■ 戦略のまとめ
本日の戦略は「自律反発狙いの短期リバウンド戦略」であった。
想定レンジは日経平均46,800〜47,200円、NF日経レバ(1570)は37,400〜38,100円を目安とした。
急落翌日の買い戻し局面を狙う構えであったが、上値は重く、リバウンドは限定的と見ていた。
しかし、結果として想定以上の買い戻しが入り、戦略は上方ブレイクの形で修正を迫られる展開となった。

■ 実際の値動き
- 日経225:始値 47,002 / 高値 47,774 / 安値 46,910 / 終値 47,672(+825)
- NF日経レバ(1570):始値 38,120 / 高値 39,340 / 安値 37,940 / 終値 39,200(+1,380)
寄り付きは前日の急落を受けて38,000円台前半からスタート。
序盤はもみ合いが続いたが、11時前後から出来高を伴って上昇トレンドへ。
後場にかけてボリンジャーバンドの中心線を明確に上抜け、高値39,340円をつける力強い展開となった。
チャートを確認すると、13時以降は5分足ベースで陽線が連続し、MACDもゼロラインに接近。
短期反転のシグナルが点灯した形である。
■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅
- 本日の乖離値:9,000〜8,400
- 本日の値幅:1,400
前日の乖離幅(9,000〜7,700)からやや縮小し、相関性がやや改善。
日経平均の上昇に対し、レバレッジETFとしては適切な反応を見せたといえる。
特に安値37,940円から高値39,340円への反発は約1,400円の値幅となり、短期リバウンド戦略としては理想的な波動であった。
■ 反省
ロイター予測のレンジ(46,800〜47,200円)を大きく上回り、想定は外れた。
当初は戻り売りを警戒していたが、実際は38,000円を地固めした後、半導体関連の買い主導で上昇。
MACDの反転初動を見逃した点は大きな反省である。
「リバウンドを疑い続けたため、利益の一部を取り逃した」――そんな一日だった。
特に、RSIが午前中に40台から60台へ急回復していたにも関わらず、トレンド転換の確信が遅れた点は改善すべき。
今後はMACDクロスの兆候と出来高の増加を同時に確認する意識を高めたい。
■ 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日15日の東京株式市場は、日経平均が前営業日比**+825円高の47,672円**、TOPIXが**+19.44ポイントの3,153.43で取引を終了。
前日の大幅下落を受け、売りが出尽くしたとの見方が強まり、寄り付きから買い優勢。
特に14時以降、ASMLの好決算を受けて半導体関連が一段高**となり、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)が急騰。
市場のセンチメントは一気に好転した。
業種別では33業種中30業種が上昇。
機械、非鉄金属、電気機器、銀行業などが堅調で、サービス業・ゴム製品・海運業のみが下落。
【注目トピック】
- レーザーテック(6920):ASML好決算を受け急騰。半導体セクターを牽引。
- 楽天グループ(4755):楽天カードの米上場検討報道で後場上げ幅拡大。
- スズキ(7269):モルガン・スタンレーが目標株価を引き上げ、買い優勢。
- イオン(8267):6〜8月期営業益が市場予想を上回り、大幅続伸。
市場全体としては**「恐怖の翌日の安堵相場」**という典型的な自律反発の形である。
■ 本日の注目銘柄
- レーザーテック(6920):ASML受注増で上昇率上位。短期トレンド転換を鮮明に。
- メルカリ(4385):+14.18%の急伸で日経構成銘柄の値上がり率トップ。
- 三菱電機(6503):ドバイ拠点設立の発表で堅調。
- Aバランス(3856):米工場操業許可でS高、テーマ株として再浮上。
これらの動きが、今後の市場全体のセンチメント改善に寄与する可能性が高い。
■ 次回戦略(10月16日予測)
急反発後の翌日は「一服感」に注意が必要だ。
日経平均は47,600〜48,000円のレンジで推移する可能性があり、NF日経レバは39,000〜39,800円を想定レンジとする。
MACDは上昇基調に転換しつつあるものの、短期では利益確定売り圧力も出やすいタイミング。
戦略としては、
- 前場で39,000円を維持できれば押し目買い継続。
- 39,700円を明確に超えた場合、短期上昇トレンド入りと判断。
- 38,800円を割るようなら一旦撤退し、再調整局面に備える。
■ 閉めの言葉
今日の相場は、恐怖が希望に変わる「典型的な反転の一日」であった。
38,000円台をしっかり固めたNF日経レバは、再び強気の息を吹き返したように見える。
ただし、急上昇の後には必ず調整がある。
焦らず、波に乗るのではなく、波の**「リズム」**を読むこと。
これが、明日の相場で生き残る鍵になるだろう。