前日を振り返って
前日のNF日経レバ（1570）は、日経平均が＋218円高の51,281円で引けた流れを受け、44,510円で始まり45,150円まで上昇した。終値は45,040円と堅調で、予想レンジ44,600〜45,200円の範囲に収まった。寄り付き直後の下押しは想定の範囲内であり、押し目買いの判断は妥当であった。
テクニカルでは短期線が中期線へ接近し、MACDは上向き。過熱感はなく、静かに下値を固める展開であった。ただし、45,200円の上値抵抗は厚く、後場の伸び悩みは今後の課題として残る。
前日の乖離値は6,200〜6,500円ほどで安定。値幅は700円と、過度なボラティリティは沈静化傾向にあった。
寄り前情報（ロイター予測・米国市況・為替）
きょうの東京市場は大幅反落が想定される。
米国株が主要3指数そろって急落し、特にNASDAQは−2.29％下落。AI関連株が売られ、リスクオフ色が強い。
画像のデータからも、
・NYダウ：−1.65％
・S&P500：−1.65％
・NASDAQ：−2.29％
と全面安。
VIX指数は20.00まで急上昇し、+14.22％と明確なリスクオフシグナル。
為替は154.56円と円安基調ではあるが、株価急落を相殺する力は限定的。
ロイターの予想レンジは49,900〜50,700円。
節目の5万円割れが意識される展開であり、自律反発が入りやすい水準もこのラインとなる。
本日の戦略（NF日経レバ1570の想定レンジと方針）
前日の乖離値「6,200〜6,500円」と前日の値幅「700円」を踏まえると、本日の日経平均が50,000円前後を中心に上下する場合、NF日経レバの想定レンジは以下が妥当である。
■本日のNF日経レバ（1570）想定レンジ
43,300〜44,300円
（計算根拠：日経平均予想値49,900〜50,700円 − 乖離値6,200〜6,500円 × 2倍動特性）
本日は米国急落を受け、ギャップダウン寄り付きの可能性が高い。
特に43,000円台前半は年末までの強いサポート帯であり、押し目買いが入りやすい。
ただしリスクオフが強いため、
・前場：下値模索
・後場：5万円回復を試す反発
という2段階の値動きが想定される。
■本日の方針
・基本は押し目買い
・43,000円割れは拾い場
・44,000円台では利益確定を優先
・米国の金利動向・VIXが高止まりする限り強気は禁物
・5万円回復が見られたら買い増し検討、見られなければ無理せず引け判断
特に今日は大手金融株の決算日であり、相場の方向性が後場にかけて変わる可能性がある点には注意したい。
閉めの言葉
米国市場の急落を受けて重い空気が漂うが、同時に5万円割れは押し目が入りやすい場面でもある。昨日は静かな強さを感じる展開であったが、今日は一転して投資家心理が試される一日になりそうだ。慌てず、流れをよく見極めながら、丁寧に値動きに向き合いたい。
