前日を振り返って
29日の日経平均は311円安の45,043円で取引を終え、続落となった。寄り付き直後に下げ幅を拡大し、安値44,890円をつけた後は、45,000円を挟んだもみ合いに終始。配当落ちによる下押しが主因であり、実質的な下落圧力は限定的であった。
NF日経レバ(1570)は35,340円で始まり、一時34,890円まで売られたが、終値は35,080円(前日比-130円)。乖離値は10,000〜9,800、値幅は500とやや縮小傾向であった。35,000円割れで押し目買いの妙味があった一方、戻りは限定的でショートには不向きな展開であった。

寄り前情報
前日の米国市場はナスダックを中心に堅調で、AI関連を筆頭にハイテク株へ資金が流入。
- NYダウ:46,316(+68)
- NASDAQ:22,591(+107)
- S&P500:6,661(+17)
VIXは16.12と上昇し、米政府機関閉鎖リスクやFRB要人発言による不透明感が警戒されている。為替は1ドル=148.58円と円高方向に振れており、輸出株の重しとなる可能性がある。
ロイター予測では、日経平均は前日の続落を受けて自律反発が先行するとしつつも、日銀イベントや円高懸念が上値を抑えるとされ、予想レンジは44,950〜45,250円とされている。
本日の戦略
想定される日経平均のレンジ(44,950〜45,250円)を踏まえると、NF日経レバ(1570)の想定レンジは 34,950〜35,400円。
- 35,000円割れでは押し目買いを検討。前日の乖離値(10,000〜9,800)から見ても下値余地は限定的。
- 上値は35,400円付近が分岐点。抜ける力があっても米イベントや円高リスクを考慮すると深追いは避けたい。
- 値幅は引き続き500程度を想定し、小刻みな利確を徹底するのが妥当である。
全体としては自律反発に期待しつつも、戻りは限定的。米政府閉鎖リスクや日銀関連の材料が相場を急変させる可能性を踏まえ、ポジションは軽めに構えるのが望ましい。
閉めの言葉
昨日は押し目買いが奏功したが、戻りの鈍さが印象的であった。本日も同様に35,000円前後での攻防が鍵を握るだろう。読者の皆さんも焦らず、レンジ内での取引を意識しながら、週末イベントに備えた冷静な立ち回りを心がけていただきたい。