前日を振り返って
前回の取引日は下落ではあったが、内容は崩れではなかった。
日経平均は56,825円で引け、前日比642円安と数値上は大きく見える。しかし1570の値幅は750円に収まり、投げ売りは確認されなかった。これは典型的な「調整」である。
ボリンジャーバンド下限に触れたにもかかわらずバンドウォークは発生せず、MACDもデッドクロスを拡大させなかった。すなわち、上昇トレンドが壊れたのではなく、上昇スピードが冷却された局面と判断できる。
特に重要なのは乖離値2,100〜2,600円である。
過熱感の解消が進んだ状態で引けており、次の値動きは「再上昇」か「二段下げ」かの分岐点に入ったと考えるべきである。
寄り前情報

画像の海外指数を見ると、米国市場は明確なリスクオフである。
NYダウは48,810ドル(-1.64%)、NASDAQは-1.43%、S&P500は-1.23%と主要3指数が1%以上下落した。さらにVIX指数は21.71まで上昇しており、市場心理は不安定である。
為替は1ドル154円台。円安基調は維持されているが、株価を押し上げるほどの材料ではない。
米市場ではAI関連株の調整と関税不透明感が意識され、半導体株への売り圧力が続いている。この流れは東京市場でも指数寄与度の高い銘柄に波及しやすい。
ロイター予測では日経平均レンジは56,300円〜56,800円。
売り先行スタートが想定され、56,000円台前半までの下押し可能性が指摘されている。
重要材料は三点である。
①米株下落
②VIX上昇
③半導体株の弱さ
これは短期的に「上値の重い相場」を示唆する組み合わせである。
本日の戦略
日経平均予想レンジ:56,300円〜56,800円
前日乖離:2,100〜2,600円
前日値幅:750円
値幅縮小後の翌営業日であり、本日は方向が出やすい日である。
前回は下げたが崩れなかった。したがって本日は「二段下げ」が出るか、「押し目完了」が出るかの確認日となる。
1570想定レンジは
53,900円〜54,900円 と設定する。
■戦略
・寄り付きの急落は追いかけて売らない
・54,000円付近は短期反発ゾーン
・54,900円接近は戻り売り検討
・前場安値更新なら下げ加速想定
特に54,000円ラインは重要支持帯である。ここを明確に割り込めば調整相場入りとなる。一方、54,500円を維持し後場に戻すなら押し目完了の可能性が高い。
本日は「価格」より「位置」を重視する。
安いか高いかではなく、どこで止まるかを見る日である。
閉めの言葉
相場は材料で動くように見えて、実際は位置で動く。
ニュースは毎日あるが、動く日は限られている。
昨日は冷えた。
今日は選ばれる日である。
慌てて判断する必要はない。
止まる場所を待てば、答えは自然に見えてくる。

