前日を振り返って
前日は「41,900〜43,200円」をNF日経レバ（1570）の想定レンジとし、押し目買いを軸とした戦略を立てていた。日経225が5万円の大台を試す展開が想定されたため、寄り付き後の上昇からの押し目形成を待ってロングを主軸とした。MACDの反転、RSIの過熱感を慎重に見ながら43,000円台での利確を狙う設計であった。
実際の日経225は始値49,868円、高値50,322円、終値50,167円とロイター予測通りの堅調な値動きを見せ、NF日経レバも高値43,220円と想定レンジ上限を正確に捉えた。一方で安値は42,560円と浅く、押し目の時間が限られたことで、分割エントリーができたか否かが勝負を分けた。値幅は660円と前日の1,300円から低下し、乖離値は6,900〜7,300円で推移した。後場はバンド収束により保ち合いへ移行し、MACD横ばい、RSI中立圏とトレンドレスが続いた。
全体としては予測通りの上昇であったものの、底値が浅く、押し目を細かく刻めなかった点が反省点である。特にMACDの微妙な反転を丁寧に拾う技術が求められた一日であった。
寄り前情報
ロイターは「材料難の中、節目の5万円を挟んで一進一退」と予測している。前日の米国市場は休場で手掛かりに乏しい一方で、米早期利下げ観測が下値を支えるといったコメントが見られる。予想レンジは49,800〜50,400円で、利益確定売りの出やすさと押し目買いのバランスが拮抗する見通しである。
欧州株は小幅続伸、米国は休場、日本では東京都区部CPIや鉱工業生産の発表が控えている。ドル円は156円前半で推移し、為替の揺れが寄り付きの雰囲気を左右しやすいタイミングだ。
画像の市場データを見ると、日経平均は50,167円、TOPIXは3,368.57、米国指数はNYダウ＋0.67％、NASDAQ＋0.82％、S&P500＋0.69％と堅調。VIXは17.21と低下傾向で、リスクオンのムードが継続している。
本日の戦略
本日は日経平均の予想レンジ「49,800〜50,400円」、前日の乖離値「6,900〜7,300円」、値幅「660円」を踏まえ、NF日経レバ（1570）の想定レンジを以下の通り設定する。
- 想定レンジ：42,600〜43,500円
- 押し目候補：42,600〜42,800円
- 上値目標：43,300〜43,500円
5万円台を巡る攻防が続くことが想定され、寄り付き後の初動が非常に重要である。方向感が出るまでは無理にエントリーせず、MACDの反転ポイントを主軸としつつ、RSIが50を割る場面では慎重に構える必要がある。
米国市場の休場明けの動き、ドル円の155円台割れリスクが地合いに大きく影響するため、為替のボラティリティにも注意したい。特に朝の先物の動きが強ければ、NF日経レバは43,000円台再乗せを試す展開も視野に入る。
閉めの言葉
前日は上値は狙いやすかった一方、押し目が浅く難しい展開であった。本日も5万円台の攻防が続く中で、慎重さと機動力の両方が求められる相場となりそうだ。地合いを丁寧に読みつつ、確実なポイントを一つずつ積み上げていきたい。
