寄り前情報

[東京 19日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、小動きの展開が予想されている。
足元では企業決算が一巡し、材料難となる中、方向感のない値動きとなりそうだ。
米ワイオミング州で21日—23日に開かれる年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えて、様子見姿勢が強まりそうとの指摘もある。
一方、為替の円安での推移は相場の支援材料となりそうだ。
日経平均の予想レンジは4万3500円─4万3900円。
新規材料が少ない中、日経平均はもみ合う展開となる見通し。
4万4000円が視野に入る水準までは上昇するとの予想がある一方、「4万4000円台に乗せるには材料不足」(東洋証券のストラテジスト・大塚竜太氏)との指摘が聞かれ、小高くスタートした後は一進一退となりそうだ。
前日の取引で売買代金が5兆円程度になるなど「一時期に比べて商いも落ち着い
ており、どんどん上値を追う展開にはなりにくそうだ」(大塚氏)との声が聞かれた。
物色面では、前日に売られた銘柄が買い戻される一方で、買われた銘柄に売りが
出る循環的な動きになるのではないか、という。
足元のドルは147円台後半で推移し、円安基調が維持されている点は相場の支
えとなりそうだ。
主なスケジュールでは、米国で7月住宅着工件数が公表される予定。
前日の米国株式市場では、主要3指数がまちまちとなり、ほぼ横ばいで終了した。
主要小売企業の決算発表や「ジャクソンホール会議」を控え、方向感に欠ける展開だった。
戦略
想定レンジ32,400〜32,800円
結果

調整局面で半値戻す。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 43,846 | 43,876 (43,900) | 43,411 (43,500) | 43,546 △168 |
NF日経レバ | 32,940 | 33,010 (32,800) | 32,310 (32,400) | 32,470 △260 |
反省
10,900〜11,100円のズレ。
弱い相場展開でもズレ幅は維持。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
19日の日経平均は3日ぶり反落。終値は168円安の43546円。小動きの米国株を受けても、寄り付きは3桁の上昇。しかし、買いは続かず早々に失速した。ソフトバンクグループ<9984.T>やサンリオ<8136.T>など、直近で大きく上昇していた人気銘柄の多くが利益確定売りに押された。
マイナス圏に沈んで10時近辺では下げ幅を300円超に拡大。43400円台に入ったところで売りは一巡した。主力銘柄には大きく下げるものが多かった一方、プライムでは値上がり銘柄が多かった。鋭角的に戻して、11時近辺ではプラス圏に浮上。ただ、動きが良くなってくると、改めての売りに押された。前場を2桁の下落で終えると、後場はマイナス圏が定着し、終盤にかけては下げ幅を3桁に拡大。後場の安値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆0700億円。業種別では医薬品、不動産、倉庫・運輸などが上昇した一方、その他製品、銀行、非鉄金属などが下落した。
8月19日の東証プライム市場では、買い優勢金額は8,944.92億円、売り優勢金額は9,964.8億円となった。
トップニュース
12時35分に本日の20年国債入札の結果が公表された。結果は応札倍率が3.09倍、テールが0.13となった。20年債入札は5月20日実施分のテールが1.14と記録的な広がりを見せ、応札倍率も2.50倍と低水準となって、警戒感が広がった。その後は6月の応札倍率3.11倍、テール0.28、7月の3.15倍、0.18と落ち着きを取り戻し、8月分の3.09倍、0.13となっている。
リミックスポイント-後場急伸 第25回新株予約権の発行数半分を取得
$リミックスポイント (3825.JP)$ が後場急伸。同社は19日12時、第三者割り当てにより発行した第25回新株予約権(行使価額修正条項付)について、発行総数の半分を取得すると発表した。
〔注目株〕ソフトバンクGは大幅反落=インテルへの出資好感も連騰から売り
$ソフトバンクグループ (9984.JP)$ は大幅に反落している。午前9時45分現在で、前日比610円安の1万6095円。日経平均株価を120円以上押し下げている。
博報堂DY-続伸 韓国社とグローバル音楽市場において新たなIP創出を行う合弁設立
$博報堂DYホールディングス (2433.JP)$ が続伸。同社傘下の博報堂は19日10時、エンターテインメント事業を展開する韓国のCJ ENM(韓国)と、合弁会社「Chapter-I(チャプターアイ)」を設立、グローバル音楽市場における新たなビジネス創出を目的とした協業を開始すると発表した。
フライングGが一時S高、1株から2株への株式分割と配当予想の実質増額修正を好感
$フライングガーデン (3317.JP)$ が急反発し一時ストップ高の3130円に買われる場面があった。18日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したほか、株式分割に伴い26年3月期の期末一括配当予想を30円から16円に変更したことが好感されている。配当予想は株式分割前換算では32円となり、実質増額修正となる。
関東電化工業-急騰 エフィッシモが保有目的変更 株主提案の思惑から買い
$関東電化工業 (4047.JP)$ が急騰。旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが18日付で提出した変更報告書が材料視されている。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $第一三共 (4568.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は4.79%上昇の3963.0円だった。
一方、値下がり率トップは $ベイカレント (6532.JP)$、終値は4.02%下落の8340.0円だった。