【前日を振り返って】
前日の日経平均は小幅安で引け、終値は49,307円(前日比 -8円)。一方、NF日経レバ(1570)は前日比+50円の41,820円で取引を終えた。
朝方は米株がまちまちの動きを受け、寄り付き後に下押しする場面があったものの、10時以降に切り返し後場は42,000円台を回復。しかし伸び悩む展開であった。
日経225とNF日経レバの乖離値は8,000〜7,600円、値幅は1,400円と前日と同水準。高ボラティリティながらも、短期の押し目買いが奏功した一日であった。
テクニカルでは、NF日経レバがボリンジャーバンド+2σ(42,057円)にタッチ後、中央線(41,492円)上で推移。MACDは依然としてゴールデンクロスを維持するも、ヒストグラムの縮小が見られ上昇モメンタムの鈍化が示唆された。
戦略として想定レンジ(41,500〜42,200円)はおおむね機能したが、午前中の急落(40,660円)は想定外。高市内閣発足に伴う安心感から買いが先行していたが、材料出尽くしの安堵売りが出たことが反省点である。
ただし、下値での買いが有効であり、押し目狙いの戦略は引き続き有効であると判断できる。

【寄り前情報】
ロイターの東京市場予測によれば、本日の日経平均は売り先行が見込まれる。
米国市場では米中貿易摩擦懸念が再燃し、主要3指数がそろって下落。特にSOX指数が2%超安となったことで、ハイテク株への売り圧力が強まりそうだ。
さらにテスラやテキサス・インスツルメンツの決算が市場心理を冷やしており、利益確定売りを誘発しやすい地合いである。
もっとも、「米金利低下方向の流れが崩れない限り、下がっても押し目買いで対応できる」との見方が支配的で、売り一巡後には下値拾いの買いが入りやすい。
日経平均の予想レンジは 48,600〜49,300円。前日終値から見ればやや下方圏を意識したスタートになりそうだ。
為替市場では円安基調が続いており、外需関連株が下値を支える可能性が高い。
【本日の戦略】
前日の乖離値(8,000〜7,600円)と値幅(1,400円)を基に、日経平均が48,600〜49,300円のレンジを想定する場合、
NF日経レバ(1570)の本日の想定レンジは 41,000〜42,200円 と設定する。
- 押し目買いポイント:41,000〜41,200円(5日線付近)
- 戻り売りポイント:42,000〜42,200円(ボリンジャーバンド上限)
- 注意ライン:40,800円割れ(心理的節目・MACDシグナル転換)
基本戦略は「押し目待ち」。
米株安を受けて朝方は売りが先行する可能性が高く、寄り付き直後の下げを冷静に待ちたい局面である。
短期筋の投げを吸収する形で下値が固まれば、再び41,800円台への戻りが期待できる。
上値では42,000円台で戻り売り圧力がかかる公算が大きいため、デイトレードでは「42,000円手前での利確」を意識した回転戦略が有効だ。
外部環境としては、今夜の米インテルとフォードの決算、そして米FRB理事発言が注目材料。米金利動向が円相場と先物の方向性を左右する可能性が高い。
ハイテク主導の調整が続く一方、防衛・建設・自動車といった出遅れセクターへの資金循環も意識しておきたい。
【閉めの言葉】
本日は「下押し圧力の中の静かな攻防」となりそうだ。
前日の流れを踏まえ、焦って飛びつくよりも、波が引いた瞬間に一歩踏み出すことが大切である。
相場は常に呼吸をしている。
今日もそのリズムを感じながら、慌てずに波を待とう。