NF日経レバ
寄り前情報

[東京 16日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの値動きが想定されている。
参院選や米関税の行方への警戒感がくすぶり、投資家心理の重しになりそうだ。
前日の米国市場で株価はまちまちながら、半導体株高となったことは関連株の支えになるとみられる。
日経平均の予想レンジは3万9300円─3万9700円。
日経平均は「政局不安と関税への不安、円安が上値を抑えそうだ」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との見方が聞かれる。
参院選を巡っては、国内メディア各社が終盤情勢として、与党への逆風の強まりを報じている。
ドル/円は148円後半と、前日大引け時点から円安方向で推移している。
「財政悪化懸念を背景に金利上昇を伴った円安で、悪い円安の色合いが出てきている」(三浦氏)との声がある。
米ナスダック総合が高値を更新するなど堅調なことは、ハイテク株を中心に投資
家心理の支えとみられる。
ただ、米半導体株の上昇は、前日の東京市場の取引時間中に伝わった中国向けチップの販売再開を背景にしたエヌビディア<NVDA.O>株の上昇が中心で、東京市場での織り込みは一巡したとの見方もある。
きょうは国内で6月訪日外客数、日銀金融政策決定会合議事録(2015年1─6月
分)の発表がある。
米国では6月卸売物価指数、6月鉱工業生産が発表される。企業決算はバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、蘭ASMLなどの発表がある。
前日の米国株式市場では、消費者物価指数(CPI)や銀行決算を受けてダウ工業株
30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>が反落して取引を終えた。
一方、スダック総合<.IXIC>はエヌビディアの上昇に支えられ、前日に続き過去最高値を更新した。
CPIは、連邦準備理事会(FRB)が年内の利下げ再開に慎重な姿勢を維持する可能性を示唆した。
戦略
想定レンジ26,700〜27,100円。
結果

大きく上昇も、行ってこいで下がり、
レンジ相場。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 39,734 | 39,920 (39,700) | 39,520 (39,300) | 39,663 △14 |
NF日経レバ | 27,140 | 27,430 (27,100) | 26,880 (26,700) | 27,080 △5 |
反省
ロイター予測200円上ズレ、
12,500〜12,700円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比14.62円安の39663.40円、東証株価指数(TOPIX)が5.91ポイント安の2819.40で終了した。
小高く始まるも、買いが続かず前場ではプラス圏とマイナス圏を行き来した。半導体株には強い動きが見られた一方、プライムでは値下がり銘柄が多く、強弱感が交錯した。後場に入ると半導体株が一段と買われたことで、200円超上昇する場面があった。しかし、 $ASMLホールディング (ASML.US)$の決算が伝わった14時辺りからは失速。下げに転じる半導体株も出てくる中、指数も値を消してマイナス圏に沈んだ。後場の上昇分を吐き出した後は前日終値近辺でのもみ合いが続き、小幅な下落で取引を終えた。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位はその他製品で、以下、情報・通信業、食料品、倉庫・運輸が続いた。値下がり上位には不動産業、パルプ・紙、証券・商品が並んだ。
7月16日の東証プライム市場では、買い優勢金額は8,132.64億円、売り優勢金額は8,851.55億円となった。
トップニュース
Speee-大幅反発 トランプ氏、GENIUS法案可決に議員11人賛成と投稿
$Speee (4499.JP)$が大幅反発。トランプ米大統領が16日に自身のSNSアカウント上で、ステーブルコインの規制整備に関するGENIUS法案の可決に必要な12名の議員のうち11名と会談したと投稿したことが材料視されているもよう。
投稿によれば、全員が明日の朝、この規則に賛成票を投じることで合意したもよう。マイク・ジョンソン下院議長は電話で会議に出席し、できるだけ早く採決を行いたいと考えているとした。
法案可決への期待から、子会社を通じてステーブルコイン関連事業を行う同社が買われているようだ。金価格連動型ステーブルコイン「ジパングコイン」の取引システムなどを手掛ける $インタートレード (3747.JP)$も高い。
ヘリオスがストップ高、経産省の補助金採択でCDMO事業を本格的に開始
$ヘリオス (4593.JP)$が後場に上げ幅を急拡大した。16日正午、同社が申請した再生医療等製品の開発製造受託事業(CDMO事業)が、経済産業省の24年度補正予算「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備投資支援事業費補助金」の新技術導入促進枠として採択されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。
映画製作・配給最大手の $東宝 (9602.JP)$が上場来高値(調整後)を更新。高いところでは、前日比944円高となる9231円を付けた。15日引け後、26年2月期業績予想の上方修正に加え、上海新創華文化発展有限公司(SCLA)との戦略的パートナーシップ締結を発表し、買い人気を集めた。
サイゼリヤ-みずほが目標株価引き上げ 国内の利益率改善を評価
$サイゼリヤ (7581.JP)$が3日ぶり反発。みずほ証券では、国内の利益率改善を評価。投資判断「買い」を継続、目標株価を6000円→7000円と引き上げた。
みずほでは、2025年7月9日発表の25.8期3Q決算を踏まえ業績予想を見直した。4Qの中国の既存店売上高の弱さを踏まえ、従来予想比でアジアの業績を下方修正したが、2Q決算発表時に下方修正された営業利益ガイダンスは達成可能との見方を継続。国内の収益性改善を評価し、投資判断「買い」を継続している。
ソレイジアファーマ-上昇 エピシル事業がISO13485の認証取得
$ソレイジア・ファーマ (4597.JP)$が上昇。同社は15日に、エピシル口腔用液(使用目的:化学療法や放射線療法に伴う口内炎で生じる口腔内疼痛の管理および緩和)事業につき、医療機器品質マネジメントシステムの国際規格であるISO13485の認証(対象:口腔病変および粘膜ケア用スプレーの設計・開発・流通)を取得したと発表した。
ELEMENTS-4日ぶり大幅反発 ドコモ「ahamo」にオンライン本人確認サービス提供
$ELEMENTS (5246.JP)$が4日ぶり大幅反発。同社は15日、グループ会社のLiquidが、 $NTT (9432.JP)$傘下のNTTドコモが提供する携帯電話プラン「ahamo(アハモ)」契約時のオンライン本人確認に「LIQUID eKYC」を提供すると発表した。
サイエンスアーツ-大幅反発 3Q累計営業黒字転換 Buddycom利用料などが好調に推移
$サイエンスアーツ (4412.JP)$が大幅反発。同社は15日、25.8期3Q累計(9-5月)の営業損益は5700万の黒字(前年同期は3500万円の赤字)だったと発表した。通期の会社計画4400万円の黒字を3Q時点で上回った。
Buddycom利用料、アクセサリー売り上げともに好調に推移。販売を運輸や中小企業など高単価セグメントへ集中したことや、共同開発のアクセサリー販売が伸びたことで、売上総利益率も60%前後で安定したとしている。
クオリプスが後場強含みスタート、経産省の「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備支援事業費補助金」に採択
$クオリプス (4894.JP)$が後場に入り強含みでスタートしている。正午ごろ、経済産業省の24年度補正「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備支援事業費補助金(再生CDMO補助金)」に採択されたと発表しており、好材料視されている。
モルガン・スタンレーMUFG証券は15日付で、 $日本製鉄 (5401.JP)$の投資判断について強気の「オーバーウエート」を継続した。目標株価は4000円から3900円に減額した。販売数量減少やマージン悪化、在庫評価損拡大を見込む。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $東宝 (9602.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は10.91%上昇の9191.0円だった。
一方、値下がり率トップは $レーザーテック (6920.JP)$、終値は4.96%下落の18125.0円だった。