戦略のまとめ
本日は急落後の「自律反発局面」と位置付けていた。
前日までの3日間で日経平均は約4,600円の急落、NF日経レバ(1570)は約4,000円の急落を記録しており、極端なボラティリティが市場を支配していた。
そのため、本日のテーマは明確であった。
「値幅拡大から値幅縮小への転換」
日経平均の予想レンジは
54,300円〜55,700円。
これを基準に1570の想定レンジは
■1570想定レンジ
50,500円〜53,500円
と設定した。
戦略は以下の通りである。
・ギャップアップ直後の飛び乗りは避ける
・押し目確認後の短期回転
・戻り売り圧力を警戒
テクニカル上は依然として下降トレンド内の反発局面であり、本格トレンド転換ではないという認識で臨んだ。
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実際の値動き

■日経225
始値 55,204円
高値 56,619円
安値 54,910円
終値 55,278円(前日比 +1,032円)
■NF日経レバ(1570)
始値 52,930円
高値 53,650円
安値 50,500円
終値 51,160円(前日比 +1,870円)
寄り付きは米国株高を背景に大幅ギャップアップでスタートした。
日経平均は寄り付きから900円以上上昇し、早々に上昇幅は2,000円を突破。高値56,619円まで急騰した。
しかしその後は急速に上値が重くなり、10時以降は利益確定売りが優勢となった。後場には一時55,000円を割り込む場面もあったが、最終的には55,278円で引けた。
NF日経レバも同様の動きである。
朝方はショートカバー主導で53,650円まで急伸したが、その後は売りに押され、終値は51,160円まで押し戻された。
高値から終値まで約2,500円の下落であり、短期筋の利益確定の強さが際立つ一日であった。
添付チャートのテクニカルを見ると、
■ボリンジャーバンド
急拡張後、中心線付近へ回帰。典型的な「リバウンド後の収縮局面」。
■MACD
依然マイナス圏だがヒストグラムは縮小傾向。売りモメンタムは弱まりつつある。
■移動平均線
短期線の下に位置し、トレンドはまだ下降圏内。
つまり本日の反発はトレンド転換ではなく戻りである可能性が高い。
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本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
■本日の乖離値
3,000円〜4,400円
■本日の値幅
2,900円
前日の
乖離 3,600〜5,500円
値幅 4,000円
と比較すると、
乖離縮小・値幅縮小
が確認された。
これは市場構造として非常に重要である。
急落相場の初期段階では
「値幅拡大 → さらに拡大」
となるが、
その後
拡大 → 縮小
が始まると、市場は徐々に落ち着きを取り戻す。
本日はまさにその第一段階と見ることができる。
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反省
日経225のロイター予測レンジ、1570想定レンジともに上方向へ振り切る展開となった。
最大の要因は
イランショックの沈静化
である。
地政学リスクによる急落は往々にして「過剰反応」を伴う。今回はその典型であり、ショートポジションの巻き戻しが一気に発生した。
結果として、寄り付き段階で想定シナリオはほぼ崩れていた。
ただし重要なのは、終値が高値を維持できなかった点である。
これは市場がまだ完全に安心していない証拠でもある。
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東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は1,032円高の55,278円と4日ぶりの大幅反発となった。
寄り付きは米株高を背景に大幅高。上げ幅は一時2,300円を超え、56,600円台まで急騰した。しかし10時以降は利益確定売りが優勢となり、上げ幅を縮小した。
東証プライム売買代金は約9兆600億円。
業種別では
・鉱業
・石油石炭
・銀行
が上昇。
一方
・空運
・食料品
・エンタメ関連
は軟調であった。
需給面では
買い優勢 1.36兆円
売り優勢 1.48兆円
と売りも多く、完全な強気相場とは言い難い。
指数反発の裏で、ポジション調整が進んだ一日とも言える。
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本日の注目銘柄
本日は資源株とテーマ株が目立った。
■INPEX(1605)
+7.46%で日経採用銘柄の上昇率トップ。エネルギー価格の上昇期待が背景。
■三井物産(8031)
核融合スタートアップへの出資報道で急伸。
■キオクシアHD(285A)
外資証券の強気カバレッジ開始で大幅高。
■信越化学工業(4063)
投資抑制的な設備投資計画が評価され5%超上昇。
一方で
■カプコン(9697)
■任天堂(7974)
■オリエンタルランド(4661)
などエンタメ株は大幅安となり、リターン・リバーサルの動きが見られた。
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次回戦略
本日のポイントは三つである。
①値幅が
4,000円 → 2,900円
へ縮小
②乖離が
5,500円 → 4,400円
へ縮小
③高値から大きく押し戻された
この三点から判断すると、市場は
パニック相場 → ボラティリティ調整局面
へ移行している。
明日の焦点は
・56,000円回復の可否
・55,000円の支持力
・1570の50,500円防衛
である。
戦略としては引き続き
「戻り売りと押し目短期」
を基本とする。
トレンド転換の判断には
・MACDゴールデンクロス
・ボリンジャーバンド収縮
・出来高減少
この三つの確認が必要である。
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閉めの言葉
市場は急落した。
そして、急反発した。
だが、安心はまだ戻っていない。
上げたが、続かなかった。
戻ったが、走らなかった。
恐怖は消えつつある。
しかし強気はまだ生まれていない。
荒れた海は静まりつつある。
だが、凪ではない。
だからこそ焦らない。
相場は必ず、次の波を用意している。

