■ 前日を振り返って
前日の日経平均は50,219円(前日比-293円)と反落。
前場は一時50,400円台を試す場面もあったが、5万円台達成後の利益確定売りが優勢となった。
NF日経レバ(1570)も同様に上値が重く、43,560円で寄り付き、終値は43,330円(-560円)。
ボリンジャーバンド上限からの反落で、短期的な過熱感を冷ます動きが確認された。
乖離値は7,000〜6,700円、値幅は650円と前日に比べやや落ち着きを見せた。
市場全体は高値圏ながらも調整を伴う“踊り場”に入りつつある印象だ。
為替が一時152円を割り込んだことで、円高警戒が心理的重しとなり、押し目買いタイミングがやや早かった点が反省点である。

■ 寄り前情報
米国市場では主要3指数がそろって上昇。
NYダウは+161ドル高の47,706ドル、NASDAQは+0.80%高の23,827ポイントで引けた。
ハイテク株が中心となって買い戻され、リスク選好が回復。
S&P500も小幅ながら続伸し、VIX指数は16.42(+3.98%)と依然落ち着いた水準を保っている。
為替は一時152円台前半まで円高が進行したものの、依然としてドル高基調に変化はなく、過度なリスクオフとは言えない。
この動きを受け、ロイター予測では本日の日経平均は「反発」が想定されており、
予想レンジは 50,400円〜50,700円。
米ハイテク株高を好感し、27日に付けた史上最高値(50,549円)を再び意識する展開となる可能性が高い。
ただし、FOMCおよび日銀会合を控えており、上値を追う動きは限定的になるだろう。
■ 本日の戦略
昨日の乖離値(7,000〜6,700円)と値幅(650円)を踏まえると、
本日の日経平均がロイター予測通り50,400〜50,700円で推移する場合、
NF日経レバ(1570)の想定レンジは 43,700〜44,200円 が妥当とみられる。
テクニカル面ではMACDがプラス圏を維持しつつシグナルとの乖離が縮小、RSIは60台前半で中立よりやや強気。
ボリンジャーバンドは上限が44,800円付近に位置しており、
上昇しても一度上値を抑えられる場面が想定される。
本日の戦略ポイント:
- 寄り付き直後の43,700円〜43,800円での押し目買いを基本方針とする。
- 44,000円台前半では一部利確を意識。
- 為替が151円台に再突入するようであれば、下値43,400円までの調整を想定し、買い増しポイントを分散する。
特に午後のFOMC関連報道や日銀会合前の思惑により、ボラティリティの拡大が予想されるため、
「深追いせず・拾い過ぎず」を徹底することが肝要である。
■ 閉めの言葉
市場は再び史上最高値圏に挑もうとしている。
上昇の勢いが一服しても、それは終わりではなく、次の波を作るための“助走”だ。
焦らず、波のリズムを感じながら、相場と対話する一日としたい。

