前日を振り返って
前日8日の日経平均は**47,734円(-215円)**と5日ぶりに反落した。
朝方は円安進行を背景に上昇する場面もあったが、午後にかけて米国株安を受けた利益確定売りが優勢となり、
ハイテク株中心に値を崩した。
NF日経レバ(1570)は始値39,640円、高値40,090円、安値39,360円、終値39,400円(-310円)。
寄り付き後の戻りを試したが、10時台を境に上値が重く、午後には下げ基調へ。
ボリンジャーバンドの下限付近で引けるなど、テクニカル的には調整色を強めた。
MACDはデッドクロス状態を維持、RSIも低下傾向。
買い勢いが鈍化しており、反発力に欠ける地合いであった。
乖離値は8,400〜8,100、値幅は700と、前日よりボラティリティが落ち着きを見せた。
急騰後の一服で方向感を探る「調整局面」の一日だったといえる。

寄り前情報
8日の米国市場は、AI・半導体株の上昇が主導し、
ナスダックは +1.11%の23,043.37pt と続伸。
S&P500も過去最高値を更新し、6,753.72pt(+0.58%) で取引を終えた。
一方、NYダウは横ばいで小動きだった。
VIX指数は 16.30(-5.45%) とリスクオンの流れを示し、
円相場も 1ドル=152.60円 と円安基調が継続。
この流れを受け、9日の東京市場は買い先行で堅調スタートが見込まれる。
ロイター予測では、
「AI・半導体株を中心に買いが入り、日経平均は47,700〜48,200円のレンジで推移」
との見方が示されており、前日の反動と円安が相場の下支えとなりそうだ。
ただし、上昇一服後には利益確定売りが出るとの警戒感も根強い。
本日の戦略
前日の乖離値(8,400〜8,100)と値幅(700)を踏まえると、
本日の日経平均が 47,700〜48,200円 のレンジで推移した場合、
NF日経レバ(1570)はおおむね 39,600〜40,400円 程度の動きを想定できる。
ボリンジャーバンド下限圏からのリバウンドを意識しつつも、
MACDが依然として陰転しているため、上値は限定的と見るのが妥当である。
テクニカル指標の動きからも、
- RSIが30台から反発する兆しが見えれば「短期押し目買い」
- 40,000円台回復局面では「戻り売り」
の二段構えが有効と考える。
本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジ:39,600〜40,400円
寄り付き後は半導体関連や輸出株主導で上昇する可能性が高いが、
48,000円超の水準では利益確定売りの圧力が強まる見通し。
したがって、
- 前場:リバウンド狙いの短期買い(39,700円付近〜)
- 後場:40,300円台での利確・戻り売り
を基本戦略とする。
為替が152円台で推移している点からも、輸出株に支えられる一方、
AI関連など高PER銘柄は利益確定の動きが強まるタイミングで、
再び日経レバに調整圧力がかかる可能性がある。
閉めの言葉
昨日の「休息相場」を経て、本日は再び上昇の機運が漂う。
ただし、勢い任せの強気ではなく、
押して買い、上げれば一歩引く ― この冷静さが問われる一日となりそうだ。
焦らず、波を読む。
短期トレーダーにとって、今日の相場は“試されるリズム”である。