2025年10月24日|NF日経レバ(1570)の結果と反省

【戦略のまとめ】

ロイターの寄り前予測では「しっかりした展開」との見方が多く、前日の米国株上昇を受けて自律反発が期待された。

米SOX指数が+2.5%と大幅反発、VIXも17台に低下し、リスクオンの流れが東京市場にも波及すると想定。

NF日経レバ(1570)は前日の急落を受けた反発局面と見て、 想定レンジ40,600〜41,600円 を設定。

押し目買いは40,600〜40,800円、戻り売りは41,400〜41,600円で構える戦略とした。

ただしMACDが依然マイナス圏であることから、過信した買いは避け、反発局面を短期回転で捉える方針で臨んだ。

Screenshot

【実際の値動き】

| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |

|——|——|——|——|––––|

| 日経225 | 49,095 | 49,435 | 48,965 | 49,299 | +658 |

| NF日経レバ(1570) | 41,400 | 42,020 | 41,220 | 41,780 | +1,080 |

寄り付きから買いが先行し、NF日経レバは41,220円で下げ止まった後、10時台には42,020円まで上昇。

午前中は前日の反動による買い戻しが優勢で、ボリンジャーバンド中央線を上抜ける場面もあった。

後場は高値圏でのもみ合いが続いたが、14時台以降は高市首相の所信表明演説をきっかけに買い一巡。

最終的には41,780円で引け、前日比+2.65%と大幅反発で終えた。

テクニカル的には、ボリンジャーバンドの中心線(約41,800円)を軸に上下動しており、

短期的なリバウンドとしては理想的な形となったが、上値の42,000円が強い抵抗帯として意識された。

MACDは依然としてデッドクロスの状態にあり、DIF(青線)が−8.34とマイナス圏で推移。

しかしヒストグラムの縮小傾向が見られ、トレンド転換の初動の可能性も出てきた。

出来高も前日よりやや増加し、底打ちの兆しがチャート上に現れている。

【本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅】

  • 本日の乖離値:7,700〜7,400円
  • 本日の値幅:800円

前日よりもやや乖離が縮小しており、連動性の回復が確認できる。

日経平均が+658円の上昇に対し、NF日経レバは+1,080円の上昇と、レバレッジ効果が素直に反映された一日であった。

想定レンジ上限(41,600円)を突破しており、上昇圧力の強さが際立った。

【反省】

ロイター予測通りの反発ではあったが、実際の上昇幅は想定を上回り、

想定レンジを超える展開となった。

前日までの下げ基調に引きずられ、慎重すぎる見方に偏ったことが反省点である。

日経225も49,000円を明確に回復し、TOPIXが史上最高値を更新するなど、

「リスクオフ一服」を過小評価した判断ミスがあった。

一週間を通じて見ると、予想レンジがややタイトで、実勢ボラティリティを取りきれなかった印象だ。

経済指標や米政策イベントを控える中で、方向感を誤るリスクが高まっており、

来週はより柔軟な戦略設定が求められる。

【東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)】

東京株式市場は大幅反発。

日経平均は658円高の49,299円で取引を終え、TOPIXは史上最高値を更新。

米株高を受けて寄り付きから買い優勢で始まり、節目の49,000円を突破した。

ソフトバンクグループ(9984)や東京エレクトロン(8035)など大型グロース株が上昇を牽引し、

前場はじり高基調が続いた。

後場は高市首相の所信表明演説を受け、政策関連株に一時利益確定売りが出たが、

全体としては底堅い推移を維持。

業種別では非鉄金属、鉱業、電気機器、ガラス・土石が上昇上位。

一方、不動産やその他金融業は軟調だった。

市場全体の売買代金は約5.2兆円と高水準を維持し、

外国人投資家の買い戻しが活発化している兆候が見られた。

【本日の注目銘柄】

  • 住友重機械工業(6302):+8.38%上昇で日経225構成銘柄の値上がり率トップ。
  • しまむら(8227):10月度既存店売上高が7カ月連続前年超えで続伸。
  • 霞ヶ関キャピタル(3498):目標株価引き上げ報道を受け堅調。
  • ニデック(6594):3.55%下落で値下がり率トップ、利益確定売りに押された。

【次回戦略】

日経平均は節目の49,000円台を回復したが、

上値では心理的抵抗線の 49,500円 が意識される。

NF日経レバ(1570)は、41,600円が新たな下値支持線、42,200円が上値抵抗帯。

テクニカル的には、MACDの底打ちが進行中で、

ボリンジャーバンド中央線(約41,800円)を明確に上抜けできるかが短期トレンド転換の鍵となる。

翌週に向けては、42,000円台でのもみ合いを想定しつつ、

押し目狙いは41,500円前後、上昇継続時は42,300円で一部利確を検討する戦略が有効。

【閉めの言葉】

本日は「息を吹き返した相場」であった。

想定を超える強さに驚かされつつも、まだ油断は禁物。

市場のリズムが変わり始める瞬間こそ、次の波を感じ取るチャンスである。

焦らず、チャートと向き合い、相場の呼吸を読み解いていきたい。

来週こそは、予想と現実の波長を合わせる一週間にしたい。

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