【2026年6月4日】NF日経レバ(1570)の結果と反省:米半導体安直撃で大幅下落も、超絶マイナス乖離が下値を死守

戦略のまとめ

本日の事前の戦略は、米半導体株安や中東情勢の緊迫化によるリスクオフを想定し、「売り先行からの下値模索に対し、マイナス乖離を盾にした慎重な押し目買い」を基本方針としていた。
想定レンジは「73,500円 〜 76,500円」に設定。ブロードコム・ショックの影響で大幅なギャップダウンが不可避であるとしつつも、前日までに溜まった強烈なマイナス乖離による空売り勢の買い戻しが下値を支えるシナリオを描いていた。上昇局面での戻り売り徹底と、キャッシュポジションの確保も推奨した。

実際の値動き

Screenshot

事前の懸念通り、本日の相場は海外発の悪材料をまともに受け、半導体関連株を中心に幅広く売り込まれる厳しい展開となった。
■日経225
・始値 67,860円
・高値 68,051円
・安値 66,920円
・終値 67,470円(前日比 -931円)
■NF日経レバ(1570)
・始値 75,220円
・高値 75,470円
・安値 73,330円
・終値 74,620円(前日比 -2,100円)
日経225は寄り付きから売りが先行し、一時67,000円のサポートラインを割り込んで66,920円まで下押す場面があった。その後はやや下げ渋ったものの戻りは鈍く、終値は931円安の大幅反落となった。
NF日経レバ(1570)も始値75,220円から防戦一方となり、前場には安値73,330円まで下落して事前の想定レンジ下限(73,500円)を一時的に下回った。しかし、後場に入ると下値での強固な買い支え(ショートカバー)が機能し、終値では74,620円と想定レンジ内へ戻して引けた。

テクニカル分析(1570チャートより)

本日の「image_79.png」の5分足チャートからは、前場の売り圧力を後場にかけてじわじわと跳ね返す底堅い値動きが確認できる。
ローソク足と移動平均線:寄り付きからボリンジャーバンドのマイナス圏(-2σ〜-3σ)に沿って下落するバンドウォークを形成したが、11時半頃に安値(73,330円)をつけると反転。後場はミッドバンド(20本移動平均線)付近まで回復し、下値の堅さを証明した。
MACD:前場の急落局面ではマイナス圏へ深く沈み込んだが、安値到達後にゴールデンクロスを形成。ヒストグラムもプラス圏へ浮上しており、短期的な底打ちサインを示唆している。
KDJオシレーター(RSI相当):前場に「売られすぎ」の過熱圏(J値がマイナス)に到達した後、鋭角に上向きへ反発。引けにかけては中央値付近までモメンタムを回復させている。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

■本日の乖離値
-7,400〜-6,400円
■本日の値幅
2,100円
明日以降の展開を占う上で、このデータは「強烈な下値支持線」の存在を裏付けている。
乖離値は前日の極限状態(-8,700円)からはやや縮小したものの、依然として「-7,400〜-6,400円」という非常に大きなマイナス水準を維持している。現物の大幅下落に連動してETFも売られたが、空売り勢の根本的な買い戻しはまだ完了しておらず、下落局面では強烈なクッション(買い圧力)として働くことが改めて証明された。
また、値幅は2,100円と引き続き高いボラティリティを保っている。方向感が定まらない中でも1日でこれだけの値幅が動くため、押し目買いのタイミングさえ間違えなければ十分に利益を抜ける環境である。

反省

本日の最大の反省点は、「日経225のロイター予測やNF日経レバの想定レンジ通りに下落したものの、半導体一本足打法がいかに外部環境の変化に対して脆弱であるかを改めて思い知らされたこと」である。
昨日の売り手不在の狂乱から一転、米国の半導体安が直撃しただけで日経平均はあっさりと900円超も急落した。特定のセクターに依存した歪な相場構造の恐ろしさを痛感する。想定レンジの下限(73,500円)を一時的に割り込んだ局面では恐怖を感じたが、マイナス乖離を盾にした反発力は想定通り健在であったため、パニックにならずに下値を見極める冷静な姿勢が何より重要であった。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

