前日を振り返って
2025年9月10日の日経平均は米株高を背景に大幅高となり、43,837円(+378円)で取引を終え、史上最高値を更新した。NF日経レバ(1570)も32,860円(+550円)と大幅高で、想定レンジ32,200円〜32,800円を上抜ける強さを見せた。乖離値は11,000〜11,200円へ再拡大し、投資家心理の強気が戻った格好である。
テクニカルでは、NF日経レバが移動平均線を明確に上抜け、MACDもゼロライン下から反発し買いシグナルを点灯。RSIも中立圏を上抜け上昇余地を示した。強いトレンド再開が意識された一日であった。

寄り前情報
ロイターは本日の日経平均について「小動きの展開」と予想している。背景には、今晩発表される米国CPIを控え、様子見姿勢が強まる点がある。予想レンジは43,500円〜44,000円。
高値圏で利益確定売りが出やすいものの、政局関連の思惑や防衛・建設株など政策期待での物色は底堅さを支えるとの見方も示されている。また、前日の米国市場ではS&P500とNASDAQが最高値を更新する一方、ダウは反落。米PPIの鈍化を背景にFRB利下げ観測が強まった点は、日本株にとっても下支え要因である。
本日の戦略
本日の日経225は43,500円を下値に、44,000円が上値の攻防となる見通し。NF日経レバ(1570)は32,600円〜33,200円を想定レンジとする。
- 移動平均線:短期線を上抜けたばかりで、上昇トレンドが意識される。33,000円台定着は強気転換のサイン。
- RSI:過熱感はまだ乏しく、上昇余地を残す。ただし70に接近すれば短期調整に注意。
- MACD:シグナルを上抜けつつあり、明確にゼロラインを突破すればトレンド上昇の裏付けとなる。
戦略としては、寄り付きでの上昇局面では早めの利確を意識しつつ、32,600円付近までの押し目は拾うスタンスが有効である。乖離値は11,000〜11,200円を基準とし、この水準を割り込むと反落警戒となる。
閉めの言葉
相場は史上最高値更新後の高値圏にあり、熱気と警戒感が交錯する局面である。勢いに流されず、乖離値とテクニカルを冷静に見極めながら、慎重な売買を心がけたい。