2025年9月10日とNF日経レバの戦略

前日を振り返って

2025年9月9日の日経平均は寄り付き直後に44,185円まで上昇したものの、その後は利益確定売りに押され、終値43,459円(-184)と反落した。NF日経レバ(1570)も高値33,420円から失速し、終値32,310円(-310)と想定レンジを下抜けた。

乖離値は11,100〜10,800円で推移し、急騰の反動で縮小。市場心理は冷却し、短期筋の動きが支配的となった。急落により移動平均線は下向き、RSIは50を割れ、MACDもデッドクロスを警告するなど、テクニカルは弱気に傾いた。33,000円台前半を維持できなければ32,000円割れも意識される展開である。

寄り前情報

ロイターは本日の日経平均について「小じっかりの展開」を予想。米株高を好感し反発が見込まれる一方、政局絡みの買いは一巡し、上値は重くなるとの見解を示している。予想レンジは43,400円〜43,700円。市場の注目は米国CPI・PPIといった物価指標に移りつつあり、買い一巡後は様子見姿勢が広がる可能性がある。

米国市場ではNYダウ+196、NASDAQ+80、S&P500+17と揃って続伸。日経先物(大阪)は43,600円と小幅高で推移しており、米株高の流れが下支えとなっている。

本日の戦略

本日の日経225は43,400円を下値に、43,700円を上値とするもみ合いを想定。NF日経レバ(1570)のレンジは32,200円〜32,800円を想定する。

  • 移動平均線:短期線が下向きに転じており、戻り局面では売りが出やすい。32,800円超えは一旦の利確水準。
  • RSI:中立圏に位置するが50を回復できるかが焦点。反発力が乏しければ再度下押しを警戒。
  • MACD:ゼロライン下でデッドクロス寸前。調整局面が継続する可能性を示唆。

戦略としては、米株高を受けた寄り付きの上昇で利確を意識し、押し目は32,200円付近まで待って慎重に拾う姿勢が望ましい。乖離値は11,000円を基準に判断し、短期トレードにおいてはレンジ内での逆張りを基本とする。

閉めの言葉

乱高下のなかで市場の熱気に乗りすぎず、乖離値とテクニカルを軸に冷静さを保つことが重要である。43,500円近辺を固められるかどうか、本日はその分岐点となる。

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