前日を振り返って
3月3日の東京市場は、想定を大きく超える急落となった。日経平均は56,279円で引け、前日比-1,778円。値幅は3,600円まで拡大し、乖離値も1,600円〜3,400円へ急拡大した。完全にボラティリティ主導の相場であり、「値幅縮小」を前提とした前日の戦略は通用しなかった。
NF日経レバ(1570)は始値56,000円から安値52,850円まで売り込まれ、終値53,190円。想定レンジを大きく下抜け、トレンド加速局面の典型的な動きとなった。
移動平均線は明確な下向き、ボリンジャーバンドは拡張、RSIは急低下。需給主導の崩れであり、反発を前提とした思考は危険であった。最大の反省は、拡大する値幅環境で平均回帰を期待した点である。加速局面では「止まるまで待つ」が鉄則である。
寄り前情報

本日2026年3月4日の東京市場について、ロイターは軟調予想。日経平均の予想レンジは55,000円〜56,000円である。
前日の米国市場は全面安。
NYダウは48,501ドル(-0.83%)、NASDAQは22,516(-1.02%)、S&P500は6,816(-0.94%)と主要3指数が揃って下落した。特に半導体指数の大幅安が目立ち、日本の半導体関連株への売り圧力は継続が想定される。
VIX指数は23.57と前日比上昇しており、依然としてリスク回避姿勢は根強い。一方で日経平均先物は55,320円まで下落しており、現物市場も弱いスタートが想定される。
為替はドル円157円台と円安水準を維持しているが、地政学リスクが意識される局面では株価の下支え材料にはなりにくい。
総合すると、
・外部環境は弱い
・半導体主導で売り圧力継続
・先物は55,000円接近
という構図である。
本日の戦略
日経平均の本日想定レンジは55,000円〜56,000円。焦点は55,000円の心理的節目である。
前日の値幅は3,600円、乖離値は最大3,400円。これは明らかな異常値であり、本日は「値幅縮小」が第一テーマとなる。連日の大陰線が続くか、それとも下ヒゲ形成となるかが分岐点である。
この前提から、NF日経レバ(1570)の想定レンジは以下とする。
想定レンジ:51,500円〜53,500円
根拠は、
・日経想定値幅1,000円
・レバレッジ2倍特性
・前日安値52,850円の攻防
・先物水準55,320円
である。
戦略は三段構え。
① 52,000円付近で下げ止まり、出来高減少・下ヒゲ形成
→ 短期自律反発狙い。ただし戻りは限定的と想定。
② 52,000円割れから投げ売り加速
→ 追撃はせず、戻り売り優勢の流れ確認。
③ 寄り底型で53,500円超回復
→ 一時的ショートカバーの可能性。ただし上値追いは慎重。
本日は「積極的に取りに行く日」ではない。「崩れ方を観察する日」である。値幅縮小と出来高動向を最優先で確認する。
恐怖が続く相場では、感情ではなく構造を見ることが重要である。
閉めの言葉
昨日は値幅3,600円の衝撃的な下落であった。乖離拡大、トレンド加速、そして恐怖の連鎖。だが、本日は55,000円の攻防が焦点となる。
大きく動いた翌日は、まず縮むのか、それともさらに拡大するのか。その確認が何より重要である。
焦らず、怯えず、過信せず。荒れた相場だからこそ、冷静さが武器になる。今日も市場と丁寧に向き合っていきたい。

