戦略のまとめ
本日はFOMCの0.25%利下げを受け、米国株の反発が日経平均を押し上げる展開を想定。日経平均の予想レンジを44,700円〜45,050円、NF日経レバ(1570)の想定レンジを34,000円〜34,800円とした。戦略としては、34,000円付近を押し目買いの第一候補とし、34,200〜34,300円での反発を確認してエントリー、利確は34,700円〜34,800円とした。戻り売り圧力を警戒しつつ、節目ごとに小刻みな利確を優先する構えであった。

実際の値動き
- 日経225
始値:44,910円
高値:45,508円
安値:44,815円
終値:45,303円(+513円) - NF日経レバ(1570)
始値:34,590円
高値:35,430円
安値:34,350円
終値:35,150円(+800円)
寄りから強い買いが入り、前場中盤にかけて上げ幅を拡大。その後も堅調さを維持しつつ、後場に35,430円の高値を付けたが、引けにかけてやや上げ幅を縮小した。結果として、予想レンジを大きく上回る上昇を記録した。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 本日の乖離値:10,400〜10,100
- 本日の値幅:980
乖離は依然として大きく、値幅も1,000円近くに及び、短期的なボラティリティの高さを示した。翌日の戦略においても、この振れ幅を前提とした慎重な売買判断が求められる。
反省
想定レンジを大きく上抜けたことで、寄り付き直後の強気のロングエントリーは有効であった。一方で、前場中盤の力強い上昇局面での安易な逆張りショートは危険であり、欲望を抑えられたかどうかが成否の分かれ目となった。後場の天井圏でのショート戦略は機能したものの、利確のタイミングを誤ると利益を削る展開となり得た。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は大幅反発し、初めて終値で45,000円を上回った。米FOMCを受けた安定感のある相場環境のもと、半導体株が上昇を牽引。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックなどが軒並み上伸。政府による国産AI開発報道が追い風となり、関連銘柄も買われた。一方で、新興株への波及は乏しく、グロース市場は下落した。売買代金は4兆8500億円と活況を呈した。
本日の注目銘柄
- アドバンテスト(6857):国産AI開発報道を材料に500円高で上場来高値を更新。
- 東京エレクトロン(8035):集中物色が継続し、大幅続伸。
- さくらインターネット(3778):国産AI報道でストップ高。
- レゾナック(4004):証券会社の格上げを受け、11.65%高。
- gumi(3903):新作ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険」発表で反発。
次回戦略
翌日は急騰後の調整を警戒する展開となる可能性が高い。NF日経レバの想定レンジは 34,800円〜35,500円。MACDは依然マイナス圏にあり、戻り売り圧力は残存。RSIは中立圏で買われ過ぎではないが、短期線と乖離が拡大しているため、利確売りが入りやすい状況とみる。
戦略としては、35,000円付近を支持線とした押し目買いを基本とし、35,400円を超えた場面では利確を優先。乖離値と値幅が依然大きいため、翌日も短期決戦型の売買を心がける必要がある。
閉めの言葉
大きな節目である45,000円を突破した本日は、強気ムードが広がる一日となった。ただし、過熱感の兆しも見え始めており、次なる一手は冷静な判断が求められる。読者の皆さんも「熱狂の後に訪れる一瞬の冷静さ」を忘れず、相場と対峙していただきたい。