NF日経レバ
寄り前情報

[東京 12日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみ合いが想定されている。
手掛かり材料難となる中で、3万8500円前後では戻り売りが厚いことから一進一退の展開になるという。
米国株式市場がさえない動きになったことも株価を抑えそうだ。
明日にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えることも見送り要因になる。
日経平均の予想レンジは3万8100円─3万8600円。
このところ日本株の動きを左右していた為替相場でドル/円が144─145円の水準で落ち着いて推移するならば売り材料にはならず、引き続き循環物色の動きで下値は底堅くなるとの見方が出ている。
一方、上値についてはチャート上の節目とみられる3万8500円の水準は戻り売りが厚くなるため、これをいかに消化するかが当面の注目点となりそうだ。
市場では「関心を集める米中協議も現状では根本的な解決になっていない様子で、新たな手掛かり材料待ちだ。
3万8500円は重い上に明日にSQ算出を控え、きょうは模様眺めになるのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれる。
11日の米国株式市場はS&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が下落して取引を終えた。
インフレ指標が落ち着いた内容となり、関税による物価上昇圧力への懸念が和らいだものの、中東情勢の緊迫化に圧迫された。市場は米中通商協議の詳細を待っている。
きょうのスケジュールでは、米新規失業保険申請件数、米卸売物価指数の発表が注目されそうだ。
国内では、トヨタ自動車<7203.T>の株主総会が予定されている。
戦略
想定レンジ補正値込み 25,100〜25,600円
結果

寄り早々上昇もその後大きな下落レンジ。その後は狭いレンジでのボックス相場。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 38,324 | 38,407 (38,600) | 38,102 (38,100) | 38,173 △248 |
NF日経レバ | 25,280 | 25,425 (25,600) | 25,015 (25,100) | 25,085 △350 |
反省
高値は200円離れたが、底値はピタリ。エントリーが難しい相場展開。
13,000円の誤差。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
12日の日経平均は5日ぶり反落。終値は248円安の38173円。米国株安を受けて下落スタート。開始直後には前日終値近辺まで値を戻したものの、プラス圏には浮上できずに売り直された。
その後、東京時間で円高が進んだことを嫌気して、一気に下げ幅を300円超に拡大。10時台半ばに38100円近辺まで下げたところで売りが一巡したが、以降の戻りは緩慢となり、低空飛行が続いた。
一方、スタンダード指数は小安く始まるも、すぐにプラス圏に浮上して場中は上げ幅を拡大。連日で史上最高値を更新した。米長期金利の低下が追い風となったREIT指数も堅調で、こちらは連日で年初来高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7600億円。業種別では石油・石炭、鉱業、機械などが上昇した一方、サービス、化学、輸送用機器などが下落した。
6月12日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,325.03億円、売り優勢金額は6,845.41億円となった。
トップニュース
三菱重や日製鋼など防衛関連株が買われる、中東情勢の緊迫化で◇
$三菱重工業 (7011.JP)$がジリ高歩調を続け売買代金トップ。 $日本製鋼所 (5631.JP)$ が年初来高値を更新した。米CBSテレビが11日、イスラエルがイランに対する軍事作戦を始める準備を整えたと報じた。
米国はイランがイラクの米軍施設に対して報復攻撃に踏み切る可能性があると分析しているという。これに先立ち、ロイター通信は米国が在イラク大使館職員の一部退避を準備していると伝えている。
中東情勢の緊迫化と地政学リスクの高まりを受け、防衛関連株を物色する姿勢が強まっている。 $川崎重工業 (7012.JP)$ や $IHI (7013.JP)$ 、 $東京計器 (7721.JP)$ も上昇している。
リミックス後場急伸、暗号資産含むWeb3分野に注力のため社長交代へ
$リミックスポイント (3825.JP)$ は後場急伸。ストップ高をつけた。この日正午ごろ、社長交代の人事を発表した。新たな代表取締役社長CEOに、暗号資産交換業ビットポイントジャパンの社長などを務める田代卓氏が就く。
現職の高橋由彦氏は代表取締役CFOとなる予定。ビットコインを中心とした暗号資産を含むWeb3.0の分野により注力するため、新たな経営体制に移行するという。これが手掛かりとなっている。
日野自動車-大幅に8日続落 希薄化懸念で引き続き売り 円高進行も嫌気
$日野自動車 (7205.JP)$ が大幅に8日続落。寄り付きは高く始まったものの、早々にマイナスへ転じる展開となっている。
同社は10日、三菱ふそうトラック・バスとの経営統合に係る経営統合契約を締結することに加え、 $トヨタ自動車 (7203.JP)$ を割当先とする第三者割当増資を発表。既存株式の大規模な希薄化を伴う資金調達が嫌気され、11日はストップ安で取引を終えた。
東邦チタニウム-急騰 JX金属社長 親子上場関係に「あらゆる可能性」と伝わる
$東邦チタニウム (5727.JP)$ が急騰。ブルームバーグ通信は12日9時49分、 $JX金属 (5016.JP)$ の林陽一社長がブルームバーグのインタビューに対し、親子上場関係にある持分法適用会社の同社との資本関係を見直す必要性を認識しており、今後の選択に完全子会社化や完全売却の可能性が含まれることを明らかにしたと報じた。
INPEX-5日続伸 原油先物が急騰 中東情勢悪化の懸念強まる
$INPEX (1605.JP)$ が5日続伸。中東情勢悪化の懸念による原油高が材料視されている。
11日のニューヨーク原油先物相場では7月限の終値は1バレル68.15ドル(前日比4.87%高)で終え、一時5%高を上回る場面もみられた。米政府が在イラク米大使館の一部職員に退避を命じたと伝わり、イランを巡る中東情勢悪化への警戒感から原油が買われた。軟調地合いのなか、原油高を受けて国内関連銘柄は買いが優勢。
博報堂DYが5日続伸、発話データ活用プラットフォームがIT導入補助金2025の対象ツールに採択
$博報堂DYホールディングス (2433.JP)$ が5日続伸している。この日、発話データ活用プラットフォーム「ELI(エリ)」が、「IT導入補助金2025」の対象ツールに採択されたと発表しており、好材料視されている。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $住友ファーマ (4506.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は16.95%上昇の1035.0円だった。
一方、値下がり率トップは $SUMCO (3436.JP)$、終値は3.93%下落の1051.0円だった。