前日を振り返って
前営業日となった7月28日の東京市場は、AI・半導体株へのパニック売りが激化し、日経平均株価が一時3,000円を超える壊滅的な大暴落(安値61,923円)を演じた。キオクシアがストップ安に張り付くなど半導体セクターの総崩れが相場全体を押し下げたものの、安値圏からは幾分持ち直し、大引けは2,566円安の62,364円で取引を終えた。
NF日経レバ(1570)も一時安値61,210円まで急落し、事前設定していた想定レンジ(65,000円~67,500円)を完全に下抜ける大荒れの展開となった。しかし、終値は62,100円まで回復し、ボリンジャーバンドのLOWER1(61,445円)を死守する下ヒゲ形状を形成。テクニカル的にはMACDの強気ダイバージェンスが点滅するなど、極限の売られすぎからの自律反発サインが確認されている。想定の下振れを防げなかった反省を深刻に受け止め、本日は下値支持の固さをより冷徹に見極める必要がある。
寄り前情報

本日の寄り前にて、相場の底打ち反転期待と外部リスクによる上値の重さが複雑に交錯している。添付画像「image_34.png」の各データおよび最新動向は以下の通りである。
- 米国市場:主要3指数はまちまち。NYダウが52,747.32(+537.24ドル、+1.03%)と大幅続伸し、S&P500指数も7,428.78(+15.60ポイント、+0.21%)と底堅さを発揮。一方、ナスダック総合は24,876.91(▲55.16ポイント、▲0.22%)と小幅続落。メガテック決算前夜の半導体安をボーイングなどの上昇が相殺する構図となった。VIX指数は18.21(▲2.46%)へ低下。
- 先物・為替(image_34.pngより):日経225先物(期近)は62,440円(+40円、+0.06%)と小幅高で着地。TOPIX先物も3,986.0(+7.0)と下げ止まりを見せている。ドル円(Bid)は1ドル=163.863円前後と高水準の円安基調を維持。WTI原油先物は82ドル台で推移。
- 個別・国内材料:今夜米国で予定されるメタおよびマイクロソフトの決算発表、さらにFOMCの通過を控えて全体は様子見ムードが広がりやすい。国内では28日に発生した熊本県での最大震度7の地震を受け、現地に工場を構える半導体・自動車関連企業の業績・稼働への懸念が浮上している。
ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は上値の重い展開が予想されている。米大手ハイテク決算を見極めたい意向から様子見ムードが強まりやすく、韓国株の動向や熊本での地震による製造業企業への影響(被害の全容把握待ち)も手控え要因となりそうだ。一方、内需・小売セクターへの資金シフトは継続するとみられる。日経平均の予想レンジは6万1,500円─6万3,000円と設定されている。
本日の戦略
前日に発生した乖離値のプラス化と下ヒゲ反発サイン、および米決算前夜の様子見感と熊本地震の影響を総合的に踏まえ、本日のメインテーマを設定する。
「パニック売り一巡とプラス乖離を踏まえた下値支持線での静観、61,500円前後の底固め確認後による極小ロット打診買い戦略」
相場へ臨むにあたり、前日ベースで激変した重要指標を強調して立ち回りの基準とする。
- 前日の乖離値:+700円 ~ +800円(プラス化)
- 前日の値幅(日中ボラティリティ):2,500円
理論値との乖離がプラスへ転じたことは、現物投げ売りがピークを打ち、投機的売りの吐き出しが最終局面を迎えた証左である。2,500円の巨大値幅を経たことで急激な下落波動は落ち着きつつある。本日は米メガテック決算前で上値は抑えられやすいが、前日安値圏(61,200円〜61,500円)での底固さを確認できれば、強力な自律反発を狙う絶好の好機となる。
想定レンジ(NF日経レバ1570)
61,000円 ~ 63,500円
本日の具体策
- 日経225先物が62,440円前後で推移しているため、NF日経レバ(1570)も前日終値(62,100円)付近の62,000円〜62,500円前後で落ち着いた寄り付きが予想される。朝一番の跳ね上がりには飛びつかず静観を徹底する。
- 前場に地震の影響懸念や米決算前の手控え売りが出され、NF日経レバが昨日安値圏およびボリンジャーLOWER1(61,445円)に対応する「61,000円〜61,500円付近」まで引き付けられる場面を待つ。
- 5分足チャート等で明確な二番底(Wボトム形成)や反発の兆候が確認できた場合のみ、昨日の反省を活かして極小ロットでロング(押し目買い)を執行する。
- 想定レンジ上限(63,000円〜63,500円付近)へ上昇した場面では、今夜の米決算通過前の利確売りに押されやすいため、深追いせずに素早く利益を確定させてポジションをたたむ。
閉めの言葉
前日の歴史的大暴落を経て、相場は極限の売られすぎ領域からの「底打ち反転」を模索する重要な局面を迎えている。乖離値のプラス化とチャートの下ヒゲ形状は、過酷な嵐が過ぎ去りつつあることを示唆する強力なシグナルである。
しかし、今夜に控える米メガテックの決算発表や熊本地震の影響見極めなど、市場の警戒心をくすぶらせる外部要因も残されている。感情的な反発期待でフライング買いを仕掛けるのではなく、引き付けた下値支持ラインでの底固めを冷徹に見極めていこう。今こそ確固たる規律を保ち、慎重かつ力強く反攻のチャンスを捉えていこう!