本日の東京市場は反落の展開となった。米国株高を好感できず、寄り付きから下落してスタート。幅広い銘柄が売られた上に、AI関連の動きが冴えなかったことから買い手不在となり、前場は大きく下落した。
一方、後場は急速に値を戻す展開も見られ、キオクシアHDがプラス転換から上げ幅を広げたことなどが下支えとなったものの、全体としては高値圏での手仕舞い売りに押された。東証プライムの売買代金は概算で12兆5,000億円。業種別では鉱業、証券・商品先物などが上昇した一方、非鉄金属、金属製品、空運などが下落し、売り優勢金額(2.09兆円)が買い優勢金額(1.93兆円)を上回った。

本日の注目銘柄

本日はハイテク株が総じて軟調な中、独自の材料を持つ個別銘柄や、地政学リスクを背景とした資源株への資金流入が見られた。

  • QDレーザ(6613):TDKとの事業協力契約締結および今期最終益の黒字転換予想を発表し、ストップ高へ急反騰。
  • INPEX(1605):イラン情勢への警戒感や原油先物(WTI)の高止まりを背景に、地政学リスクのヘッジ先として急反発。
  • 三菱重工業(7011) / 川崎重工業(7012) / IHI(7013):宇宙関連の換金売り警戒(米スペースX上場連想)や高値圏での手仕舞い売りが意識され、重工3社はそろって軟調な推移となった。
  • 三越伊勢丹ホールディングス(3099):5月度の国内百貨店売上高が好調(高額品が堅調)だったことが評価され新高値。
  • Ridge-i(5572):SBIホールディングスと米アンソロピックのAIトランスフォーメーション事業において中核を担うことが発表され、ストップ高カイ気配。
  • パーソルホールディングス(2181):人材派遣大手への公取委立ち入り検査の報道が嫌気され急落。

次回戦略

値幅2,100円の荒い値動きの中で900円超の大幅下落となったが、超絶マイナス乖離は依然として解消されず、相場の底にマグマとして滞留し続けている。
次回戦略:「マイナス乖離を背当てにした自律反発狙いと、突発的なボラティリティへの警戒」
明日(6月5日)のNF日経レバ(1570)は、本日の下落で短期的な過熱感が冷まされたことと、依然として残るマイナス乖離を背景に、「底堅い値動きからの自律反発」をメインシナリオとする。コアレンジは「73,800円 〜 76,000円」に設定する。
本日の安値(73,330円)付近では明確な買い支えが入ることが確認できたため、下値不安は限定的である。寄り付きから軟調な場面があれば、引き付けてからの押し目買いが有効となる。ただし、半導体関連のモメンタムが崩れかけているため、上値を一本調子で追う力は弱い。反発局面では欲張らず、こまめな利益確定を優先し、週末を控えたポジション調整の波に巻き込まれないように立ち回りたい。

閉めの言葉

上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。昨日の歴史的な爆騰に歓喜したのも束の間、今日は米半導体安の直撃であっさりと900円超の急落を見せつけられた。半導体一本足打法の相場がいかに脆く、投資家の心理をジェットコースターのように振り回すかを象徴する1日であった。
高値で飛び乗ってしまい、前場の急落で恐怖のあまり投げ売りしてしまった投資家もいるかもしれない。しかし、チャートが示す通り、極限のマイナス乖離という見えない盾が、相場の完全な崩壊を食い止めているのもまた事実である。
焦る必要はない。相場の風向きは1日で劇的に変わるが、我々が守るべき資金管理のルールは決して変わらない。今日のような試練の日こそ、自らの感情をコントロールする絶好の訓練である。明日もまた、気まぐれに荒れ狂う相場の声に、ブレない心で静かに耳を傾けていこう。

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