【2025年11月21日】NF日経レバ(1570)の戦略|米ハイテク急落の逆風と調整局面をどう攻めるか

前日を振り返って

20日はエヌビディア好決算と円安進行を背景に、日経平均は一時5万円台を突破するほどの強烈なリスクオン相場となった。 NF日経レバ(1570)も43,690円の高値を付けた後、利益確定売りに押されて42,390円で取引を終えた。

前日の乖離値は6,900〜7,000円と依然として大きく、ボラティリティが高いままの相場環境であったことが確認できる。 1570の値幅は1,500円と荒く、寄り付きの急騰から徐々に調整に入り、典型的なショートカバー相場の形で引ける結果となった。

テクニカル面では、寄り直後にボリンジャーバンド上限を大きく突破したものの、午前中を天井にMACDはデッドクロス方向へ、RSIも70から50台へ低下し過熱感の解消が進んでいた。 反省点としては、急騰後の押し目は浅く、買い戻しの勢いが想定以上に強く、上値の重さをやや過小評価していた点が挙げられる。

寄り前情報

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米国市場はハイテク株に強い売りが入り、ナスダックは−2.15%、S&P500は−1.55%、SOX指数は4%超の急落と、前日の強気ムードとは一転してAI・半導体セクター中心にリスクオフが広がった。

特に注目すべきは、VIXが26.42(+11.66%)へ急上昇している点である。 これは今日の東京市場でもボラティリティが高まり、売りが先行しやすい地合いを示している。

ロイター予測によれば、本日の日経平均は「昨日の上昇分を吐き出す調整局面」との見方が優勢で、予想レンジは48,100〜49,500円となっている。 AI・半導体関連は過熱感からの売りが出やすく、ディフェンシブ株は底堅い動きが予想されている。

本日の戦略

日経先物(夜間)は48,460円(−2.92%)と大きく下げており、日経平均は寄り付きから調整入りが濃厚である。 よって、NF日経レバ(1570)もギャップダウンでのスタートが想定される。

■今日の1570想定レンジ

前日の乖離値(6,900〜7,000円)と値幅1,500円、日経平均の予想レンジを照らし合わせ、 本日のNF日経レバの想定レンジは以下の通りとする。

【想定レンジ】41,200 〜 42,600円

  • 日経の下落幅(想定約−1,000〜1,200円)を織り込むと、1570は寄り付きから下へ乖離縮小方向へ動く可能性が高い。
  • 昨日の支持帯である42,000円前後が機能するかに注目。
  • 41,500円割れは直近の押し目ゾーンで、買いが入りやすい価格帯。

■戦略(本日の立ち回り)

  • 寄り付きのギャップダウンはすぐに飛びつかず様子見。
  • 下押しして41,200〜41,500円に接近した場合に押し目買いを検討。
  • 戻りは42,500円付近が重くなる可能性が高く、買いポジは短期で利確。
  • 半導体関連の売りが強まる場合、無理に逆張りを行わない。
  • VIX高水準のため、逆行した場合は損切りラインを浅めに設定。

総合すると、本日は「買い向かうとしても慎重に、戻り売り優位」と判断する。 ただし42,000円前後の支持が生きていれば、短期的なバウンドは狙える地合いでもある。

閉めの言葉

昨日の強い上昇とは打って変わり、本日は米ハイテクの急落を受けて売り主導の調整局面が想定される。 こうした振れ幅の大きい市場こそ、焦らず価格帯の節目を丁寧に見極めることが重要だと感じている。 今日もリスク管理を徹底しながら、冷静にチャンスを拾っていきたい。

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