前日を振り返って
前日17日の日経平均は49,512円で取引を終え、小幅ながら反発となった。ただし内容を見ると、指数はプラスを維持した一方でTOPIXは小幅安となり、指数主導の歪みがより鮮明になった一日であった。
NF日経レバ(1570)は一時40,990円まで下押しした後に切り返し、41,810円で引けている。想定レンジを一時割り込んだものの、結果的には下値で売りが続かず、49,000円近辺での押し目需要の存在が確認できた点は収穫である。
一方で、日経平均と1570の乖離値は8,100〜7,700円と高水準のままであり、指数の戻りに対してレバETFの上値が重くなりやすい構造は変わっていない。値幅も900円まで縮小しており、相場は反発から調整へ移行しつつある局面と整理しておきたい。
寄り前情報

米国市場は17日、主要3指数が揃って下落。特にナスダックは-1.80%、SOX指数は3%超の下落と、ハイテク・半導体株の調整色が強まった。VIX指数は17.62まで上昇し、リスクオフへの警戒感も再浮上している。
ロイターは本日の日経平均について軟調な値動きを想定。AI・半導体関連株が重しとなり、心理的節目である49,000円を下回る場面が想定されている。一方で、49,000円割れでは押し目買いも入りやすく、下げ一辺倒の展開にはなりにくいとの見方だ。
日経平均の予想レンジは48,800〜49,200円。前日終値49,512円から見ると、下方向を試す一日になる可能性が高い。日銀金融政策決定会合(1日目)、米CPI発表を控えている点も、積極的な買いを手控えさせる要因である。
本日の戦略
本日は「下押し→自律反発」を基本シナリオとするが、前日までの反発局面とは異なり、主導株不在の調整色が強い地合いを前提にしたい。
日経平均予想レンジ48,800〜49,200円に、前日の乖離値(8,100〜7,700円)と値幅(900円)を当てはめると、NF日経レバ(1570)の想定レンジは以下とする。
- 下値目安:40,600〜40,900円
- 上値目安:41,700〜42,000円
49,000円割れでは指数同様に1570も下振れしやすく、40,500円台は短期的な警戒ゾーンとなる。一方で、40,600〜40,900円では前日安値圏と重なり、下げ止まりを確認できれば短期リバウンドは狙える水準だ。
ただし、SOX指数急落の影響から、寄り付き直後の飛びつき買いは避けたい。前場の安値形成を確認してからの短期対応を基本とし、42,000円近辺では戻り売りが出やすい点を意識する。
本日はトレンドを取りに行く日ではなく、レンジ内での反発確認型のトレードが適した一日と判断する。
閉めの言葉
反発局面が一巡し、相場は再び試されるフェーズに入った印象である。強弱材料が交錯する中では、無理に方向を決めつけないことが何より重要だ。昨日の値動きを踏まえ、今日も「深追いしない」という姿勢を忘れず、淡々と相場と向き合っていきたい。

