戦略のまとめ
2026年3月6日の東京市場は、急落後の反発相場から調整レンジへ移行する局面と想定していた。前日までの急落と急反発を経て、ボラティリティが縮小し始めていたためである。
前日の値幅は約2,900円と、それ以前の4,000円規模の値動きから明確に縮小していた。これは市場がパニック相場から一旦落ち着き、次の方向性を模索する段階に入った可能性を示唆していた。
このため当日の基本戦略は**「追いかけない」**である。急落後の反発局面では方向感が定まりにくく、むやみにポジションを拡大することはリスクが高いと判断した。
想定した日経平均のレンジは
54,000円〜54,800円
そしてNF日経レバ(1570)の想定レンジは
49,500円〜52,000円
であった。
相場テーマは「押し目の確認」であり、特に
・日経平均54,000円の支持力
・1570の50,000円ライン
・出来高とMACD収縮
この三点を重要な観察ポイントとしていた。
実際の値動き

実際の市場は、寄り付きこそ弱かったものの、想定以上に強い切り返し相場となった。
日経225
始値 54,674円
高値 55,686円
安値 54,513円
終値 55,620円(+342円)
NF日経レバ(1570)
始値 50,160円
高値 51,960円
安値 49,780円
終値 51,840円(+680円)
米国株安の影響で寄り付きは弱く始まったが、54,500円付近で強い押し目買いが入り急反発。その後も買いが継続し、最終的には高値圏で取引を終えた。
1570も同様に、安値49,780円から力強く反発し、終値は51,840円と堅調であった。
想定レンジ49,500円〜52,000円の中で推移しており、レンジ予測自体は機能した一日であったと言える。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
本日の重要なデータは以下である。
■本日の乖離値
3,700円〜4,800円
■本日の値幅
2,200円
前日の値幅が2,900円であったことを考えると、さらにボラティリティが縮小している。
これは市場が
急落
↓
急反発
↓
レンジ形成
という典型的なパターンに入っている可能性を示している。
また、1570の値幅は
高値 51,960円
安値 49,780円
値幅2,180円
であり、直近の急変動期と比較すると明確に落ち着き始めている。
この「値幅縮小」は、次のトレンド発生前の重要なサインとなる可能性が高い。
反省
今回の最大のポイントは、日経平均がロイター予測レンジを上振れたことである。
事前予想は
54,000円〜54,800円
であったが、結果は
55,620円
と大きく上回った。
しかし、1570の想定レンジは
49,500円〜52,000円
であり、
高値51,960円
安値49,780円
と、ほぼ想定通りの範囲内での推移となった。
このことから言えるのは、
指数予想は難しいが、レバレッジETFはボラティリティ構造からレンジ推定が可能という点である。
一方で、寄り付き後の鋭角的な切り返しは事前に把握することが難しい。
結局のところ、急変する市場では
現場対応力
が重要である。
東京市場サマリーMOOMOO証券より引用
6日の日経平均は続伸。終値は342円高の55,620円であった。
米国株安を受け寄り付きは600円を超える下落となったが、10時台半ばには700円超の下げから急反発。54,500円台で押し目買いが入り、プラス圏へ浮上した。
後場は上げ下げを繰り返しながらも水準を切り上げ、終盤には400円超上昇する場面もあり高値圏で取引を終えている。
東証プライムの売買代金は約7兆3,600億円。
業種別では
・情報通信
・精密機器
・その他金融
などが上昇。
一方
・非鉄金属
・鉱業
・石油石炭
などは下落した。
また、日本経済新聞が報じたデンソーによるローム買収観測が市場を大きく動かした。
本日の注目銘柄
■ローム(6963)
デンソーによる買収提案報道でストップ高買い気配。TOB価格への期待が高まり、市場の注目を集めた。
■デンソー(6902)
買収による財務負担懸念から大幅安。M&A報道が株価を大きく動かす典型例となった。
■カバー(5253)
ホロライブ公式ゲーム「ホロドリ」の事前登録開始が材料となり大幅高。
■KOKUSAI ELECTRIC(6525)
ロームが日経平均除外となる可能性への思惑から買いが集まり急騰。
次回戦略
本日の市場で最も重要なのは
値幅の縮小
である。
値幅推移を見ると
4,000円
↓
2,900円
↓
2,200円
と急速に落ち着き始めている。
これは市場が
トレンド準備段階
に入りつつある可能性を示す。
テクニカル面では以下の特徴が見られる。
■ボリンジャーバンド
バンド幅が徐々に収縮している。エネルギー蓄積局面である。
■MACD
シグナルとの距離が縮小し、モメンタムは中立化。
■移動平均線
短期線が上向きに転換しつつある。
この状況から考えると、次の戦略は
レンジ上放れ警戒
である。
想定レンジは
1570
50,000円〜52,500円
日経平均
54,800円〜56,000円
を意識したい。
もし
・出来高増加
・ボリンジャーバンド拡大
・MACD再拡散
が確認されれば、新しい上昇トレンドの可能性が出てくる。
<h2>閉めの言葉:主な感想を繰り返し、読者に共感をおこさせる一言</h2>
相場は恐怖のあと、静けさを迎える。
急落し、急反発した市場は、いま明らかに落ち着きを取り戻しつつある。
値幅は縮小し、ボラティリティは低下している。
それは嵐の終わりかもしれない。
あるいは、次の嵐の前触れかもしれない。
だからこそ、焦ってはいけない。
追いかけず、観察する。
そしてチャンスが来たときだけ動く。
相場とは、静かな時間の中でこそ、次の物語を準備しているのである。

