9月10日 NF日経レバの結果と反省

戦略のまとめ

9月10日の市場は、前日の反落からの小じっかりの展開が予想された。前日の急落でNF日経レバ(1570)のテクニカル指標は弱気に傾いており、32,200円〜32,800円のレンジを想定。米株高を受けた寄り付きの上昇局面では利確を意識し、押し目を待つ慎重な戦略を立てた。特に、乖離値が11,000円を基準に判断材料として活用することがポイントとみていた。

実際の値動き

実際の市場は想定を上回る力強い動きを見せた。

日経225:始値43,513円で始まり、寄り付きから順調に上昇。終値は43,837円となり、前日比**+378円**の大幅高で引けた。今年8月18日につけた史上最高値を更新するという強い展開だった。

NF日経レバ(1570):始値32,400円で始まり、日経平均の上昇に連動して力強く反発。終値は32,860円と前日比**+550円**の大幅高となった。

レンジの上限として見ていた32,800円を軽々と突破し、想定よりもはるかに強い相場だった。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値

本日、日経225とNF日経レバ(1570)の乖離値は11,000円から11,200円へと再び拡大した。前日の調整で縮小した乖離が、力強い反発によって再び広がった形だ。この乖離値の拡大は、市場の熱気が戻ってきたことを示唆しており、明日以降もこの水準を基準に相場を判断していく必要がある。

反省

昨日の調整局面を経て、1日を通して力強い相場を形成し、史上最高値を更新した。この強さは、フルスペックの総裁選が行われるとの憶測や、政局の不透明感が後退したことによるものだろう。

テクニカル面では、チャートを見るとNF日経レバは午前中の調整局面を経て、力強く反発し移動平均線を上抜けた。特に、MACDがゼロライン下で上向きに転じ、買いシグナルを示唆していたこと、またボリンジャーバンドのミッドバンドを明確に上抜けた点が重要だ。前日の反省を活かし、テクニカル分析をより重視していれば、午後の上昇局面で買い増しをするという判断もできたかもしれない。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

本日の東京市場は、米国株高を背景に反発し、日経平均は史上最高値を更新した。特に、ソフトバンクグループフジクラといった生成AI関連銘柄が市場をけん引。午前の調整を経た後も買いが続き、地合いの強さが目立った。

業種別では、非鉄金属、銀行、情報・通信などが上昇。特に、三菱UFJフィナンシャル・グループ三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が軒並み高となった点は注目だ。日銀が年内利上げの可能性を排除しないと報じられたことが好材料となったようだ。

本日の注目銘柄

本日の値上がりトップは、ストップ高をつけた**メタプラネット(3350)だ。海外公募の発行価格が決まり、悪材料出尽くし感が強まった。また、アクティビスト(物言う株主)である米エリオット・マネジメントが大株主に浮上したと報じられた関西電力(9503)**も思惑的な買いが集まり大幅高となった。

次回戦略

本日の史上最高値更新は、市場の強さを改めて示した。しかし、この上昇が続くかはまだ不透明だ。明日もこの勢いが継続するのか、それとも高値警戒感から再び調整局面に入るのか、慎重に見極める必要がある。

NF日経レバは、引き続き移動平均線MACDの動向を注視する。本日、MACDがゼロラインを上抜けて買いシグナルを明確にすれば、上昇トレンド継続の可能性が高い。しかし、急騰後の反動は常に警戒すべきだ。

日経平均の乖離値は再び11,200円近辺まで拡大したため、この水準を維持できるかがカギとなる。明日は、市場の熱気を肌で感じつつも、冷静にテクニカル指標と乖離値を見ながら、慎重にトレードに臨む。

相場が力強く動くときは、つい熱くなってしまいがちだ。しかし、一喜一憂せずに、冷静な分析と戦略を立てることの大切さを改めて痛感した一日だった。

タイトルとURLをコピーしました