前日を振り返って
前営業日となった7月22日の東京市場は、米SOX指数の5.2%高という強烈な追風を受けて前場に一時1,300円を超える大爆騰(高値67,592円)を演じたものの、後場に入るとAI・半導体関連株への戻り売りが殺到して急失速。終わってみれば日経平均株価が116円安の66,115円と、前高後安の極めてシコリを残す波乱劇となった。
NF日経レバ(1570)も高値73,090円まで買われた後に急降下し、終値は前日比500円安の69,780円とボリンジャーバンドMIDライン(70,362円)を下回る位置まで押し戻された。「ギャップアップ後の押し目を拾う」という想定に基づき、71,500円付近でロングを執行したものの、後場のAI主力株の連鎖的な失速に直面。70,000円割れへの下落に対して手仕舞いが遅れたことは猛烈な反省点である。節目における利益確定売りの壁の厚さを過小評価し、セクターローテーションの変調に対する危機管理を怠った点を深く反省せねばならない。
寄り前情報

本日の寄り前において、相場の上値を重くさせる複雑な材料が内外市場から届いている。添付画像「image_26.png」の各指標および最新動向は以下の通りである。
- 米国市場:主要3指数が小幅に反落。NYダウが52,218.58(▲6.06ドル)、ナスダック総合が25,690.90(▲146.30ポイント、▲0.56%)、S&P500指数が7,498.96(▲10.24ポイント、▲0.13%)で着地。米アルファベットが発表した第2四半期決算はクラウド売上が四半期最高を更新したものの、時間外取引で同社株が3%超下落し、ハイテク株の重石となっている。
- 原油急騰・中東情勢:米国とイランの攻撃の応酬やフーシ派の封鎖宣言を受け、米WTI原油先物が1バレル=88ドル近辺まで一段高。コスト高懸念が全体心理を圧迫している。一方でVIX指数は16.64(▲2.40%)へ低下し、為替(Bid)は1ドル=163.140円と163円台の円安水準をキープしている。
- 先物動向(image_26.pngより):日経225先物(期近)は66,330円(+260円、+0.39%)と前日現物終値をやや上回る水準で帰着。TOPIX先物は4,032.5(▲8.0)と小幅に反落している。
ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は、原油価格の上昇や中東不透明感を背景に弱含みの展開が予想されている。米アルファベットの時間外下落や、来週からの国内決算本格化を前に手掛けにくさが意識されそうだ。ただし、アルファベットの決算内容自体は良好であり、東京市場でAI・半導体株が一方的に急落する可能性は低いとみられる。足元で連動性を強める韓国株の動向や、利上げ加速思惑から底堅い推移が見込まれる銀行株の買い支えが焦点となる。本日予定されているディスコ(6146)の決算発表も注目材料。日経平均の予想レンジは65,000円─66,500円と想定されている。
本日の戦略
前日の前高後安による取組悪化(シコリ)と、原油88ドル突破やアルファベット株の時間外安という不透明感を考慮し、本日のメインテーマを設定する。
「前場の安易な反発買いを厳禁、下値支持線での底固めを確認する慎重押し目待ち伏せ戦略」
相場へ臨むにあたり、前営業日ベースの判断指標を強調して共有しておきたい。
- 前日の乖離値:-5,500円 ~ -3,700円
- 前日の値幅(日中ボラティリティ):3,400円
前日の急冷によって理論値とのマイナス乖離は「-5,500円〜-3,700円」へと再び深まった。この乖離の深さは、下値での潜在的な買い戻しエネルギーが蓄積されていることを意味する。一方で、3,400円の値幅で発生した前場のシコリが重石となるため、本日早朝の急な跳ね上がりを追うのではなく、前日安値(69,630円)付近やボリンジャーLOWER1(69,483円)での下値支持(サポート)が固まるのを徹底的に待ち伏せる立ち回りが求められる。
想定レンジ(NF日経レバ1570)
68,500円 ~ 71,000円
本日の具体策
- 日経225先物が66,300円近辺で推移しているため、NF日経レバ(1570)は昨日終値(69,780円)付近の69,800円〜70,000円前後で寄り付くことが予想される。朝方の小幅な買い上がりには一切飛びつかず静観する。
- 前場の段階で原油高や韓国株の軟調さを嫌気し、NF日経レバが本日想定レンジ下限(68,500円〜69,000円付近)まで押し込まれる場面をじっくり待つ。
- 昨日安値(69,630円)やボリンジャーLOWER1(69,483円)を基準に、5分足チャートで明確な底堅さ(Wボトム形成等)が確認できた場合のみ、極小ロットでのみロング(押し目買い)を執行する。
- 反発が入った場合でも、ボリンジャーMIDラインに相当する70,300円〜70,800円台は強い戻り売り抵抗となるため、長居せず手堅く利確してポジションを縮小させるクローズを徹底する。
閉めの言葉
前営業日の1,300円超高からのマイナス沈下という乱乱劇は、相場がなお方向感を模索する神経質な過渡期にあることを強烈に伝えている。今朝も原油88ドル突破やアルファベットの時間外安など、慎重姿勢を強めさせる外部環境が揃っている。
しかし、深まりを見せる「-5,500円〜-3,700円」のマイナス乖離は、市場の底底に強力なマグマが控えている確固たる証拠でもある。前日の反省を活かし、本日は決して前場の跳ね上がりに浮足立つことなく、引き付けた下値ラインで冷静に好機を待ち伏せしよう。決算本格化を前に、鉄壁のリスク管理をもって本日のトレードも乗り切っていこう!

