前日を振り返って
前日の相場は強烈な買いが主導し、日経225は45,303円と大幅高で取引を終えた。NF日経レバ(1570)も35,150円まで上昇し、予想レンジを大きく上抜けた。寄り付き直後のロングは有効であったが、中盤以降の逆張りショートは危険で、欲望を抑える冷静さが求められる展開だった。結果として、短期売買の巧拙が明暗を分けた一日であった。

寄り前情報
ロイター予測によれば、本日の日経平均は続伸が想定されており、予想レンジは45,500円〜45,900円。米国市場ではダウが281ドル高、S&P500とNASDAQは過去最高値を更新。特に半導体関連株が大幅高となり、東京市場にも追い風となる見込みだ。国内では日銀の金融政策決定会合と総裁会見が予定されているが、現状維持が見込まれており相場への影響は限定的とされている。加えて、自民党総裁選関連の思惑から、内需株や出遅れ銘柄への物色も広がる可能性がある。
本日の戦略
NF日経レバ(1570)の想定レンジは34,900円〜35,700円と設定する。
- テクニカル分析
- 移動平均線:短期線が上向き、中長期線との乖離拡大が続く。トレンドは上昇を示唆。
- RSI:60台半ばに位置し、過熱感はないが買い優勢。上昇余地は残る。
- MACD:依然マイナス圏だが、シグナルとの乖離が縮小しつつあり、転換点を探る局面。
- 戦術ポイント
- 35,000円近辺を支持線とした押し目買いを基本とする。
- 35,600円を超える場面では利確を優先。上振れしても勢いに乗り過ぎないことが重要。
- 値幅の大きさから、前日のボラティリティを引き継ぐ可能性があり、逆張りエントリーは慎重に。
- 米半導体株高の流れを受け、東京市場でもハイテク主導の上昇が続く場合、短期での上抜けを試す動きに注目。
閉めの言葉
節目を超える上昇が続く一方、相場には熱気と同時に揺り戻しのリスクも潜んでいる。読者の皆さんも「強気の中に潜む落とし穴」を意識しつつ、冷静な視点で相場と向き合っていただきたい。