2025年10月31日 NF日経レバ(1570)の結果と反省

■ 戦略のまとめ

前日のFOMCと日銀会合を受けて円安が進行、ドル円は154円台を維持。

筆者の想定では、NF日経レバ(1570)は45,000〜46,000円のレンジを想定。

為替支援による堅調スタートを見込みつつも、米ハイテク株安を警戒して「押し目拾い」戦略を掲げた。

テクニカル的にはボリンジャーバンド中央線(45,100円付近)を下値目安に設定し、

46,000円台では戻り売りを意識する戦略を取った。

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■ 実際の値動き

  • 日経225:始値 51,629円/高値 52,411円/安値 51,613円/終値 52,411円(+1,085円)
  • NF日経レバ(1570):始値 45,900円/高値 47,210円/安値 45,870円/終値 47,210円(+2,010円)

寄り付きから大幅高でスタート。円安基調と米大手企業の好決算(アマゾン・アップル時間外上昇)を背景に、

朝方から日経平均は節目の52,000円を突破し、一気に上昇基調へ。

NF日経レバも後場にかけて勢いを増し、高値引けで取引を終えた。

チャートを確認すると、ボリンジャーバンド上限(47,200円)をタッチして終値を迎えており、

非常に強いトレンドの形成が見られた。

MACDはDIF線がシグナル線を上抜けており、明確な買いシグナルを点灯。

出来高も午前10時台以降に増加傾向を示し、買いエネルギーの持続性を裏付けた。

■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅

  • 乖離値:おおよそ 4,200〜5,200円
  • NF日経レバ値幅:1,300円

日経225が前日比 +1,085円に対し、NF日経レバは +2,010円と連動倍率(約1.85倍)をほぼ正確に反映した。

乖離は小さく、ETFとしての価格反応は極めて良好である。

ただし、筆者の想定レンジ(46,000円上限)を大幅に上抜けたことから、

市場全体の買い勢いを読み切れなかった点は反省すべきだろう。

■ 反省

今回の最大の反省点は、想定レンジが現実の相場動向に追いつけなかったことである。

想定上限の46,000円が実際の安値付近となり、予想と実勢のギャップが明確に表れた。

米市場の夜間取引や為替の反応を過小評価し、寄り後の勢いを軽視した点が敗因。

上昇も下落も速いこの銘柄において、リアルタイムの地合い変化に即応できる判断力が必要だ。

■ 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

10月31日の日経平均は前日比 +1,085.73円高の52,411.34円。

TOPIXも31.04ポイント高の3,331.83と続伸。

米株は前日下落したが、アマゾン・アップルの決算が時間外で好感され、寄り付きから上昇。

前日の植田日銀総裁の発言による円安進行も相場を押し上げた。

一時は52,000円台を突破後、52300円台で買い一巡するも、後場に再び上昇して高値引け。

10月最終日を強い地合いで締めくくった。

業種別では、電気・ガス、食料品、非鉄金属、電気機器が上昇上位。

値下がりは輸送用機器、金属製品、医薬品など。

特に個別では、

  • JT(2914):業績・配当上方修正で大幅続伸
  • 日立(6501):収益拡大による通期上方修正
  • イビデン(4062):株式分割と上方修正で上場来高値更新
  • 村田製作所(6981):通期営業益上方修正で後場急騰
    が市場の注目を集めた。

一方、**ニデック(6594)**はTOPIX除外によるリバランス売りで大幅安。

オリエンタルランド(4661)は9.9%安で値下がり率トップとなった。

■ 本日の注目銘柄

  • 村田製作所(6981):AI・モビリティ関連部品需要拡大を背景に、来週以降も注目継続。
  • イビデン(4062):分割による流動性向上と好業績期待で、短期資金流入が続く見通し。
  • 日立製作所(6501):業績上方修正で中期上昇トレンド入りの可能性。

■ 次回戦略

NF日経レバは47,000円台に乗せて高値引け。

テクニカル的にはボリンジャーバンド上限突破で短期過熱感が生じつつあるが、

MACDが上向きに転じていることから、まだ買い勢力が優勢。

来週(11月初週)は52,500円台の上値抵抗を意識しつつ、

押し目狙いは46,500〜46,800円、

上値メドは48,000円付近とみる。

為替が引き続き円安基調(154円維持)を保てば、輸出主導の上昇が続く可能性が高い。

ただし、週明けの米雇用統計を控え、金曜日の急伸後には一時的な利益確定も警戒したい。

■ 閉めの言葉

今日の上昇は、勢いと期待が交差した「10月最終日の祭り相場」だった。

相場は常に予想を裏切り、反応で教えてくれる。

重要なのは、間違いを恐れずにその変化に素早く順応すること。

次の波を掴む準備を整え、11月相場の第一歩を軽やかに迎えたい。

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