本日の戦略のまとめ
本日の想定レンジは 43,200〜44,300円。
寄り前の地合いは不透明で、方向感に欠けるレンジ相場を想定していた。押し目買いを基調としつつ、高値は44,000円台前半で伸び悩むとの警戒が中心であった。
実際の値動き
日経225(2025年11月17日)
- 始値:50,282
- 高値:50,398
- 安値:49,845
- 終値:50,323(前日比 -52)
寄り付き後に下げ幅を500円超まで広げ、節目の5万円割れ。しかし49,800円台で売りが一巡すると、後場にかけてじわじわと下げ幅を縮小し、最終的には小幅安で引けた。

NF日経レバ(1570)
- 始値:43,110
- 高値:43,510
- 安値:42,560
- 終値:43,460(前日比 +20)
NF日経レバは日経225の下抜けに連動し、寄り付き直後に 42,560円の下掘れ が発生。しかしその後は戻りが入り、後場は小幅上昇で引けた。
全体として「深掘り → 静かな戻り」という、予想していたレンジ相場の延長線上に位置する展開であった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅
- 本日の乖離値:6,800〜7,300円
- NF日経レバの値幅:1,000円(42,560〜43,510円)
乖離は前日より広がり、日経225下落に対して1570は終値ベースではプラスという「逆行現象」が強まった。
寄り付きの投げ売り後、個別需給に支えられた買い戻しが入った点が特徴である。
テクニカル分析(チャートより)
添付チャート(1分足)より、以下の特徴が読み取れる。
● ボリンジャーバンド
- 朝方の急落で**-2σ〜-3σを大きく割り込むバンドウォーク**を形成。
- 10時台以降はバンド中央線付近での揉み合いに移行。
- 終盤は**+1σを突破**し、上抜け方向への勢いがわずかに強まった。
→ 価格の過熱感はなく、戻りの強さよりも「売り一巡後の通常化」が近い。
● MACD
- 朝の急落局面でMACDは大きくマイナス。
- 11時以降はゼロラインに向けての上昇が続き、デッドクロス解消 → ゴールデンクロスの流れを確認。
- 終盤はMACDが緩やかに上向き。
→ トレンドというより「下げ止まりからの修復」の形であり、強気転換とは言い難い。
本日の反省
ロイターの予想レンジ(50,100〜50,600円)も、NF日経レバの想定レンジ(43,200〜44,300円)も 下掘れ が発生した。
- 寄り付き直後の弱さを深く見積もれなかった点
- 想定レンジの「下限付近での押し目」が、実際には大きく割れた点
しかし下値では買いが入りやすく、押し目の取りやすい相場であったことも事実だ。
ボラティリティは高いが、動き自体は緩やかで、レンジ下限からのリバウンドは素直であった。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
東京市場は朝方に急落後、後場にかけて過度な警戒が弱まり下げ幅を縮小。
中国関連株が大きく売られた一方、大型グロース株には買いが戻り、日経平均は小幅安で終了した。
業種別では非鉄金属、電力・ガス、情報通信、石油石炭が上昇。
一方で、証券・商品、空運業、小売りが下落率上位となった。
市場全体としては、インバウンド関連の急落が目を引き、政治リスクへの敏感な反応が続いた。
本日の注目銘柄
- 北海道電力(9509):泊原発再稼働同意で上昇
- 三井住友FG(8316):好決算と自社株買いで大幅反発
- 安永(7271):業績上方修正で一時S高
- 三越伊勢丹(3099):インバウンド懸念で急落
- キオクシア(285A):決算失望後のリバウンドで急上昇
テーマとしては「政治リスク」「業績サプライズ」「リバウンド」がキーワードである。
次回戦略(11月18日)
翌日は、下記の点を中心に戦略を組みたい。
● 想定される値動き
- 大きくトレンドが出る相場ではない
- 50,000円ラインを挟んだ攻防が続きやすい
- 寄り付きの乱高下には引き続き注意
● NF日経レバの立ち回り
- 押し目候補:42,900〜43,200円
- 利確候補:44,000〜44,300円
- 乖離値は引き続き6,800〜7,300円を基準に判断
急落後の相場は「戻りを過信しない」ことが重要であり、あくまでレンジ内での売買が中心と考える。
閉めの言葉
本日は大きな下掘れと緩やかな戻りという、心理的に揺さぶられる相場であった。
ただし一度落ち着けば値動きは素直で、押し目を丁寧に拾いやすい環境でもある。
明日も5万円ラインを意識しつつ、過度な期待よりも確実性を優先したい。
ゆっくりと、相場の呼吸に合わせていきたい。
必要であれば「サムネイル用タイトル案」「SNS用要約」「追記用のテクニカル深掘り」も作成できる。

