前日の大幅下落から一転、11月10日の東京市場は反発基調が見込まれた。
戦略としては、NF日経レバ(1570)の想定レンジを43,200〜44,000円に設定し、
押し目買い優勢の方針を取った。
目標は43,900〜44,000円、ロスカットラインを42,800円に置いた。
MACDは依然マイナス圏ながらも反発サインが出始め、
RSIも40前後で反転の余地を残す動きであった。

■ 実際の値動き
日経225は、
始値50,645円、高値50,969円、安値50,392円、終値50,911円(+635円)と
堅調な上昇を見せ、節目の51,000円に迫る強い展開で引けた。
これに連動し、NF日経レバ(1570)も大幅反発。
始値44,100円、高値44,530円、安値43,590円、終値44,460円(+1,060円、+2.44%)と
想定レンジを上抜けして終了した。
寄り付き直後は43,600円台まで下押ししたが、
その後はボリンジャーバンドのミドルラインをサポートに切り返し、
MACDがシグナルに接近する形で上昇トレンドを再形成した。
特に14時以降の上昇は出来高を伴い、投資家心理の改善を示した。
■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅
- 本日の乖離値:6,400〜6,800円
- 本日の値幅:1,100円
前日の乖離(約6,600〜7,000円)と比較すると、
やや縮小し、ETF連動のバランスが安定してきた印象である。
また値幅も程よく収まり、ボラティリティの過熱感が落ち着きつつある。
■ 反省
ロイター予測および戦略で想定していた上限44,000円を
明確に上抜ける展開となった。
これは、米国の政府閉鎖回避への期待と
大型グロース株(特にアドバンテスト・東エレク)の上昇が
想定以上に市場を押し上げたためである。
想定レンジ内での利確戦略を取った場合、
早期にポジションを手放してしまい、上昇の余地を逃した可能性がある。
次回は米国政治・金融政策要因による急変を前提に、
「上振れリスク」を想定した戦略拡張が必要である。
■ 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は前営業日比+635円の50,911円と大幅反発。
米国のつなぎ予算可決を受けたリスクオンムードが東京市場にも波及した。
特に**アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)**といった
大型ハイテク株が上昇し、指数を牽引。
石油・鉱業など資源関連株も買われ、33業種中25業種が値上がりした。
一方で、**SUBARU(7270)**は上期営業益54%減で下落。
**資生堂(4911)**は赤字転落を発表し、終日軟調。
一方、**キオクシアHD(285A)は米サンディスクの値上げ報道を受けて急騰、
市場の注目を集めた。
またメルカリ(4385)**が+18.17%高と値上がり率トップとなり、
グロース株にも買いが戻る兆しが見えた。
■ 本日の注目銘柄
- アドバンテスト(6857):NASDAQ安にもかかわらず力強い上昇。AI関連期待が再燃。
- キオクシアHD(285A):NANDフラッシュ値上げ報道でストップ高水準。
- 住友金属鉱山(5713):通期純利益上方修正で非鉄セクターを牽引。
- 資生堂(4911):赤字転落報道で売り優勢も、過剰反応の反発狙いに注目。
■ 次回戦略(11月11日展望)
米国市場の安定と円安(153円台後半)を背景に、
東京市場は引き続きリスクオンの流れを継続すると見られる。
日経225の上値目標は51,200円、下値は50,600円。
NF日経レバはこれに対応して、
想定レンジ:44,200〜45,000円を設定。
テクニカル的には、
- MACDがシグナルを上抜けすれば上昇トレンド継続
- RSIが60を超える場合は一時的な過熱感に注意
- ボリンジャーバンド上限(44,600円)突破が継続するかが焦点
短期的には、前場に44,200円付近で押し目を拾い、
45,000円を目標に利確を狙う展開が有効。
■ 閉めの言葉
11月10日は、市場のムードが一気に変わった一日だった。
不安の霧が晴れ、久々に「買いの風」を感じる場面があった。
とはいえ、米国政治と為替の波はまだ荒い。
明日も相場の風向きを読みながら、
静かに、確実に利益を積み上げたい。

