戦略のまとめ
本日は、選挙結果と米国株大幅高を背景とした「上昇トレンド入り初日」を想定し、押しを拾う日と位置付けた。
日経平均は56,000円〜58,000円、NF日経レバ(1570)は50,300円〜53,500円の想定レンジを設定。
特に重要視したのは以下である。
・寄り付き直後の初押し(50,300円〜50,800円)は押し目候補
・前場高値更新は順張り
・急騰後の陰線は手仕舞い
すなわち、「下落を待つ相場ではなく、上昇の押しを拾う相場」と判断した一日であった。
実際の動き

■日経225
始値:55,130円
高値:57,337円
安値:55,018円
終値:56,363円(+2,110円)
■NF日経レバ(1570)
始値:54,740円
高値:55,370円
安値:53,410円
終値:53,410円(+3,730円)
寄り付きから完全なギャップアップで始まり、日経平均は55,000円台に乗せたまま上昇。
前場で57,000円台へ到達する急騰となったが、その後は買い一巡で伸び悩み、後場は失速した。
NF日経レバは寄り付き直後に高値55,370円をつけた後、ほぼ一日を通して下落基調。
いわゆる「寄り天」型の値動きとなり、大陽線の指数に対してETFは陰線引けという特徴的な一日となった。
チャート上でも、ボリンジャーバンド上限到達後に反落。
移動平均線の上から一気に回帰し、引けでは下側バンド付近に接近している。
MACDはデッドクロス方向へ鈍化し、短期的な過熱修正局面入りを示唆している。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
本日の乖離値:1,600円〜2,000円
本日の値幅:約1,900円
前日まで5,000円前後あった乖離が急速に縮小した。
これは「指数上昇にETFが追随しなかった」ことを意味する。
すなわち、本日は買い相場ではなく
ポジション調整相場
であった可能性が高い。
また、値幅は1,900円。
前日の2,300円から縮小しており、ボラティリティは低下。急騰初日のエネルギー放出後の落ち着きに入ったと判断できる。
この「乖離縮小+値幅縮小」は、翌日の方向性を判断するうえで極めて重要な材料となる。
反省
結論として、ロイター予測・想定レンジともにブレイク。
そして最大の問題は、エントリーできる押しが存在しなかったことである。
寄り付きがすでに想定レンジ上限を超え、押し目候補帯を一度も与えなかった。
その後は一貫した下落であり、押し目ではなく「戻り売りの相場」であった。
つまり判断の誤りは方向ではなく、タイミングの前提にあった。
上昇相場の初日は押しを作るという常識が通用しない、典型的なギャップトレンド相場であったと言える。
東京市場サマリーMOOMOO証券より引用
9日の日経平均は2,110円高の56,363円。
米国ダウ5万ドル突破と衆院選の与党大勝を受け、寄り付きから大幅上昇し57,300円台まで到達した。
ただし上昇は前場でほぼ完結し、後場は56500円近辺で動意薄。
売買代金は10兆円超と過熱水準に達した一方、終盤は失速して安値圏引けとなった。
特徴的だったのは、テーマ株の失速である。
高市関連銘柄やAI関連は利益確定売りに押され、指数の強さに対して個別株の勢いが弱まった。
つまり市場は
「材料で上げ、需給で調整した」
一日であった。
<h2>本日の注目銘柄</h2>
・古河電気工業(5801)
上方修正と増配を好感しストップ高級の急騰。非鉄セクター物色の象徴。
・川崎重工業(7012)
株式分割と増配を好感し上場来高値更新。防衛・宇宙関連の強さを示した。
・助川電気工業(7711)
高市関連の代表格だが材料出尽くしで急落。テーマ株相場の転換点を示唆。
<h2>次回戦略</h2>
本日の最大のポイントは
「指数は上昇、レバETFは調整」
というねじれである。
乖離縮小(約2,000円)と値幅縮小(約1,900円)は、初動の過熱が一度冷えたサインである。
すなわち明日は
・再度トレンド上昇へ入る2日目
または
・高値圏での持ち合い開始
の分岐点となる可能性が高い。
注目水準は53,400円。
ここを割るなら調整継続、維持するなら再上昇シナリオを優先する。
明日は「追う日」ではなく、方向が確定するのを待つ日としたい。
しめの言葉
相場は当たるか外れるかではない。
想定外が起きたとき、どう理解し直すかである。
上がったのに取れない日もある。
むしろ、そういう日の方が多い。
それでもチャートを見続け、理由を探し続けることで、次の一手が少しだけ見えてくる。
同じ市場を見ている読者と、その感覚をまた共有できればうれしい。

