2025年8月8日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

[東京 8日 ロイター]

– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、しっかりの展開が想定される。

前日にTOPIXが史上最高値を更新した流れを受けて、市場では買い意欲が強まっている。

日経平均、TOPIXともに1日を通してじりじりと上値を追う見通し。

    日経平均の予想レンジは4万1000円─4万1400円。

        米相互関税は7日午後に発動したが、影響は織り込み済みとして市場では過度な警戒感は後退している。

TOPIXが史上最高値を更新する中、株式市場のムードは好転しており、「海外投資家を中心に買い意欲が強い。

買い遅れた個人投資家も少なくなく、しっかりと推移するだろう」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声がある。

        指数別では、日経平均、TOPIXともに底堅く推移しそうだ。

日経平均は前日の米ハイテク株高を背景に、TOPIXはバリュー銘柄の好決算を背景に、それぞれじりじりと上値を伸ばす展開となりそうだ。

    きょうは国内で自民党両院議員総会が開催されるほか、7月30─31日の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。

    決算はENEOSホールディングス<5020.T>、INPEX<1605.T>、キオクシアホールディングス<285A.T>、SMC<6273.T>、楽天グループ<4755.T>、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>、サンリオ<8136.T>などが発表を控えている。

7日の米国株式市場は、製薬大手イーライリリーの下落などが重しとなり、ダウ工業株30種<.DJI>とS&P総合500種<.SPX>が反落。一方でナスダック総合<.IXIC>は続伸し、終値で最高値を更新した。アップル<AAPL.O>は3.2%高だった。

戦略

想定レンジ補正値込み28,900〜29,300円。

結果

強い展開から、後場調整相場展開。

始値高値安値終値
日経22541,28342,033
(41,400)
41,248
(41,000)
42,820
+761
NF日経レバ29,16030,310
(29,300)
29,150
(28,900)
30,000
+1,080

反省

1,000円を超える大相場、ロイター予測、想定レンジともに振り切り、ショートエントリーで確実に焼かれていたであろう展開。

悪材料で尽くし感のポジティブ要素少ない。

11,700〜12,100円のズレ。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比761.33円高の41820.48円、東証株価指数(TOPIX)が36.29ポイント高の3024.21で終了した。米国株は3指数がまちまちとなったが、ナスダックの上昇を好感して200円超上昇して始まった。1Qの好業績が確認できた $ソフトバンクグループ (9984.JP)$ が上昇をけん引。 $ソニーグループ (6758.JP)$ や $アドバンテスト (6857.JP)$など大型グロース株に強い買いが入り、しばらく上げ幅を広げる流れが続いた。

前場は900円を超える上昇となって高値引け。後場のスタート直後には節目の42000円を上回った。節目に乗せた後は達成感から上げ幅を縮めたものの、700円を超える上昇で取引を終えた。なお、年初来高値(41826.34円)を上回る場面もあったが終値ではわずかながら下回っており、高値更新には至らなかった。TOPIXは寄り付きから3000pを上回り、連日で史上最高値を更新した。

業種別では33業種中29業種が値上がり。1位はゴム製品で、以下、精密機器、その他製品、輸送用機器が続いた。値下がり上位には繊維製品、医薬品、非鉄金属が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

8月8日の東証プライム市場では、買い優勢金額は1.3万億円、売り優勢金額は1.16万億円となった。

トップニュース

【日銀決定会合の主な意見】「現在の金利水準で緩和的な金融環境を維持・・・」

日銀金融政策決定会合における主な意見(7月30-31日分)

「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」

「今は、現在の金利水準で緩和的な金融環境を維持し、経済をしっかりと支えるべき」

「米国関税政策の影響の見極めには、少なくとも今後2~3か月は必要」

「早ければ年内にも現状の様子見モードが解除できるかもしれない」

「今後も可能なタイミングで利上げを進めていくべき」

「経済・物価動向などを踏まえると、金融環境は依然緩和的である」

古河電工—大幅続落、決算に対する失望売りが続く形に

 $古河電気工業 (5801.JP)$が大幅続落。前日は決算発表後に大きく下落したが、本日も一段安の展開となっている。第1四半期営業利益は84億円で前年同期比2.4倍となったが、据え置きの通期計画に対する進捗率は低水準にとどまる。古河電池の事業譲渡が1四半期ずれ込んだことは20億円程度の増益要因となることで、実質的に通期見通しは小幅に下振れとも受け止められる。AI関連製品の拡大期待が株価に反映されていた中、ネガティブな反応が継続する形に。

TOYOTIRE-急騰 通期営業益を上方修正 記念配も実施へ

 $TOYO TIRE (5105.JP)$が急騰。同社は8日11時、25.12期通期の連結営業利益予想を従来の850億円から900億円(前期比4.2%減)に、期末配当予想を65円から70円(前期末は70円)に上方修正すると発表した。

最近の業績動向を踏まえ、通期の見通しを引き上げた。期末配当については、創立80周年を迎えたことによる記念配当5円を実施する。年間配当予想は130円(前期は120円)となる。

INPEX、今期最終を23%上方修正、配当も10円増額

 $INPEX (1605.JP)$25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比5.1%増の2235億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の3000億円→3700億円(前期は4273億円)に23.3%上方修正し、減益率が29.8%減→13.4%減に縮小する見通しとなった。会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結最終利益は前年同期比31.8%減の1464億円に落ち込む計算になる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→100円(前期は86円)に増額修正した。

三菱ガス化学-急落 1Q営業益30%減 ポリカーボネートの販売価格下落など響く

 $三菱瓦斯化学 (4182.JP)$が急落。同社は7日、26.3期1Q(4-6月)の連結営業利益は110億円(前年同期比30.2%減)だったと発表した。ポリカーボネートの販売価格下落、無機化学品での固定費増加、メタキシレンジアミンの需要低迷、前年同期比での円高などが響いた。

トヨタ自—大幅反発、当面の悪材料織り込んだとしてあく抜け感優勢に

 $トヨタ自動車 (7203.JP)$が大幅反発。前日の取引時間中に決算を発表、その後は売り優勢となっていたが、本日は一転して発表前水準を上回る推移となっている。第1四半期営業利益は1兆1661億円で前年同期比10.9%減となり、8900億円ほどの市場予想を大幅上振れ。通期予想は従来の3兆8000億円から3兆2000億円、前期比33.3%減に想定以上の下方修正となっている。ただ、関税の影響を1.2兆円反映するなどで、当面の悪材料は織り込んだとの見方にも。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は全般的に上昇し、市場センチメントは改善している。その中で、$ソフトバンクグループ (9984.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は10.39%上昇の13865.0円だった。

一方、値下がり率トップは$中外製薬 (4519.JP)$、終値は17.68%下落の6092.0円だった。

タイトルとURLをコピーしました