2026年2月16日 NF日経レバ(1570)の結果と反省

戦略のまとめ

前営業日2月13日は、上昇相場の途中に入った調整局面なのか、それとも短期トレンド転換の初動なのかを見極める重要な日であった。米株の弱さとVIX上昇を踏まえ、過度なリスクオフではないがボラティリティが拡大していると判断し、「逆張りではなく戻り売り主体のリバウンド相場」を前提に戦略を構築した。

日経225の想定レンジは57,000円台回復を軸に57,000〜57,700円。これを基準に算出したNF日経レバ(1570)の想定レンジは54,300円〜55,900円とした。

売買方針は以下である。

・GUスタートは追いかけ買い禁止

・54,300〜54,600円は短期反発狙い

・55,900円接近は利益確定

・基本は戻り売り優位

すなわち「方向を当てる日ではなく値幅を取る日」という位置づけで臨んだ。

実際の値動き

Screenshot

日経225

始値:57,212円

高値:57,219円

安値:56,748円

終値:56,806円(前日比 -135円)

NF日経レバ(1570)

始値:55,570円

高値:55,570円

安値:54,260円

終値:54,410円(前日比 -310円)

寄り付きは想定通り先物高を受けて上昇スタートとなった。しかし高値は寄り付き直後であり、いわゆる「寄り天」の形となった。前場中盤から売り圧力が強まり、後場は押し目買いが入るものの戻りは限定的。最終的に大引けは安値圏で終了した。

チャート上では、ボリンジャーバンドの中心線(20MA)を回復できず、上位バンド接近前に失速。MACDはゼロライン下で横ばい推移、ヒストグラムは縮小しながらもプラス転換できず、上昇エネルギー不足が明確であった。短期移動平均線も上から抑え込む形となり、反発ではなく戻り売り相場であったことが確認できる。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

本日の乖離値:1,700円〜1,500円

本日の値幅:約1,300円

日経平均は終日で400円弱のレンジに収まったが、1570は1,300円の値幅を形成した。これはレバレッジETF特有の「指数の方向感不明=ボラ拡大」という典型例である。指数は横ばいに近い推移でも、資金が抜けると1570は下方向に大きく振れる。

特に注目すべきは、日経平均が57,000円を割り込む局面で1570の下げが加速した点である。指数は小幅安でも、レバETFでは短期資金の逃避が起き、下落幅が増幅された。翌日の判断材料として、この乖離拡大は極めて重要である。

反省

日経225のロイター予測レンジは概ね一致していた。一方、NF日経レバは想定レンジを大きく下押した。主因は決算通過銘柄の「材料出尽くし」である。指数寄与度の高い銘柄が方向感を欠いたことで、指数は保たれてもレバレッジETFの需給が崩れた。

すなわち、指数予測だけでは不十分であり、「指数寄与度銘柄の資金循環」まで読む必要があった。今回の失敗は方向感ではなく、需給の深さの読み違えである。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

16日の東京株式市場で日経平均は56,806円(-135円)、TOPIXは3,787ポイント(-31ポイント)で終了。3日続落となった。朝方は米株を受け上昇して始まったが、開始直後に高値をつけた後は方向感を失い、前場から徐々に水準を切り下げた。後場は押し目買いが入るも57,000円を回復すると上値が重く、大引けは安値圏となった。

売買代金は約7.2兆円。買い優勢1.06兆円に対し売り優勢1.13兆円と、わずかに売りが上回った。市場は強気でも弱気でもない「資金待ち」の状態である。

本日の注目銘柄

・ソフトバンクグループ:決算評価で反発、指数を押し上げ

・住友ファーマ:新薬期待でストップ高

・ブリヂストン:増益決算も売られる典型的な材料出尽くし

・Synspective:防衛関連テーマで上昇

特徴は「好材料でも売られる銘柄が多い」点である。これは典型的な天井圏の資金循環であり、指数上昇の持続性が弱いサインである。

次回戦略

本日の値動きから、相場はトレンド相場ではなくレンジ相場へ移行した可能性が高い。57,000円は支持線ではなく「上値抵抗線」となった。したがって基本戦略は押し目買いではなく戻り売り継続である。

翌日の想定

日経225:56,500〜57,200円

1570:54,000〜55,300円

特に前日高値付近(55,500円以上)は売り圧力が強いゾーンとなる。反対に54,000円付近では短期反発が入りやすい。よって、上では売り、下では短期回転の戦略が有効である。

テクニカル的には、

・移動平均線:下降傾向に入り始め

・MACD:ゼロライン下で収束

・RSI:中立圏(過熱感なし)

これは「トレンド初動ではないが上昇再開でもない」典型的な戻り売り局面を示す。

閉めの言葉

相場は暴落で転換するのではない。上がらなくなった時に転換する。今回の値動きはまさにそれであった。指数は崩れていないのに、利益が出にくくなっている。この違和感こそが最初のシグナルである。

焦って追えば負け、確認してから動けば生き残る。

今日の相場は、その基本を改めて教えてくれた一日であった。

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