■ 戦略のまとめ
本日の戦略は「高市トレード」の継続を意識し、政治的安心感と円安基調を背景に底堅い推移を想定。
前日の乖離値(7,600〜7,000円)と値幅(1,400円)を踏まえ、日経平均の想定レンジを 49,100〜49,600円 とし、
NF日経レバ(1570)は 41,500〜42,200円 を予測した。
押し目買いは41,500円前後、戻り売りは42,000〜42,200円を基準に「短期回転」を軸とした慎重な戦略であった。

■ 実際の値動き
- 日経225:始値49,252/高値49,458/安値48,613/終値49,307(前日比 -8)
- NF日経レバ(1570):始値41,680/高値42,080/安値40,660/終値41,820(前日比 +50)
朝方は米株まちまちの流れを引き継ぎ、寄り付き後に一時下落。しかし10時を境に切り返し、後場は42,000円台を回復するも伸び悩み。
想定レンジ下限を一時的に割り込みながらも、最終的に下値を固めて引けた。
■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅
- 本日の乖離値:8,000〜7,600円
- 本日の値幅:1,400円
乖離値・値幅ともに前日と同水準を維持し、高ボラティリティの中で短期売買が活発に行われた。
特にNF日経レバでは午前中に40,660円までの深押しがあり、短期トレーダーにとっては絶好の反発狙い局面となった。
■ チャート分析(添付画像より)
15:00時点でNF日経レバは 41,820円。
ボリンジャーバンドでは+2σ(42,057円)に一時タッチした後、中央線(41,492円)上で推移。バンドの収束傾向から、方向感の模索が続く形となった。
MACDはDIFが+60.37、DEAが+47.41と依然ゴールデンクロス状態を維持しているが、ヒストグラムは縮小傾向。
上昇モメンタムが鈍化しており、短期的には「高値圏でのもみ合い」が示唆される。
出来高は前場に集中し、後場にかけて減少。短期の利確売りが進んだ印象である。
■ 反省
想定レンジ(41,500〜42,200円)は上限・下限ともに概ね機能したが、午前中の下落(40,660円)は予想外。
高市内閣発足による安心感が先行していたが、実際には材料出尽くしの安堵売りが発生。
市場心理の切り替わりを読み切れなかった点は反省材料である。
ただし、下値での押し目買いは機能しており、戦略としては概ね妥当であった。
■ 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は前日比8.27円安の49,307円。TOPIXは16.93ポイント高の3,266.43と、まちまちの展開。
ソフトバンクGの急落が指数を押し下げた一方で、建設、輸送用機器、小売といった実需関連が堅調。
TOPIXは史上最高値を更新し、グロース250指数も+1.6%の上昇を記録。
業種別動向では、上昇トップが輸送用機器、以下建設業・繊維製品・小売業。
下落は情報通信業、非鉄金属、銀行業。
買い優勢金額は1.26兆円、売り優勢金額は1.14兆円と、全体として資金流入傾向が維持された。
■ 本日の注目銘柄
- 西日本フィナンシャルHD(7189):SMBC日興証券が格上げ、配当性向引き上げ期待で大幅反発。
- JDSC(4418):ソフトバンクとのAI協業を引き続き材料視し年初来高値更新。
- 住友金属鉱山(5713):金先物暴落を受け大幅続落、値下がり率トップ。
- IHI・川崎重工業(7012)・三菱重工(7011):高市内閣による防衛政策強化を背景に防衛関連株が急伸。
- 太平洋セメント(5233):英パリサーによる株式取得を材料に8%超の上昇。
■ 次回戦略(10月23日予想)
日経平均の乖離値8,000〜7,600円、値幅1,400円を継続採用。
翌日は反発余地があるものの、上値の重さが続く可能性を考慮し、
NF日経レバのレンジを 41,600〜42,400円 と設定する。
- 押し目買いポイント:41,600円前後(5日線サポート)
- 戻り売りポイント:42,300円台(ボリンジャーバンド上限)
- 割り込み注意ライン:41,400円(MACDシグナル下抜け)
円安基調が継続しており、外需株主導の底堅さが下支えする見通し。
ただし高値圏での利確圧力が強く、「上値の軽さ」に注意。
■ 閉めの言葉
今日の相場は、期待と現実がせめぎ合う「静かな波」だった。
想定レンジを一時割り込んでも、流れを見失わず波に乗れた者が報われる日。
明日も焦らず、波のリズムを感じながら。
相場の呼吸とともに、次の一歩を待とう。