戦略のまとめ
本日は外部環境が明確なリスクオフであった。
米国市場の大幅安、中東情勢の緊迫化、VIX上昇。これらを受け、日経平均の予想レンジを57,000円〜58,000円、NF日経レバ(1570)の想定レンジを55,800円〜57,800円と設定した。
主軸は「拡張後の揺り戻し」。
寄り付きはギャップダウン、売り一巡後の自律反発を想定。57,000円の攻防を分岐点とし、下値定着なら戻り売り、下げ止まり確認なら短期リバウンド狙いとした。
値幅拡大(最大1,800円規模)を警戒し、ボラティリティ管理を最重視する戦略であった。
⸻
実際の値動き

■日経225
始値 57,976円
高値 58,365円
安値 57,285円
終値 58,057円(-793円)
■NF日経レバ(1570)
始値 55,980円
高値 57,310円
安値 55,130円
終値 56,580円(-1,620円)
寄り付き直後に急落し、日経平均は一時57,200円台まで売り込まれた。その後鋭角的に戻し58,300円台まで反発する場面もあったが、戻り売りに押され最終的には58,000円近辺で引けた。
1570も同様に、55,130円まで下値を拡張。その後57,310円まで切り返したものの、高値は想定レンジ上限を明確に突破できず、終値は56,580円にとどまった。
本日は明確に「下へ値幅を伸ばした日」であった。
テクニカル面では、
・移動平均線は短期線が横ばいから下向きへ傾斜
・ボリンジャーバンドは拡張
・MACDはデッドクロス方向へ収束
・RSIは急低下後にやや戻す動き
ボラティリティ主導の相場であったことがチャートからも読み取れる。
⸻
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
■本日の乖離値
1,000円〜1,200円
■本日の値幅
2,200円
前日の値幅1,600円からさらに拡大し、2,200円へ増幅。
乖離は高水準を維持しながら、値幅は下方向へ拡張した。
これは重要な示唆である。
エネルギーは上放れではなく、下方向へ一度解放された。
つまり、「高値圏の地固め」は継続中であるが、内部エネルギーはまだ不安定ということだ。
翌日の判断材料として、
・値幅拡大後の収縮が起こるか
・乖離縮小に向かうか
この2点を重視する必要がある。
⸻
反省
日経平均はロイター予測レンジ(57,000円〜58,000円)を上回る時間帯があった。
しかし1570は想定レンジ上限57,800円に届かず、高値は57,310円止まり。
一方で下値は55,130円まで拡張し、想定より深い押しとなった。
値幅は「下に伸びた」。
リバウンドはあったが、持続力に欠けた。
戻り売り圧力の強さを甘く見ていた点が反省である。
高値圏での地合いは、強いのではなく「脆さを内包した強さ」である。
外部ショックに対する耐性はまだ十分ではない。
⸻
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
3月2日の日経平均は5日ぶり大幅反落、793円安の58,057円。
米国とイスラエルによるイラン攻撃を受け、中東の地政学リスクが急浮上。寄り付きから800円超安、9時台には1,500円超安まで下落した。
しかし、その後は急速に切り返し、58,300円台まで回復。
終値は58,000円を維持した。
売買代金は8兆6,300億円と高水準。
買い優勢1.28兆円に対し売り優勢1.45兆円と、やや売りが上回った。
金融株が弱く、銀行株は全面安。
一方で原油高を背景にINPEX、ENEOSなど石油関連が堅調。
電線株(フジクラ、住友電工、古河電工)はAIインフラ需要期待から強い動き。
資金は「防衛的セクター」へ移動した一日であった。
⸻
本日の注目銘柄
・石油関連株(原油高)
・住友金属鉱山(金価格急伸)
・電線株(AIインフラ需要)
・メガバンク(欧米金融株安の影響)
指数は大幅安であったが、個別は明確に物色が分かれた。
全面リスクオフではなく、「選別相場」である。
⸻
次回の戦略
本日の焦点は58,000円を守ったことである。
急落後に58,000円を回復し維持した事実は軽視できない。
ただし値幅2,200円はエネルギーがまだ不安定である証拠である。
明日のポイントは三点。
①58,000円の攻防継続か
②値幅縮小(1,200円以下)への移行か
③出来高減少による落ち着きの兆候
想定レンジは、
日経平均:57,500円〜58,500円
1570:55,800円〜57,200円
リバウンド継続には出来高とセクター拡散が必要。
戻り売り優勢なら再度57,000円試しも視野。
「急落翌日の値動きは本音が出る」。
短期はボラティリティ縮小待ち。
無理な追撃は避け、反発の質を見極めたい。
⸻
閉めの言葉
熱狂なき最高値のあとに来た試練。
市場はやはり揺れた。
しかし、崩れ切ってはいない。
値幅は拡大し、乖離は残り、恐怖は一瞬走った。
だが58,000円は守られた。
地固めは続いているのか。
それとも次の波の前兆か。
焦らず、深追いせず。
相場は常に対話である。
今日もまた、学びの一日であった。

