2025年9月30日 NF日経レバの結果と反省

戦略のまとめ

寄り前の米株高を受け、自律反発を期待する一方、円高警戒と日銀イベントを意識して上値は限定的と判断。NF日経レバ(1570)の想定レンジを34,950〜35,400円とし、35,000円割れを押し目買いの好機、上値は35,400円付近での利確を推奨した。

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実際の値動き

  • 日経225:始値45,054 → 高値45,126 → 安値44,733 → 終値44,932(前日比-111)
  • NF日経レバ:始値35,170 → 高値35,270 → 安値34,660 → 終値34,970(前日比-110)

序盤は米株高を背景にプラス圏に浮上する場面もあったが、円高とイベント前の警戒感から早々に失速。NF日経レバは朝方に35,270円まで上昇したものの、14時以降は売り優勢で終盤にかけて34,970円まで値を崩した。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

  • 本日の乖離値:10,100〜9,900
  • 本日の値幅:600

前日比で乖離値は維持されたが、値幅は500から600へ拡大。ボラティリティはやや高まり、短期売買には好環境であった。

反省

想定レンジはおおむね機能したものの、寄り付き後の上昇局面では利確ポイントが早すぎ、35,200円台の一瞬の伸びを十分に取り切れなかった。午後は想定通り押し目買いの機会があったが、戻りが弱く、終盤にかけて買いが続かない展開。短期的な戻りを小刻みに拾うスタンスが改めて重要であると痛感した。

チャート分析では、MACDが午後にかけてデッドクロスを深め、下落圧力を示唆していた。ボリンジャーバンドも午後にバンド下限を割り込み、弱気シグナルが点灯。RSIは短期的に売られ過ぎ水準に接近したが、反発力は限定的であった。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

日経平均は111円安の44,932円と3日続落。前場に一時300円超下げた後は切り返したが、後場は上値の重さが意識され、終盤には再び売り直される展開。TOPIXは相対的に底堅さを示し、保険、銀行、精密機器が上昇した一方、鉱業、海運、鉄鋼が軟調であった。売買代金は5兆1200億円と活況を維持した。

上半期ベースでは日経平均が過去最大の9,405円高を記録し、時価総額は148兆円増。半面、鉱工業生産の低迷が指摘され、景気減速懸念は払拭されていない。

本日の注目銘柄

  • キオクシアHD:AI需要を背景に新工場稼働を発表、大幅続伸。
  • IHI:航空エンジン部品販売の好調が伝わり大幅高。
  • マイクロ波化学:三井物産との共同開発プロジェクトを材料に急騰。
  • 富山第一銀行:業績・配当予想の上方修正を受けて上場来高値を更新。
  • メルカリ:越境EC強化策を発表し反発。

次回戦略

10月入りを前に、米雇用統計を控えた神経質な展開が予想される。

  • 日経225の想定レンジは 44,700〜45,200円
  • NF日経レバの想定レンジは 34,700〜35,300円

35,000円を巡る攻防は続き、下値では押し目買いが有効だが、戻りは35,300円台で重くなる可能性が高い。テクニカル面ではMACDの反発確認やRSIの回復を待ち、エントリーは慎重に行うのが望ましい。

閉めの言葉

本日も35,000円を挟んだ攻防が続き、押し目拾いの妙味はあるものの、大きな伸びにはつながらなかった。次回も同様に、レンジ内での冷静なトレードが鍵となるだろう。読者の皆さんも短期の値動きに振り回されず、週末イベントを見据えた立ち回りを心がけていただきたい。

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