戦略のまとめ
本日の日経平均は44,400〜44,900円、NF日経レバの想定レンジは34,200〜34,900円と設定した。34,900円接近では戻り売りを優先し、34,200円割れでは出来高やMACD反転を確認するまで買いは控える戦略であった。テクニカル的には下落バイアスが続く中で、リバウンド狙いを小幅に刻むことを意識した。

実際の値動き
日経225は始値44,736円、高値45,125円、安値44,659円、終値44,936円と前日比+385円の反発となった。
NF日経レバは始値34,910円、高値35,270円、安値34,550円、終値35,000円と前日比+590円。日経225の上昇を素直に反映し、想定レンジ上限を超えて推移した。前場は半導体関連の急伸を背景に35,200円台まで上昇したものの、後場は高値圏からやや調整を見せた。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 本日の乖離値:9,800〜10,100
- 本日の値幅:700
前日の値幅800から縮小したが、依然としてボラティリティは高水準である。乖離はやや縮小したが、依然1万前後を推移しており、乖離値の安定化が見えにくい状況である。
反省
ロイター予測や事前想定を300円ほど上回る相場展開となり、寄りからの上昇圧力を過小評価していた点は反省材料である。34,900円接近での戻り売り戦略は一部機能したが、その後の上昇を取り切れなかった。むしろ短期ショートを小刻みに拾い、利確を繰り返す戦略が有効であった局面といえる。MACDは依然マイナス圏で下向きだが、反発局面での買い圧力が強まるタイミングをテクニカルだけで判断するのは難しかった。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は5日ぶりの反発で、終値44,936円(+385円)。米国株高を背景に半導体株が上昇をけん引し、寄り付き直後には上げ幅500円超を記録。その後は一時失速したが、後場に盛り返し再び45,000円を試す展開となった。ただし終値では45,000円を下回った。TOPIXは小幅安で終了。
業種別では医薬品、非鉄金属、精密機器が上昇する一方、電気・ガス、サービス、空運が下落。半導体株に資金が集中したことで、相場全体としては上げの広がりに欠けた。日銀副総裁の利上げを示唆する発言や国債利回り上昇も意識され、需給には不安定さが残った。
本日の注目銘柄
- 半導体関連(東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック):韓国半導体大手と米オープンAIの提携を材料に軒並み急騰。米SOX指数の上昇も追い風。
- ソフトバンクグループ:傘下アームの「V9」採用報道を材料に急反発。
- サンバイオ:薬事審議会の承認期待を背景に急騰。
- リミックスポイント、ANAPホールディングスなど暗号資産関連:業績上方修正やビットコイン関連ニュースを背景に買いを集めた。
- ゼンショーホールディングス:すき家の売上好調を材料に続伸。
次回戦略
10月3日の日経平均の予想レンジは44,700〜45,300円、NF日経レバは34,700〜35,400円を想定する。
- 35,400円接近では戻り売り優先。
- 34,700円割れでは反発狙いを検討するが、MACD反転や出来高の増加を必須条件とする。
- 半導体株に資金が集中しており、セクター偏重の上昇には注意。相場全体が上げに広がらない場合、上値の重さを意識する必要がある。
閉めの言葉
寄りからの力強い反発に乗り切れなかった一方で、ショートを刻むことで利益を狙える余地もあった一日であった。市場はイベントとニュースフローに敏感であり、明日も不安定な動きが続く可能性が高い。読者の皆さんも一方向に固執せず、複数のシナリオを描いて柔軟に対応する姿勢を忘れないでいただきたい。