戦略のまとめ
前日は史上最高値更新という強烈な上昇の反動局面に入り、高値警戒と押し目期待が交錯する一日になると想定した。
日経225は53,900円〜54,700円のレンジ、NF日経レバ(1570)は乖離縮小を伴う調整を前提に49,300円〜50,600円を想定レンジとし、寄り付きの動きには飛び乗らず、下振れ後の短期回転を基本戦略とした。
方向性を当てに行くのではなく、値幅重視での対応を優先した一日である。
実際の値動き

日経225
- 始値:54,250円
- 高値:54,459円
- 安値:53,965円
- 終値:54,293円(前日比▲427円)
NF日経レバ(1570)
- 始値:49,450円
- 高値:50,090円
- 安値:49,180円
- 終値:49,830円(前日比▲820円)
日経225は寄り付きから売りが先行し、一時は54,000円を割り込む場面もあったが、売り一巡後は下値を拾われる展開となった。高値・安値ともに想定レンジ内であり、「急騰後の健全な調整」という位置づけが妥当である。
NF日経レバは指数以上に下方向への振れが大きく、前日終値50,650円から一時49,180円まで下落。引けにかけては49,800円台を回復したものの、高値圏での戻り売り圧力は依然として強かった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:4,400〜4,800円
- 値幅:約900円
前日と比較すると乖離はやや縮小したものの、依然として高水準である。指数が比較的底堅く推移した一方、NF日経レバは調整圧力をより強く受け、「指数は崩れないがレバは重い」という構図が改めて確認された一日であった。
値幅は900円と、前日の過熱を冷ますには十分な調整であり、翌日以降の判断において重要な基準点となる。
反省
日経225、NF日経レバともにロイター予測および想定レンジを若干下回る場面はあったものの、概ねレンジ内での動きに収まった。前日の急騰を受けた調整局面としては想定通りであり、戦略の方向性自体に大きなズレはなかった。
一方で、NF日経レバは戻り局面でも勢いに欠け、指数との体感温度差が大きい点は改めて意識しておく必要がある。高値圏では「指数の底堅さ=レバの安心感」と短絡的に結び付けない姿勢が重要である。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
4日の日経平均は反落し、終値は427円安の54,293円。米国株安を受けて寄り付きから400円超下落し、半導体株を中心に売りが先行した。早い時間には下げ幅が700円を超えたが、54,000円割れ水準では売りが一巡し、下値は拾われた。
後場に入っても戻りは限定的だったが、TOPIXは前場中にプラス転換し、プライム市場全体では値上がり銘柄が多かった。売買代金は約8兆5,700億円と高水準を維持している。
本日の注目銘柄
- 三菱重工業(7011):受注高・最終益予想の上方修正を受け、売り物をこなしつつ底堅い動き。
- INPEX(1605)・石油資源開発(1662):原油価格上昇と地政学リスクを背景に続伸。
- 住友金属鉱山(5713):金価格急反発を材料に大幅続伸。
- 日本精工(6471):市場予想を上回る好決算を評価され、値上がり率トップ。
一方で、ソフトウェア関連は米国市場の流れを受けて弱含み、Sansanなどが大幅安となった。
次回戦略
乖離値は依然4,000円台後半と高く、NF日経レバは戻り売りが出やすい環境にある。
翌日は、
- 49,500円前後での値固めができるか
- 出来高を伴った乖離縮小の兆しが出るか
を重視したい。指数が54,000円台を維持しても、レバが追随しない場合は無理をせず、再び49,000円近辺への押しを待つ構えを基本とする。
閉めの言葉
高値更新の余韻が残る相場でも、調整は静かに、しかし確実に進む。
派手な値動きに目を奪われず、乖離と値幅という数字と向き合うことが、次の一手を誤らないための唯一の指針である。同じ不安と期待の中にいる読者と、この感覚を共有しながら相場に向き合っていきたい。

