前日を振り返って
昨日12月16日の東京市場は、想定を大きく下回る下落となった。日経平均は49,383円(前日比▲784円)と、5万円大台を明確に割り込み、心理面の弱さが露呈した一日である。
NF日経レバ(1570)も始値42,340円 → 安値41,460円 → 終値41,620円と大幅安。前提としていた「5万円割れは押し目」というシナリオは、下落の勢いを前に機能しなかった。
乖離値は7,400〜7,900円と拡大し、値幅も1,200円へ再拡大。ボラティリティの高まりとともに、短期筋の投げ売りが指数全体を押し下げた形である。ロイター予測を過信し、下振れ耐性を甘く見た点は明確な反省点だ。
寄り前情報

今朝の外部環境を見ると、米国株はまちまちの展開である。NYダウは▲0.62%と軟調だった一方、ナスダックは+0.23%と小幅ながら反発。S&P500も小幅安にとどまっている。
恐怖指数であるVIXは16.48と落ち着いており、米市場がパニック的な状況ではない点は安心材料だ。一方、日経VI指数は29.85(+3.75%)と上昇しており、日本株特有の不安定さは依然として残る。
ロイターによる本日の日経平均予想レンジは49,300〜49,800円。前日の急落を受けた自律反発が想定されるものの、CPIや日銀会合を控え、上値追いは限定的との見方が支配的である。
本日の戦略
日経平均の想定レンジを49,300〜49,800円とすると、前日の乖離値(7,400〜7,900円)を踏まえたNF日経レバ(1570)の中心ゾーンは41,800〜42,600円前後と見るのが妥当だろう。
■ NF日経レバ(1570)想定レンジ
- 41,400〜42,800円
寄り付きは前日終値(41,620円)近辺、もしくはやや高く始まる可能性がある。49,300円台で日経平均が下げ止まる動きが確認できれば、41,400〜41,600円は短期的な押し目候補となる。
一方、42,800円付近は前日の下落で崩れた水準であり、戻り売りが出やすいゾーンだ。自律反発が出たとしても、深追いはせず短期利確を優先する局面である。
昨日の反省を踏まえ、「下がったから買う」ではなく、下げ止まりを確認してから入ることを徹底したい。値幅が再び拡大するようなら無理に勝負せず、様子見も立派な戦略だ。
閉めの言葉
大きく崩れた翌日は、期待と不安が交錯する。だが相場は常に「想定外」を含んで動くものだ。昨日の痛みを無駄にせず、今日も一手一手を丁寧に積み重ねていきたい。焦らず、流れを読む一日である。

