【2026年7月13日】NF日経レバ(1570)の戦略|米ハイテク株高による買い先行も、中東情勢の緊迫化を睨み上値の重さを警戒するボックス循環戦略

前日を振り返って

前営業日となった7月10日の東京市場は、朝方に前日比700円超上昇して始まるなど猛烈なロケットスタートを見せた。AI関連銘柄や半導体主力株への強烈な買い戻しによって一時1,600円超上昇し、高値69,374円(NF日経レバ高値77,470円)まで駆け上がる熱狂的な展開となった。

しかし、後場に入ると週末特有のポジション調整売りやETFの分配金捻出に伴う換金売りに押され、じわじわと上げ幅を縮小する重い推移へ一転。最終的には813円高の68,557円、NF日経レバは1,500円高の75,850円と、設定していた想定レンジ(75,000円~77,500円)のほぼ中核に合致する着地となった。

事前のシナリオ通りにレンジ上限付近でスパッと利益確定に踏み切れず、後場にもう一段の上値追いがあるのではないかと欲を出してしまった結果、最も美味しい上昇幅を取りこぼした。週末の時間軸バイアスや失速リスクを予期していながら、規律ある手仕舞いを徹底できなかったことは大いに反省すべき点である。

寄り前情報

Screenshot

新週のスタートとなる本日の寄り前において、相場の方向性を左右する海外市場の動向および各種指標の動きを分析していく。添付画像「image_12.png」データおよび最新状況は以下の通りである。

  • 米国市場:前週末の米国株式市場は、主要3指数が揃って続伸。NYダウが52,637.01(+0.29%)、NASDAQが26,281.60(+0.28%)、S&P500指数が7,575.39(+0.42%)と堅調に推移。韓国のSKハイニックスがナスダック市場に上場したことをきっかけに、メモリー半導体メーカーの先行きを巡る楽観的な見方がハイテク株の支えとなった。
  • 中東情勢・原油:地政学リスクは一段と緊迫化している。米国とイランがミサイルやドローンによる激しい攻撃の応酬を繰り広げており、イランはホルムズ海峡の再封鎖を表明。湾岸諸国の米施設への攻撃も実施されたことで原油価格が上昇し、米WTI先物は1バレル=73ドル台で推移。インフレ再燃懸念が重石となる。
  • 先物・為替(image_12.pngより):日経225先物(期近)は69,360円(+550円、+0.80%)と前週末の現物終値を上回って堅調。TOPIX先物(期近)も4,088.0(+30.0、+0.74%)と強い。ドル円(Bid)は1ドル=161.728円前後とやや円高方向へ押し戻され、VIX指数は15.03(▲5.11%)とリスクオンの安定水準を維持。

ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は、前週末の米ハイテク株高を受けて買い先行でスタートする見通しである。東京市場でもAI・半導体関連の一角が底堅く推移するとみられる。一方、深刻化する中東情勢を巡る先行き不透明感が重しとなり、原油動向への警戒から買いが一一巡した後は次第に上値が重くなりそうだ。市場関係者からは、今月末からの3月期決算本格化を前に手掛けにくさも意識されるとの声が出ており、日経平均の予想レンジは67,800円—69,000円と想定されている。

本日の戦略

前営業日の失速劇と、地政学リスクの緊迫化を踏まえ、本日のメインテーマを以下のように設定する。

「パニック脱出後のレンジ形成を想定、上限追随を避け下限に引き付けるボックス循環戦略」

当日の立ち回りを決定づける上で、前営業日ベースの数値を判断材料として強く強調したい。

  • 前日の乖離値:-7,200円 ~ -8,100円
  • 前日の値幅(現物想定コア):2,000円

理論値とのマイナス乖離は依然として下向きに重く、一気にV字で高値をブレイクしていく連騰シナリオを描くには材料不足である。しかし、前営業日に値幅が2,000円まで収縮し、パニック売りが完全に一巡したことは大きな救いである。本日は米株高による買い先行(先物69,360円)が想定されるものの、原油高や手掛けにくさから「買い一巡後は次第に値を消す展開」を念頭に置き、徹底したボックス内の逆張り・回転売買にシフトする。

想定レンジ(NF日経レバ1570)

74,500円 ~ 76,800円

本日の具体策

  • 日経平均先物の強さから、寄り付き直後はレンジ上限に接近することが予想される。前日の反省から、朝方のギャップアップに飛びつく買いは完全に封印する。
  • 中東情勢の悪化に伴う原油高や米株先物の動きを睨み、買いが一巡して値を消しにいく展開を想定。本日安値ベースおよびボリンジャーバンドのLOWER1付近となる74,500円~75,400円付近までしっかりと引き付け、5分足等で明確な下げ止まりを確認した後に極小ロットで押し目買いを執行する。
  • 上値は深追いせず、レンジ上限の手前である76,500円以上では確実に利益を確定し、機動的な短期回転売買に徹する。本日決算発表予定のSansan(4443)やU-NEXT HOLDINGS(9418)、さらに10日引けに開示のあった安川電機(6506)の株価動向によるセクターへの波及効果にも注視する。

閉めの言葉

前週末の大幅続伸は市場に一時の安堵をもたらしたが、後場の失速や拡大したマイナス乖離は、まだ相場が完全に上値を追える体力を取り戻していないことを無言で語っている。さらに、イランによるホルムズ海峡封鎖表明や米施設への攻撃など、中東の地政学リスクは以前に比べて明らかに悪化しており、原油高の推移を含めて警戒を怠ることはできない。

新週の寄り付きは米ハイテク株高という「目先の華やかさ」に彩られる見通しだが、こうした時こそ熱くならず、前日の猛省を活かして引き付けの規律を貫けるかどうかが勝敗を分ける。決算本格化を前にした手掛けにくさもあるなか、ボックスの下限を静かに待ち伏せし、ヒット&ランで確実に資金を守り抜く。皆様も目先の乱高下に惑わされることなく、マイルールに則った冷静な一歩から新しい一週間を始めていこう。

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