戦略のまとめ
本日の戦略は、米株安と5万円割れを警戒しつつ、日経平均は49,500〜50,000円、NF日経レバ(1570)は42,200〜43,300円を主レンジとするものであった。寄り付きの売り優勢を予想し、慎重に押し目を拾う方針としていた。 しかし実際の相場は予測をはるかに下回り、日経225・1570ともに大幅な下掘れを起こし、想定レンジを明確に割り込んだ。
実際の値動き

● 日経225
- 始値:49,812円
- 高値:49,971円
- 安値:48,661円
- 終値:48,702円(▲1,620円)
● NF日経レバ(1570)
- 始値:42,640円
- 高値:42,730円
- 安値:40,510円
- 終値:40,760円(▲2,700円)
日経225は節目の49,000円を割り込み、1570は40,000円台前半まで急落するという、明確なトレンド下降日となった。
本日の日経225とNF日経レバ(1570)の乖離値および値幅
本日の乖離値は7,200〜8,100円と前日に比べてもさらに拡大し、連動性が崩れつつある印象を強めた。 さらに1570の本日の値幅は2,200円と極端に広く、短期トレードにはリスク優位性が低い一日であった。
チャート分析(添付画像より)
● ボリンジャーバンド
寄り付き直後から-2σを維持した下落が続き、中盤には-3σ付近をバンドウォークする形となった。典型的な「売られ続ける相場」で、反発余地は極端に乏しかった。
● MACD
MACDは大幅マイナス圏で推移し、DIF・DEAの乖離も大きく、トレンド転換の兆候は皆無であった。下げ止まりの気配が出たのは引け間際のみで、終日弱い流れだった。
● RSI(画像より相場感で補足)
一時的に売られすぎ水準に突入していたと推測できるが、リバウンドらしいリバウンドが出ず、需給の悪さが際立った。
反省
ロイターの想定レンジも1570の想定レンジも大きく下抜けされる展開となり、買い下がりや反発狙いは危険な相場であった。 ショート方向で流れに乗れれば取りやすかったが、予め方向性が不確かであった以上、無理なエントリーは避けるべき局面であった。 結論として、本日は「エスケープして様子を見る」判断が最も適切であったといえる。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は▲1,620円と急落し、TOPIXも大幅安。 朝方から重苦しいムードが継続し、反発の糸口を掴めないまま安値引けとなった。 ドル円急騰による円高、アドバンテストの急落、長期金利の1.75%乗せなど悪材料が重なり、押し目買いはほぼ見られなかった。
業種別は全33業種が下落し、非鉄金属・電気機器・機械が下落率上位。 仮想通貨関連はビットコイン急落で全面安となり、AI・半導体株の調整も継続した。
本日の注目銘柄
- 電通グループ(4324):地合いに逆行し+2.54%と強さを見せる。
- セキュアヴェイル(3042):サイバーセキュリティ関連として買い資金流入。
- アドバンテスト(6857):市場悪化の中で下げ幅拡大が指数を押し下げた。
- 仮想通貨関連(メタプラネット・リミックス等):ビットコイン下落を受け全面安。
次回戦略(11月19日向け)
本日の下落により、相場は完全に弱気トレンドへと移行した。 引き続き急落後の反発局面での「戻り売り」を優先し、無理な逆張り買いは避けたい。
- 日経225の注目レンジ:48,000〜49,000円
- NF日経レバ(1570)レンジ:40,000〜41,500円
- 戻りの勢いは限定的とみるべき。
- エヌビディア決算前で半導体は引き続き不安定。
- VIX高止まりで乱高下警戒継続。
買いは慎重に、ショートは引きつけて、を基本としたい。
閉めの言葉
今日は想定を大きく外れる荒れた展開となり、相場の怖さを改めて実感した一日であった。 強烈な下掘れは時に避けるのが最善であり、無理に取らなくてもよい場面であったと感じている。 明日も引き続き慎重に、相場のリズムを大切に向き合っていきたい。

