戦略のまとめ
本日の戦略は、前日の急落を受けた自律反発狙いを主軸とし、日経平均予測レンジ48,700〜49,100円を基礎に、NF日経レバ(1570)の想定レンジを40,900〜42,000円と設定していた。 戻り売りが入りやすい地合いであることを踏まえつつも、短期的には買い戻しの流れが出る可能性を見込んだ慎重な戦略であった。
実際の値動き

● 日経225
- 始値:48,822円
- 高値:49,087円
- 安値:48,235円
- 終値:48,537円(▲165円)
● NF日経レバ(1570)
- 始値:40,780円
- 高値:41,230円
- 安値:39,820円
- 終値:40,390円(▲370円)
日経225はロイター予測レンジ内での推移となったが、1570は想定レンジ下限を割り込み、寄り付き後に再び下方向への押し込みが発生した。 反発はしたものの上値の重さが際立ち、戻り売り圧力が強く、方向感に欠ける値動きだった。
本日の日経225とNF日経レバ(1570)の乖離値および値幅
・本日の乖離値:7,800〜8,400円
・本日の1570値幅:1,400円
昨日の乖離値(7,200〜8,100円)からさらに拡大し、今日も連動性が不安定なままであった。 1570は40,000円近辺での値動きが大きく、短期トレードのリスクが増した一日である。
チャート分析(1570:添付画像より)
● ボリンジャーバンド
寄り付き後は−1σ付近を推移しながら下押しが続き、午前後半には−2σまで沈む場面もあった。 高値41,230円付近ではミドルバンドにタッチしたが、強い上抜けは見られず、戻り売りに押される典型的な弱い相場の形となった。
● 移動平均線
短期線が下落基調のまま横ばいに移行し、上値を抑え込む形が顕著であった。 特に午前の戻り局面では短期線がレジスタンスとして機能し、上昇の勢いが抑えられた印象である。
● MACD
MACDは引き続きマイナス圏での推移。 DIFとDEAの乖離は徐々に縮小しているが、まだゼロライン回復の兆しは弱く、トレンド転換の気配は限定的であった。
● RSI
RSIは40〜50のレンジを推移し、売られすぎからは脱却したものの、勢いは乏しい。 「自律反発はしたがトレンドは変わっていない」ことを示す典型的な推移である。
反省
日経225はロイター予測通りに収まったものの、1570は想定レンジを下抜ける展開であった。 特に寄り付き後の弱さは予想以上で、昨日の急落の余波が残っていることを改めて認識した。 短期の自律反発は起きたが、持続的な買いにはつながらず、不安定な相場環境が続いている。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は▲165円の小幅安で引けたが、場中はプラス・マイナスを激しく往復し、方向感の定まらない一日だった。 前場は400円超安から急速に切り返し、後場は再び失速。材料難の中でエヌビディア決算を控え、手控えムードが強い印象である。
業種別では石油・石炭、小売、不動産などが堅調で、半面、機械、金属、水産など景気敏感セクターが軟調だった。 決算や個別材料に資金が集中し、指数の動きとは乖離した物色も目立った。
本日の注目銘柄
- 古河電工:野村の大幅な目標株価引き上げで急伸。
- 東京電力HD:柏崎刈羽原発の再稼働容認報道で堅調。
- ソフトバンク・SBG:6G実証やOpenAI評価額を背景に買い優勢。
- イオン:日経225構成銘柄の中で値上がり率トップ。
- SUMCO:値下がり率トップ。半導体セクターの不安定さが露呈。
次回戦略(2025年11月20日向け)
本日の値動きから、市場は依然として不安定であり、方向感に欠けている。 明日はエヌビディア決算前の最終調整とみられ、過度なポジションは避けたい。 特に1570は、不安定な日経225の動向を極端に反応するため慎重に構えるべき局面である。
● 明日の注目レンジ
- 日経225:48,200〜48,900円
- 1570:39,800〜40,800円
● 明日の戦略
- 40,000円割れ → 短期反発を拾う余地あり
- 41,000円台前半 → 上値は重い、戻り売りポイント
- 急変動の可能性 → ロット縮小、ナンピン禁止
- 指数よりも個別株物色の流れを意識すること
特にMACDの弱さが続いているため、強気転換にはまだ早いと判断する。
閉めの言葉
今日も相場は落ち着きどころを探すような一日であり、反発しきれない難しさを感じた。 急落後の値動きはどうしても荒くなるが、だからこそ無理をせず、自分のペースで向き合うことが大切だと実感している。 明日も慎重に、一歩ずつ相場と対話していきたい。

