【2026年5月18日】NF日経レバ(1570)の結果と反省:日米金利高の重圧に屈し、底値を探る大幅続落

戦略のまとめ

本日の事前の戦略は、前週末の4,700円という歴史的暴落の余波と、日米同時進行の金利高・原油高というマクロ環境の逆風を考慮し、「打診買いの厳禁と、底打ちシグナルの徹底確認」を基本方針としていた。
想定レンジは下値警戒レベルを最大に引き上げ「61,000円 〜 63,000円」に設定。米国ハイテク株安の流れを受けた下値模索の展開を想定し、金利上昇に強いセクターや半導体株の明確な下げ止まりを確認するまでは、落ちてくるナイフを拾わずにキャッシュポジションを維持する徹底した防御のシナリオを描いていた。

実際の値動き

Screenshot

結論から言えば、本日の相場は事前の「上値の重い展開」というロイター予測通り、日米の長期金利上昇という強烈な重しを跳ね返すことができず、想定レンジの下限をさらに下掘る「大幅な続落相場」となった。
■日経225
・始値 61,299円
・高値 61,478円
・安値 60,376円
・終値 60,815円(前日比 -593円)
■NF日経レバ(1570)
・始値 62,680円
・高値 62,900円
・安値 60,050円
・終値 60,970円(前日比 -1,270円)
日経225は米国株安を受けて下落スタート。開始直後に瞬間的にプラス圏へ浮上する場面はあったものの、すぐに売り直されてしばらく下値模索が続いた。好決算を発表したキオクシアホールディングス(285A)には買いが殺到してストップ高(比例配分)となったが、他のAI関連株へ波及する動きは見られなかった。ハイテク株が案外の底堅さを見せた一方で、日米長期金利の上昇を警戒した幅広い銘柄への売り圧力が強く、10時台半ばには下げ幅を4桁に拡大。一時は60,300円台まで水準を切り下げた。前引けにかけて幾分値を戻したものの、後場は動意に乏しく、61,000円を下回る60,815円(前日比-593円)で大幅に3日続落して取引を終えた。
NF日経レバ(1570)も始値62,680円から高値62,900円を付けた直後に崩れ、安値は節目の6万円に迫る60,050円まで下落。終値は60,970円(前日比-1,270円)と、事前の想定レンジ下限(61,000円)を割り込んでの着地となった。

テクニカル分析(1570チャートより)

本日の「image_51.png」のチャートからは、前週末の暴落からの自律反発の力が極めて弱く、依然として下落トレンドの中にあることが読み取れる。
ローソク足と移動平均線:寄り付きから大きなマドを開けて下落スタート。前場に大陰線を形成してボリンジャーバンドの-2σ付近まで急落した後、後場は-1σと-2σの間で横ばい(小幅な陰線・陽線の連続)となり、明確な反発の兆しは見られなかった。
MACD:デッドクロス後のマイナス乖離は依然として深く、ヒストグラムもマイナス圏での推移が継続しており、下落モメンタムが根強いことを示している。
RSI(相対力指数):底値圏(売られすぎ水準)で這うような動きとなっており、買いのエネルギーが蓄積されていない状態である。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

■本日の乖離値
-1,500〜300円
■本日の値幅
2,900円
明日の相場を占う上で、この2つのデータは「ボラティリティの継続と、レバレッジETF特有の需給の歪み」を示唆している。
乖離値は「-1,500〜300円」と前週末の異常値からは縮小したものの、依然として変動幅が大きく、急な下落に対する価格形成の不安定さが残っている。
また、値幅は前週末の4,700円からは落ち着いたものの、それでも2,900円という非常に大きなボラティリティを記録している。寄り付き後の瞬間的な上昇から一転して60,000円目前まで急落したこの値動きは、市場がまだセリングクライマックスの余波の中にあり、方向感を全く掴めていない証拠である。

反省

本日の最大の反省点は、「金利上昇の重圧を正しく認識し、徹底した防御策(打診買いの厳禁)を敷いた基本方針は機能したものの、下値の深さを甘く見積もり、想定レンジ下限(61,000円)を高く設定しすぎてしまったこと」である。
キオクシアHDのストップ高という好材料があったにも関わらず、相場全体への波及効果が皆無であったことは、市場センチメントの極端な冷え込みを物語っている。想定レンジを下掘る展開において、安易な逆張りを控えて静観できたのであれば、それはリスク管理として正解であった。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

18日の日経平均は大幅に3日続落し、終値は593円安の60,815円。米国株安を受けて下落スタートとなり、序盤の瞬間的なプラス浮上も束の間、すぐに売り直される展開となった。
好決算のキオクシアHDには買いが殺到しストップ高となったが、他のAI関連を物色する動きは見られなかった。日米の長期金利上昇が警戒材料となって幅広い銘柄が売られ、10時台半ばには下げ幅を4桁に拡大して60,300円台まで下落。後場は動意に乏しく、61,000円を下回って取引を終えた。東証プライムの売買代金は概算で8兆1,100億円に急減。買い優勢金額1.12兆円に対し、売り優勢金額1.23兆円と売り越しで着地した。

本日の注目銘柄

本日は、個別テーマや報道による急な物色が見られた一方で、決算関連での明暗も分かれた。
パワーエックス(485A):日光蓄電所向けの大規模な系統用蓄電システムの受注が好感され、続急伸。
楽天銀行(5838):みずほFGによる出資観測報道を受け、4日ぶりに急反発。
ニデック(6594):中国でのeアクスル合弁解消報道(拡大路線からの転換)を受け、プラス転換。
岡本硝子(7746):AIデータセンター向け素材メーカーへの転換を図る中計と今期の営業黒字転換見通しが好感され、ストップ高カイ気配。
メイコー(6787):スペースXの上場報道を受け、関連銘柄として大幅反発。
テルモ(4543):値上がり率トップ(+18.57% / 2,279.0円)。
丸井グループ(8252):値下がり率トップ(-8.53% / 2,761.5円)。

次回戦略

値幅2,900円のボラティリティと、60,000円大台割れ目前までの急落。相場は金利というマクロの重石に耐えきれず、完全に下値模索のトレンドへ入り込んでいる。
次回戦略:「60,000円の攻防と、底入れサインの徹底見極め」
明日(5月19日)のNF日経レバ(1570)は、本日の悪地合いを引き継ぎ、日経平均の60,000円という心理的節目を巡る攻防が最大の焦点となる。コアレンジは下値警戒を維持し「59,500円〜62,000円」に設定する。基本戦略は「引き続き打診買いを厳禁とし、明確な底入れサイン(Wボトムの形成や大陽線の出現)の確認に徹する」ことだ。金利動向が落ち着かない限り、自律反発は一過性に終わる可能性が高い。キャッシュポジションを厚く保ち、焦らずに相場の反転を待つ忍耐強さが試される局面である。

閉めの言葉

上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。今日の相場は、前週末の暴落の傷跡が癒えぬまま、金利上昇という新たな重圧に押し潰されるような、息苦しい1日であった。
キオクシアのストップ高という明るいニュースすらも全体を救うには至らず、相場は深い調整の沼へと足を踏み入れている。60,000円の節目が目前に迫る中、恐怖心から投げ売りしたくなる衝動に駆られる投資家もいるだろう。しかし、これだけのボラティリティが連続している今は、決して感情で動いてはならない。
焦る必要はない。相場は逃げない。どれほど深く沈み込もうとも、いつかは必ず底を打ち、新たなトレンドが生まれる。その「時」が来るまで、自らの資金管理ルールを盾に、明日も静かに相場の声に耳を傾けるだけでいいのである。

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