1. 本日の戦略のまとめ
米SOX指数8%超高や先物1,900円超高の大幅ギャップアップを受け、本日は「先物大爆騰に伴う特買いスタート後の追随順張り攻勢、日銀会合通過とイベント警戒に備える節目即座利確戦略」を設定していた。NF日経レバ(1570)の想定レンジを62,500円~65,500円に定め、朝方のギャップアップ高寄り後の利確売りを一巡させ、62,500円〜63,000円付近での下値支持を確認した上でロング(買い)を執行し、日銀会合や決算前の節目で素早く利益を確定させるシナリオを描いていた。
2. 実際の値動き(日経225・NF日経レバ)

実際の市場は、米マイクロソフトの好決算を受けたAI・半導体関連への猛烈な買い爆発によって想定上限を易々と突き破り、一時3,400円を超える超ド級の大暴騰を演じた。日経225およびNF日経レバ(1570)の実際の4本値は以下の通りである。
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日経225 | 61,957円 | 65,364円 | 61,948円 | 64,362円 | +2,494円 |
| NF日経レバ(1570) | 66,700円 | 68,100円 | 64,980円 | 66,020円 | +4,850円 |
日経225は寄り付きから一気に上げ幅を4桁へ拡大すると、62,000円、63,000円、64,000円、65,000円の重要節目を次々と叩き破り、前場中盤には一時3,400円超高の65,364円(高値)まで跳ね上がった。10時半以降は買いが一巡して押し戻されたものの、日銀の金融政策現状維持発表を経て64,000円大台を死守。大引けは2,494円高の64,362円(+4.0%)で終了した。
NF日経レバ(1570)も、始値66,700円の時点で設定していた想定上限(65,500円)を遥かに超えてスタート。前場には高値68,100円まで買い進まれ、一時安値64,980円まで押し戻される場面があったものの、終値は前日比4,850円高(+7.93%)の66,020円と、7月最終日を劇的な猛反攻で締めくくった。
3. 本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
8月相場への第一歩を踏み出すにあたり、本日記録された極限の客観的スタッツを強調して分析する。
- 本日の乖離値:-2,900円 ~ -2,800円(再び大幅マイナス化)
- 本日の値幅:3,200円
前日に一旦正常化へ向かった理論値との乖離は、本日の現物主力株に対する猛烈なパニック買いに伴い、再び「-2,900円〜-2,800円」という巨大なマイナス圏へと急拡大した。買い戻し(ショートカバー)の波が先物を置き去りにする形で現物買いへ波及したことを示している。
さらに、日中値幅は高値68,100円から安値64,980円まで3,200円と爆発的なボラティリティを記録した。「巨大なマイナス乖離の再発生」と「3,200円幅の猛烈な値幅」の出現は、売られすぎからの自律反発エネルギーが一気に全開となった証であり、来週以降の相場が下値を固めてレンジの上限を試す強力な根拠となる。
4. 反省
本日の最大の反省点は、「ロイター予測(62,500円─64,000円)や自らの想定レンジ(62,500円~65,500円)を遥かに飛び越えるレベルで米SOX指数急伸のインパクトが大きく、AI・半導体主力株への資金集中による指数の暴騰エネルギーを過小評価してしまったこと」である。
朝一番の寄り付きで想定上限をあっさり上抜けた際、日銀会合前の手控え感を警戒するあまり、押し目待ち(62,500円〜63,000円近辺)の引き付けに固執しすぎた。その結果、高値68,100円へ駆け上がる前場の猛烈な上昇波に対して果敢に乗っていく判断が遅れた。また、電気・AI関連へ買いが極端に偏重し、他セクターやソフトウェア株(野村総合研究所等)へ強い換金売りが出される「極端な二極化」を即座に踏まえた銘柄選別ができなかった点は猛省すべき課題である。
5. 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)とテクニカル分析
本日東京市場で繰り広げられた大相場の全貌を、MOOMOO証券のマーケットサマリーから検証する。
【市場概況】
31日の日経平均は大幅続伸。終値は2494円高の64362円。小高く始まったものの、一気に上げ幅を4桁に拡大。米国でマイクロソフトが決算を受けて急騰し、AI関連の多くが大幅高となったことから、日本でもAI関連の多くに強い買いが入った。AI関連以外には売られる銘柄が多く物色には濃淡がついたが、買われる銘柄のポジティブインパクトが大きく、62000円、63000円、64000円、65000円の節目を次々に突破。高いところでは3400円超上昇して65300円台まで水準を切り上げた。
10時台半ば辺りで買いが一巡すると、そこからはしばらく上げ幅を縮小。昼休みに日銀が金融政策の現状維持を発表してドル円は円安に振れたが、織り込み済みの結果でもあり、日本株への影響は限られた。指数は64000円を下回ったところで盛り返すと、13時以降は引け後の植田総裁会見やキオクシアホールディングス(285A)の決算発表を前に動意が乏しくなった。日経平均株価が4.0%高、TOPIXが1.3%高と、日経平均のパフォーマンスの良さが際立った。
東証プライムの売買代金は概算で10兆1000億円。業種別では非鉄金属、電気機器、ガラス・土石などが上昇した一方、医薬品、不動産、陸運などが下落した。
