【前日を振り返って】
11月4日の日経平均は、前日の勢いを失い大幅反落。終値は**51,497円(−914円、−1.74%)と、4日ぶりの下落で節目の52,000円を割り込んだ。
NF日経レバ(1570)は45,730円(−3.13%)**で取引を終え、下値模索の展開。高値47,580円から一転、午後には投げ売りが加速し、終値は安値圏で引けた。
主因はソフトバンクGの急落と米ハイテク株の調整。為替は円安基調を維持していたが、リスクオフムードが優勢となり、買い気配は続かなかった。
前日の反省点は、上昇トレンドへの過信と、節目割れ後の戻り警戒不足である。テクニカル的にもボリンジャーバンド下限を下回るなど、短期的な売られすぎが顕著だった。

【寄り前情報】
ロイター予測によると、本日5日の東京株式市場は軟調な値動きが想定されている。
米国市場では主要3指数が揃って下落。特にNASDAQは−2.03%、SOX指数は4%安とハイテク株が大きく売られ、国内半導体関連株への逆風が見込まれる。
- NYダウ:47,085.24(−0.53%)
- NASDAQ:23,348.63(−2.03%)
- S&P500:6,771.55(−1.17%)
- VIX指数:19.00(+10.65%)
- USD/JPY:153.64(小動き)
リスク回避姿勢が強まりつつも、日経平均は昨日の急落で既に一定の調整を経ている。
本日は**トヨタ自動車(7203)**の決算発表が午後に予定されており、市場の注目が集中。決算内容と経営陣の見通しが相場転換のきっかけとなる可能性がある。
日経平均の予想レンジは51,000〜51,500円。
前日の乖離値(5,100〜4,800円)と値幅(1,800円)を踏まえると、下値は45,000円台半ば、上値は46,500円近辺が焦点となる。
【本日の戦略】
NF日経レバ(1570)は前日の急落を経て、テクニカル的に自律反発の余地を残す。
しかし、米国株の軟調さとVIX上昇(+10%超)を考慮すると、上値追いは限定的となりそうだ。
想定レンジ:45,300円〜46,500円
- 下値メド:ボリンジャーバンド下限45,000円付近
- 上値メド:5日線回復ライン46,800円前後
【戦略】
- 寄り付きで売りが先行する可能性が高いが、45,300円前後の押し目では拾い場探し。
- 上昇局面では46,500円を超えたところで一度利益確定を意識。
- トヨタ決算までは様子見スタンスを基本とし、午後の動きで再エントリーを検討。
MACDとRSIは売られすぎ圏にあり、短期リバウンドの可能性を視野に入れる一方で、
地合いの弱さから**「戻り売り優勢」のトレンドは継続中**。
5日線を明確に上抜けるまでは、無理なロングは避けるべき局面だ。
【閉めの言葉】
11月相場は波乱の幕開けとなり、相場の流れが急速に変化している。
「トレンドに逆らわないこと」と「焦らずタイミングを待つこと」。
この2つを胸に、今日の取引では冷静さと柔軟さを重視したい。
焦らず、相場の息づかいを感じながら、
波に飲まれるのではなく、波を読んでいこう。

