戦略のまとめ
寄り前の予測では、日経平均は米国株高の追い風を受けつつも円高や週末要因から上値が重い展開とみられ、想定レンジは44,800〜45,200円とした。NF日経レバの想定レンジは34,800〜35,400円を想定し、35,400円接近では戻り売り優先、34,800円割れでは慎重に反発狙いという方針であった。

実際の値動き
- 日経225:始値45,042 → 高値45,778 → 安値45,042 → 終値45,769(前日比+832)
- NF日経レバ(1570):始値35,210 → 高値36,270 → 安値35,160 → 終値36,260(前日比+1,260)
寄り付きから一貫して買い優勢となり、日経225は想定レンジを大幅に上抜けて45,700円台で着地。NF日経レバも36,000円台を回復し、終値は高値圏での着地となった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:9,800〜9,100
- 値幅:1,100
乖離値はやや縮小したものの1万円近辺で推移、依然として高水準にある。NF日経レバの値幅は1,100と大きく、短期売買向けの値動きが続いている。
反省
想定レンジを大幅に上抜け、ショート目線での戻り売り戦略は機能しなかった。序盤で早めの損切りとトレンド転換への切り替えが重要であったが、強い上昇トレンドに逆らう形でエントリーしてしまった点が反省点である。MACDは午前中からプラス圏維持、ボリンジャーバンドも上方拡大を続け、テクニカル的にも強い上昇シグナルを見逃したことになる。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
米国株の利下げ期待を背景にNYダウ・NASDAQが史上最高値を更新、日本株もその流れを引き継いだ。ドル円は147円台前半で推移し、為替による重しは限定的であった。個別ではソフトバンクGがオープンAIの企業価値上昇報道を受け続伸。日立はAIデータセンター関連の報道で買い気配スタート。半導体関連のキオクシアも米ハイテク株高を背景に強含み。逆にファーストリテイリングは国内ユニクロ売上減で続落した。
本日の注目銘柄
- ソフトバンクグループ(9984):オープンAI関連の思惑買いで続伸
- 日立製作所(6501):AIデータセンター提携報道で急伸
- キオクシア(285A):米半導体株高を追い風に強含み
- ファーストリテイリング(9983):売上減で逆行安
次回戦略
米国株の史上高値更新を受け、日経平均は上昇トレンドを継続する可能性が高い。翌週は45,500円を固めつつ46,000円を試す展開も視野に入る。NF日経レバは36,000〜36,800円を想定レンジとする。
- 36,800円接近では利確売りを意識
- 36,000円を下値支持とし、割り込む場合は一旦様子見
- MACDやボリンジャーバンドの上方乖離に注目し、過熱感を確認しながら押し目を拾う戦略を優先
閉めの言葉
本日は予想を大きく上回る上昇で、相場の強さを改めて認識させられた一日であった。トレンドに逆らわず、機敏に方向転換できるかが課題である。読者の皆さんも同様に、一方向の思い込みを避け、テクニカルと市場材料を総合的に判断して冷静な売買を心掛けていただきたい。