東証プライムの売買代金は10兆1,000億円。買い優勢1.44兆円に対し、売り優勢1.61兆円。日経平均(+4.0%)がTOPIX(+1.3%)を圧倒する偏重相場となり、パナソニックHDのストップ高などAI・電気機器主導の大爆騰となった。
「image_20.png」から読み解くテクニカル解説
添付のチャート画像(image_20.png)を精査すると、テクニカル的にも劇的な強気シグナルが完成している。
- ボリンジャーバンド:朝方の急騰でUPPER3(66,813円)すら大きく突き抜け、高値68,100円まで垂直上昇する強烈なバンドブレイクを演じた。後場にかけて落ち着きを取り戻し、LOWER1(65,424円)やMIDライン(65,980円)の上方となる66,020円で着地。バンドが上方へ急拡大(エクスパンション)を開始しており、短期的な強気トレンドへの転換が示されている。
- RSI(相対力指数):前場の大爆騰に伴い一時極めて強い買われすぎゾーンへ突入後、後場の揉み合いで過熱感を冷ましつつも高水準の強気領域を維持している。
- MACD:DIF(-25.943)がDEA(-32.858)を明確に上回り、MACDヒストグラム(13.831)は陽の柱を力強く拡大させている。前日に続き完璧なゴールデンクロスを補強しており、中長期的な底打ち反転をテクニカル的にも強力に裏付けている。
6. 本日の注目銘柄・セクター動向
AI株の爆発とソフトウェア株の換金売りという「激しい二極化」が表れた本日の注目銘柄を整理する。
- イビデン(4062)[構成銘柄値上がり率トップ / +21.98%(終値16650.0円)]
AIサーバー向けパッケージ基板の需要拡大期待から買いが殺到。21.98%高の大爆騰を演じ、日経225構成銘柄の値上がり率第1位を獲得した。 - パナソニック ホールディングス(6752)[ストップ高比例配分 / 業績上方修正]
1Q大幅増益および通期最終益上方修正(4,500億円へ増額)を発表。AI関連需要の拡大が評価され、場中は値が付かずストップ高比例配分となった。 - 住友電気工業(5802)[最高益上乗せ・上方修正]
15時に決算を発表。1Q連結経常益66.6%増となり、上期および通期の過去最高益予想をさらに上乗せ上方修正して急騰した。 - QPSホールディングス(464A)[急騰 / 米Rocket Labと衛星打ち上げ契約]
米国Rocket Lab社と小型SAR衛星3機分の打ち上げ契約締結を発表。36機コンステレーション構築への前進が好感され急騰した。 - 第一三共(4568)[大幅反落 / 決算コンセンサス下振れ]
通期営業益を上方修正したものの市場コンセンサスに届かず、1Q12%減益も嫌気されて大幅反落した。 - デンソー(6902)[急落 / 1Q減益着地]
発表された1Q決算が減益着地となったことを受け、買い気配の地合いの中で売りが先行して急落した。 - 野村総合研究所(4307)[構成銘柄値下がり率トップ / ▲15.96%(終値4686.0円)]
AI関連株への資金回帰の裏で、これまで資金の逃避先となっていたソフトウェア株に猛烈な換金売りが流出。15.96%安で構成銘柄の値下がり率第1位に沈んだ。
7. 次回(翌営業日)の投資戦略
一時3,400円超高による劇的なセリクラ通過、マイナス乖離の再拡大(-2,900円〜-2,800円)、およびボリンジャーバンドのエクスパンションを踏まえ、週明け(8月3日)の戦略を立案する。
「歴史的大相場による底打ちを確信、ボリンジャーMIDライン上方を支持とした強気順張り・押し目狙い戦略」
日経平均は今週の一時6万円割れから6万4,000円台まで奇跡的なV字回復を果たし、完全に大底を確認した。日銀会合の現状維持通過や過度なAI懸念の後退により、週明けは過熱感を冷ましながらも強固な下値支持のもとで上値を試す展開が予想される。
- 翌営業日の想定レンジ(NF日経レバ1570):65,000円 ~ 68,000円
- 具体的な立ち回り:週明け朝方は本日高値圏での利確売りや落ち着きに伴う押し目が想定される。本日強固な支持線となったボリンジャーMIDライン付近である「65,000円〜65,800円近辺」まで引き付け、5分足チャートで明確な下げ止まりを確認できた段階で自信を持ってロング(買い)をエントリーする。狙うは本日記録した高値68,100円の奪還であり、過度な深追いを避けつつ67,500円〜68,000円付近で着実に利益を確定させる立ち回りを徹底する。
8. おわりに
7月最終日となった本日の相場は、節目を次々と突き破り、一時3,400円を超える怒濤の大暴騰を演じるという、まさに株式市場の歴史に刻まれるような歴史的大相場となった。
今週前半の3,000円超安という底なしの暗闇と恐怖を耐え抜き、本日のアドバンテストやパナソニック、イビデンといったAI・電気株が描いた圧倒的な上昇波を目撃した時、震えるような感動と安堵を覚えた読者の方も非常に多かったのではないだろうか。
一時6万円の大底を叩いてからの怒濤のV字回復と、再び深く沈み込んだ「-2,900円〜-2,800円」のマイナス乖離は、相場が新たな上昇ステージへ突入した何よりの証である。波乱に満ちた7月相場を生き抜いた自分自身を心から誇りとし、週末は頑張った自分を労ってリフレッシュしよう。8月相場での更なる飛躍に向け、週明けも冷徹な規律と情熱をもって共に勝ち進んでいこう!激闘の7月、本当にお疲れ様でした!

