NF日経レバ
見通し

[東京 15日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、底堅い展開が想定されている。
前日の米市場では、7月の米卸売物価指数(PPI)の伸びが予想を上回ったことで米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げの観測が後退し、ドル高/円安が進んだ。
東京市場では、円安が支えとなり買いが優勢となる見通し。
前日の米国株が大きく崩れなかった点も安心感につながり、押し目買いが相場を支えるとみられてい
る。
日経平均の予想レンジは4万2650円─4万2950円。
きょうの東京株式市場で日経平均は、プラス圏で推移する見通し。
米労働省労働統計局(BLS)が14日発表した7月のPPIは前月比0.9%上昇し、約3年ぶりの大幅な伸びとなった。
今後数カ月間でインフレが広範に加速する可能性が示唆された。
これを受けて、米金利が上昇しドル高/円安が進み、足元のドルは147円台後半で取引されている。
市場では「輸出関連銘柄を中心に買い戻しが入りそうだ」(三井住
友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏)との声が聞かれた。
日経平均は急ピッチで上昇してきたため、「買い遅れた投資家もいるとみられ、出遅れた投資家による押し目買いも入りそうだ」(市川氏)との指摘もあった。
前日と同様、ドル/円相場をにらみながらの展開になると予想されており、ドルが148円台に乗せるなど円安が進めば、日経平均も強含みそうだという。
主なスケジュールでは、国内では4—6月期実質国内総生産(GDP、速報値)が公表予定となっている。
海外では、中国で7月小売売上高、7月鉱工業生産、米国で7月小売売上高、8月ミシガン大学消費者態度指数が発表される予定。インド、韓国は休場。
前日の米国株式市場で、主要3指数はほぼ横ばいで取引を終えた。
米PPIの伸びが予想を上回ったことを受け、インフレへの警戒感が再び広がった。
一方、S&P総合
500種<.SPX>は小幅に上昇し、3日連続で過去最高値を更新した。
戦略
想定レンジ31,400〜31,700円。
狭いレンジで取りやすい展開か。反復取り。
結果

ロイター予測、想定レンジを逸脱した強い動き。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 42,866 | 43,405 (42,950) | 42,736 (42,650) | 42,378 +729 |
NF日経レバ | 31,500 | 32,300 (31,700) | 31,320 (31,400) | 32,280 +1,080 |
反省
寄りのロングエントリーは取れるであろうが、高値予測を振り切った相場では、切り返しのショートエントリーで焼かれていただろう。
11,100〜11,400円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比729.05円高の43378.31円、東証株価指数(TOPIX)が49.73ポイント高の3107.68で終了した。
米国株は3指数がまちまちとなったが、強めの米7月生産者物価指数(PPI)を受けて為替市場で円安(ドル高)が進んだことを好感して、200円超上昇して始まった。前場では43000円近辺まで上昇すると上値が重くなったものの、11時辺りから強含み、前引けでは43000円を上回った。
後場は43000円より上が定着し、買いに勢いがつく展開。主力銘柄の多くが値幅を伴った上昇となり、プライム市場全体でも値上がりに転じる銘柄が増加した。前日の下げ分(625円安)を埋めると、終盤にかけては上げ幅を700円超に拡大。43400円台に乗せる場面もあり、高値圏で取引を終えた。TOPIXは終値で3100pを上回っており、そろって史上最高値を更新した。
業種別では33業種中30業種が上昇し、下落は金属製品、水産・農林業、倉庫・運輸の3業種にとどまった。値上がり率1位は銀行業で、以下、非鉄金属、保険業、電気・ガス、その他金融業、石油・石炭と続いた。
8月15日の東証プライム市場では、買い優勢金額は1.21万億円、売り優勢金額は1.04万億円となった。
トップニュース
赤沢経済再生相「一刻も早く米大統領令を出してもらいたい、関税率引き下げで」
経済再生相「物価上昇継続が個人消費に及ぼす影響も景気の下押しリスク」
「4-6月期GDPは景気が穏やかに回復していることを確認」
「米通商政策による下振れリスクに留意が必要」
「物価上昇継続が個人消費に及ぼす影響も景気の下押しリスク」
「日米合意を踏まえ、引き続き必要な対応を行う」
