前日を振り返って
前日は上昇初動後の「高値持ち合い相場」であった。日経平均は57,472円で始まり、57,709円まで上昇したものの、その後は達成感から上値が抑えられ、57,467円で引けた。連騰後の調整としては健全であり、崩れたわけではない。
1570は55,580円で寄り付き、56,010円まで上昇。しかし後場は徐々に失速し、終値は始値と同値の55,580円。方向感のない需給均衡を示した一日であった。
重要なのは値幅である。前々日の1,200円から700円へ縮小。乖離も1,700円〜2,000円に収束した。ボラティリティが低下し、エネルギーを溜め込む局面に入ったと判断していた。
すなわち「動く前日」と捉えていた。
寄り前情報

米国市場は小幅安。NYダウは49,395ドル(-0.54%)、NASDAQは22,682(-0.31%)、S&P500も軟調で引けた。ハイテク株の調整が目立ち、エヌビディアやアップルが指数の重しとなった。
VIX指数は20台へ上昇し、市場心理はややリスクオフ方向である。地政学リスクとして米イラン関係の緊張も意識されている。
為替は1ドル155円前後で推移。円安基調は維持されているが、前日比ではやや円高方向である。
ロイター予測では日経平均レンジは57,200円〜57,500円。前日までの900円上昇の反動が出やすく、売り先行の展開が想定されている。
本日のポイントは三点である。
①米ハイテク株安
②VIX上昇
③値幅縮小後の初動日
これらが重なることで、短期的な下方向への振れが出やすい環境である。
本日の戦略
日経平均予想レンジ:57,200円〜57,500円
前日乖離:1,700円〜2,000円
前日値幅:700円
本日は値幅拡大が起きやすい日である。縮小後の拡張は相場の基本構造である。
1570想定レンジは
54,500円〜55,900円 と設定する。
基本方針は押し目買いではなく「下振れ警戒」。昨日までの上昇エネルギー調整が表面化する可能性が高い。
■戦略
・寄り付き急落は慌てて売らない
・54,500円付近は短期反発ゾーン
・55,900円接近は戻り売り検討
・前場の安値更新なら一段安想定
重要なのは、今回の下げが「トレンド転換」なのか「健全な押し」なのかを見極めることである。
もし54,500円を明確に割り込み、値幅が1,000円超へ拡大するなら短期調整入りである。一方、下げても値幅800円以内で収まるなら、上昇準備相場の延長線と判断できる。
本日は方向よりもボラティリティ管理が最優先である。
閉めの言葉
相場は静けさの後に動く。
そして動いた瞬間、多くの人は驚く。
昨日の静けさは偶然ではない。
今日はその答え合わせの日である。
慌てず、位置を見て、価格を待つ。
それが今日の最適解である。

