の戻り局面入りの可能性が高い。
ただし、中東情勢は完全解決ではない。リバウンドはあっても一巡後の失速リスクは残る。
本日の戦略
日経平均予想レンジは54,300円〜55,700円。
前日の値幅4,000円、乖離最大5,500円という異常値を踏まえると、本日は「値幅縮小」が第一テーマとなる。
想定シナリオは三つである。
① ギャップアップ後55,700円接近
→ ショートカバー主導。出来高急増なら一段高も視野。ただし上値追いは短期限定。
② 55,000円前後で失速
→ 戻り売り優勢。前日高値水準が壁になる可能性。
③ 寄り天型
→ 先物主導の反発が一巡し、再び下方向へ。
これらを踏まえ、1570の想定レンジは以下とする。
■1570想定レンジ
50,500円〜53,500円
根拠は、
・日経想定値幅1,400円
・レバレッジ2倍特性
・前日値幅4,000円の反動
・VIX急低下
基本戦略は「突っ込み買いではなく押し目確認」。
ギャップアップ直後の飛び乗りは避ける。
出来高減少と下値切り上げを確認してから短期回転。
テクニカル上はまだ下降トレンド内の自律反発局面である。MACDが収縮し始めるか、RSIが反転するかが焦点である。
前日の乖離値3,600〜5,500円、値幅4,000円は異常水準であった。本日3,000円未満へ縮小するかどうかが底打ち判断の第一歩となる。
閉めの言葉
値幅4,000円、乖離5,500円という極端な一日を経た市場は、いま反発の入り口に立っている。
だが、恐怖が完全に消えたわけではない。
反発は始まりに過ぎない可能性もある。
重要なのは、拡大から縮小への変化を見極めることだ。
焦らず、怯えず、過信せず。
荒波の中でも、冷静な観察こそが最大の武器である。