経済再生相「ベッセント米財務長官は日本に利上げを求めていない」
「ベッセント米財務長官は日本に利上げを求めていない」
「ベッセント米財務長官の発言は切り取り報道だと思う」
「政府として日銀の利上げの水準にはコメントしない」
日本取引所が一時8%超す上昇、株最高値圏で売買活発化による収益拡大期待膨らむ
$日本取引所グループ (8697.JP)$が前日比で一時8%を超す上昇となった。日経平均株価はこの日、前日比で上げ幅が一時700円を超えた。今週に入り日経平均が史上最高値圏に浮上したことを受け、一段と株式相場が上昇するとの投資家の期待感が高まっている。
変動率の高い相場展開が続くと想定されるなか、収益獲得を狙う投資家による株式取引が活発化しており、東京株式市場では売買代金が高水準で推移している。同社傘下の東京証券取引所や大阪取引所の取引関連収益が拡大するとの見方から、物色の矛先が向かったようだ。
フルッタフルッタ-急落 1Q営業益11.1倍も利益確定の売り
$フルッタフルッタ (2586.JP)$が急落。同社は8月14日、26.3期1Q(4-6月)の営業利益は1.6億円(前年同期比11.1倍)だったと発表した。売上高が、大手外食企業および大手CVSでの原料採用が進んだこともありアサイー関連商品が引き続き好調となったことにより、大幅に増加したことが寄与した。
三菱UFJ-急騰 4-6月期のGDP速報値が市場予想上回る 追加利上げ観測で銀行株に買い
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$が急騰。内閣府が15日に発表した四半期別国民所得統計速報によると、2025年4-6月期の国内総生産(GDP)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前期比年率換算で1.0%増となった。5四半期連続のプラス成長となり、市場予想(同0.3%増)を上回った。
関連銘柄: $りそなホールディングス (8308.JP)$、 $三井住友トラストグループ (8309.JP)$、 $三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$、 $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$、 $コンコルディア・フィナンシャルグループ (7186.JP)$、 $千葉銀行 (8331.JP)$、 $ふくおかフィナンシャルグループ (8354.JP)$など。
ヘリオスが後場に急速に切り返す、低免疫原性iPS細胞の国内特許成立を材料視
$ヘリオス (4593.JP)$が後場に急速に切り返した。同社は15日正午、獲得免疫並びに自然免疫に対して耐性を持つ低免疫原性iPS細胞「ヘリオスUDC」に関し、日本特許庁から特許査定の通知を受けたと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。
$Speee (4499.JP)$はストップ安。14日取引終了後、25年9月期連結業績予想について売上高を180億1000万円から163億5000万円(前期比4.0%増)へ、営業損益をトントンから一転7億5000万円の赤字(前期5億3700万円の黒字)へ下方修正すると発表した。ユーザー獲得数や顧客数が計画未達となる見込みのため。これを嫌気した売りが出ている。
$レントラックス (6045.JP)$が急騰。同社は14日、26.3期1Q(4-6月)の連結営業利益は4.6億円(前年同期比66.6%増)だったと発表した。主力の成果報酬型広告サービス事業をはじめ、全事業で増収増益となったことが寄与した。
アズパートナが4連騰、第1四半期営業損益黒字転換し通期計画に対する進捗率97%に
$アズパートナーズ (160A.JP)$が4連騰し連日の上場来高値更新となっている。14日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高89億9100万円(前年同期比2.3倍)、営業利益14億1300万円(前年同期1900万円の赤字)、最終利益10億円(同3100万円の赤字)と大幅に黒字転換し、通期予想に対する営業利益の進捗率が97%に及ぶことが好感されている。
日経225の構成銘柄は全般的に上昇し、市場センチメントは改善している。その中で、 $荏原製作所 (6361.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は11.20%上昇の3238.0円だった。
一方、値下がり率トップは $電通グループ (4324.JP)$、終値は12.73%下落の2752.5円だった。