2025年6月11日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

   [東京 11日 ロイター]

 – きょうの東京株式市場で日経平均株価は、前日の米国株高や為替の円安基調を背景に底堅い展開となりそうだ。

米中協議が進んでいることも投資家心理の支えとなり、日経平均は買い優勢となる見通し。

一方、今晩は米国で5月の消費者物価指数(CPI)が発表される予定で、内容を見極めたいとする思惑から徐々に手掛けにくさも意識されそうだ。

    日経平均の予想レンジは3万8200円─3万8500円。

    買いが優勢になると見込まれる中、日経平均が前日の高値(3万8495円70銭)

を抜けられるかが注目される。

   市場では「米中協議が進んでいることや、米ハイテク株がしっかりしていることが支えとなり、東京市場でも半導体株などが買われそうだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。

米中貿易摩擦の警戒感が和らいでいることで、海運株にも物色が向かいやすいという。

        現在のドル/円相場は144円台後半で、前日の午後3時時点に比べて小幅に円安方向に振れている。

森氏は「足元のドル/円の水準は居心地のいいレベルで、為替が大きくドル高にも円高にも振れていないことも株式市場の支えとなりやすい」と指摘。ただ、円高圧力が強まれば、日経平均の上値を抑えやすいという。

        一方、今晩は米国で5月のCPIの公表を控えており、次第に様子見ムードも広

がりそうだ。

        主なスケジュールでは、国内では5月企業物価指数が発表される予定。

海外では、米国でMBA住宅ローン申請指数が発表予定となっている。

        前日の米国株市場では、主要3指数が上昇した。

投資家は関税を巡る対立解消を目指す米中貿易協議の進展に期待している。

        ロンドンで9日に始まった米中の通商問題を巡る2回目の閣僚級協議に出席して

いるラトニック商務長官は、交渉は順調に進んでいるとし、10日夜に終了することを期

待していると述べたが、11日まで延長される可能性もあるとの見方を示した。

戦略

想定レンジ補正値込み25,100〜25,400円。

結果

寄りの高値から大きく下げ、その後、値を戻す。

始値高値安値終値
日経22538,43138,529
(38,500)
38,288
(38,200)
38,421
+209
NF日経レバ25,44025,580
(25,400)
25,270
(25,100)
25,435
+300

反省

ロイター予想通り。

13,000円のズレに留まり、想定と100円ズレた。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比209.68円高の38421.19円、東証株価指数(TOPIX)が2.48ポイント高の2788.72で終了した。

米国株高を受けて、寄り付きから200円を超える上昇。開始直後には上げ幅を300円超に広げて38500円を上回った。節目を超えた後は到達感が出てきて急失速。しかし、2桁高となったところでは改めての買いが入って盛り返した。開始1時間程度で高値と安値をつけた後は動意が乏しくなっており、後場は狭いレンジでのもみ合いに終始した。TOPIXはプラス圏とマイナス圏を行き来して小幅なプラスで取引を終えた。

業種別では33業種中19業種が値上がり。1位はパルプ・紙で、以下、金属製品、サービス業、化学が続いた。値下がり上位にはその他製品、保険業、非鉄金属が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

6月11日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,934.16億円、売り優勢金額は7,596.44億円となった。

トップニュース

財務省、国債買い入れ消却の7月実施は想定していない

財務省は11日、「国債買い入れ消却の7月実施は現実的ではなく想定していない」との見解を示した。

シンバイオ製薬-3日ぶり反落 通期最終損益を下方修正 赤字拡大へ

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サッポロHD-後場急騰 恵比寿ガーデンプレイス売却 ベインやKKRなど2次入札へと伝わる

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売れるネット-大幅続落 11日より増し担保金徴収措置を実施

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ジーエヌアイが4日ぶり反発、中国で肺動脈性肺高血圧症治療薬の第1相臨床試験を開始

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GFA-急騰 ギニア共和国と包括的パートナーシップ協定締結

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ダイナミクマが急反発、11日朝の「Newsモーニングサテライト」での紹介を材料視

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三越伊勢丹—大幅続伸、収益性向上や株主還元評価して国内証券が最上級判断に格上げ

 $三越伊勢丹ホールディングス (3099.JP)$が大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は2850円を継続している。インバウンド売上の減速を織り込んでも収益性は高く、株主還元の強化なども踏まえると株価は割安感が強いと考えているもよう。

イオン-底堅い 5月度のイオンリテール既存店売上高3%増

 $イオン (8267.JP)$が底堅い。同社は10日、5月度のイオンリテールにおける既存店売上高は前年同月比3.1%増だったと発表した。全店は同3.9%増となった。

ゴールデンウィークや母の日向けのメニューを提案するとともに、節約志向に対応したトップバリュを展開し売場を強化した。有名フレンチシェフやチーズ専門家とのコラボレーションによる「フランスフェア」を実施したことで、チーズやワインなども好調だった。

アドバンテスト-大幅反発 米中貿易協議、枠組み合意と伝わる 米ハイテク株高も好感

 $アドバンテスト (6857.JP)$が大幅反発。前日の米国市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%を超える上昇となり、個別銘柄では $インテル (INTC.US)$やラムリサーチなどが大幅高。米中貿易協議の進展を期待した買いが優勢だった。また、11日の寄り前には米中が貿易に関する枠組みで合意したことも報じられた。米中摩擦が和らいだことで、国内の半導体関連株にも買いが入っている。

関連銘柄: $東京エレクトロン (8035.JP)$、 $ディスコ (6146.JP)$、 $ルネサスエレクトロニクス (6723.JP)$など。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $SUMCO (3436.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は10.51%上昇の1094.0円だった。

一方、値下がり率トップは $日野自動車 (7205.JP)$、終値は17.91%下落の366.8円だった。

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